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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.07.19
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テーマ:世界への旅(365)
カテゴリ:旅、温泉
~沖縄 そして孫文と隆盛の子~

    巨大なガジュマル

 台湾の東海岸は平野部が少ない。恐らくは脊梁山脈が島の中央よりも東に偏っているのだろう。そのため新幹線も高速道も走っていない。「沖縄は台湾に近いです」。陳さんが言う。それはそうだ。東シナ海を挟んだ亜熱帯の島沖縄。中国は昔沖縄を「大琉球」台湾を「小琉球」と呼んでましたねと私。王国として中国と冊封体制にあった琉球王朝。一方中国にとっての台湾は、蛮族が住む未開の地に過ぎなかった。

  首里城  

 陳さんは仕事で沖縄へ行くことがある由。そこで世界遺産や現状などの情報を提供。なぜそこまで知ってるのかと訝る彼に、「沖縄の大学にも勤務していたので」と。彼の祖父は中国福建省出身だが、琉球王国の使船が入港するのが同省の福州市。風土が似てると感じたのも無理はない。沖縄にも福建省から伝わったものが幾つか残っている。葬制、把龍船(はーりー)競争、民間宗教等々だ。早速スマフォで検索する彼。

    三仙台

 三仙台で観光。と言っても仙台が三つあるわけじゃない。錦帯橋のような橋の向こうに奇岩の島。その岩がきっと三人の仙人のように見えることからの命名なのだろう。昔は引き潮の時しか島へ渡れなかった由。陳さんには悪いが、どうと言うことのない風景。リアス式海岸と彼は言うが、三陸特有の本物のリアス式海岸を見せたらきっと驚くはずだ。海岸で何種類かの花を撮り、バスに戻る。

 八仙洞と石器   

 次に向かったのが八仙洞。海底火山の爆発で出来た洞窟が、隆起活動で陸地となった。旧石器時代の住居跡があり、陳列館には当時の石器が展示。人骨は出なかった由。台湾で最も古い遺跡のようだが、観光用の展示だったのが残念。

 一方、沖縄の石垣島で国内最古の人骨が発掘されたのは石灰岩のため融けずに残ったため。台湾と日本の石器の類似性については不明。なお、三仙台と八仙洞については、別途特集を組む予定です。

   
           <孫文(左)と西郷隆盛(右)>

 バスに戻って陳さんが言うには、中国独立の父孫文が日本に留学中、日本人妻との間に子供が出来た由。その後孫文は祖国に帰ったが、子供は大事に育てられたらしい。へえ~っ、あの偉人に日本人女性との隠し子がいたとはねえ。

 一方、西郷隆盛が薩摩藩命で奄美に遠島となった際、密かに台湾に渡って現地調査したと。その時現地女性との間に子を生した由。「罪人」の彼が本国に連れて帰れる道理もなく、遺児は台湾で大切に育てられた由。奄美の愛加那との間に生まれた男児を「菊次郎」としたのは、台湾に「長男」がいたからと言うのが彼の説。陳説か、珍説か。謎が解かれる日が、果たして来るのだろうか。<続く>





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Last updated  2019.07.19 00:00:15
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