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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.06.11
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カテゴリ:旅、温泉
~チャグチャグ馬コ~

  

 1頭の仔馬が歩いている。生まれてからまだ1か月も経ってない仔馬は、私たちがこのイベント会場へ来た時、芝生の上に横たわっていた。あれれ。この仔馬は死んでるのだろうか。本気でそう思ったほど、グッタリと倒れていた。その仔馬が母馬の後からゆっくりと歩いて、舞台の前にやって来た。

 

 古来、東北は馬の名産地だった。恐らくは日本海を介して、大陸から優秀な馬が渡って来たのだと思う。奥州は産金だけでなく、名馬の産地としても有名だった。力の強い馬は軍馬となって戦うだけでなく、農耕の助けともなった。いつしか南部は国内でも名だたる馬産地となっていた。

         

 いつもは使役に用いられる馬に感謝して、年に1度晴れやかな衣装を着せ、神社にお参りする習わしが生まれた。これが200年以上の歴史を有する岩手の伝統行事「チャグチャグ馬コ」なのだ。

  

 着飾った馬たちは飼われている農家の人に連れられて、先ず滝沢市の鬼越蒼前神社にお参りする。総勢100頭以上の馬が、祭り当日に参集するという壮大さ。

  

  その華麗な行列が、滝沢市からお隣の盛岡市まで続くのが本来の姿なのだが、今日はツーリスト主催のイベントに、地元の農家の1頭だけ協力してくれた由。それにしても立派な飾り衣装だ。

        

 いやボクのことも忘れないで、と仔馬。背中には飾りひもを置いてくれた。ボクも大きくなったら立派な農耕馬になるんだ。そして「チャグチャグ馬コ」のパレードに出るんだよ。

  

 「チャグチャグ」と言うのはね、鈴の音なの。馬が歩くと飾り付けられたたくさんの鈴が揺れて、「チャグチャグ」と音がするのさ。「グチャグチャ」じゃないから間違わないでね。ヒヒ~ン。

  

 馬の背中の鞍には着飾った稚児が乗るんだけど、別に怖がる様子はないねえ。実に慣れたものさ。そして晴れがましい法被を着た農家の人が、馬の手綱を引いて先導するのさ。<協力は「南部盛岡チャグチャグ馬コ」同好会の皆様>

  

    馬上に跨るのはこのイベントの司会者です。少々へっぴり腰かな。大笑い

        

  花笠を被ったお母さん。この方も青森ねぶたの跳人として出てましたね。

        

 最後に私も馬の顔を撫でさせてもらいました。とっても大人しくてお利巧でした。<不定期に続く>

 

 本物の「チャグチャグ馬コ」の行列姿をネットからお借りしました。後ろは岩手山です。





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Last updated  2019.06.11 06:27:15
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