テーマ:美術館・博物館(1556)
カテゴリ:文化論
~敦煌莫高窟第57窟の再現~
<敦煌莫高窟全景> 中国敦煌の莫高窟(ばっこうくつ)は井上康靖の小説『敦煌』でも描かれた著名な仏教遺跡で、敦煌郊外の岸壁に掘られた大小492の石窟群。そこには4世紀から約千年間にわたって彩色塑像と壁画が造られ、世界文化遺産に指定されている。その第57窟の再現を東京芸術大学が試みた。 シルクロードはローマと長安(現在の西安)をつなぐ貿易の道で、その東の端が日本。その道を通ってもたらされたものの代表が正倉院御物で、国宝とされている。 敦煌の位置は中国の奥地。かつては西域と称された地域だ。 仏教は古代インドで起こり、その一方はパキスタン経由でシルクロードを渡り、中国、朝鮮半島、そしてわが国へ伝来した。敦煌はその途中にあり、インドに渡って仏教を学んだ玄奘三蔵(「西遊記」の三蔵法師も旅の途中に訪れたことがある。スェーデン人の地理学者・探検家であるスヴェン・ヘディンによって、その学術的価値が西欧に伝えられたことでも有名。 写真はパンフレットから借用した。だがそれ以外は残念な結果に終わった。 人間の目にははっきりと見えるが、残念ながら再現された洞窟内は暗くて写真が撮れなかった。 ポスターにあった仏像 東京芸術大学が最新技術で再現した仏像のパネルがあったので撮影。以下は全てネットから借用した。 <莫高窟の内部=窟名は不明> <第57窟壁画その1> <第57窟壁画その2=上の一部> <第45号窟の仏像> 以下の写真はすべて窟名不明 <仏像と壁画による構成> <色鮮やかな壁画> <柔和な表情の仏像> <上の写真と同じ仏像が配置されている> <表情には艶めかしさも・・> <交脚の仏像 制作年代による様式の違いが分かる> <暗い石窟内での撮影には苦労の跡が窺える> (備考) 展示物以外の物をネットから借りてまで掲載するのは邪道かも知れない。だがそうしなければこの遺跡の素晴らしさが分からないと考え、敢えてその方途を選んだ。なお過日NHKのBSでシルクロード関係の番組が放送され、敦煌莫高窟の貴重な映像を観ることが出来た。その感動もあって参考資料として付加した。<続く> 本日は台湾旅行の第3日目。高雄市=三鳳宮、台東市=三仙台、花蓮市へ移動途中に八仙洞見学予定。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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