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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.07.22
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テーマ:世界への旅(365)
カテゴリ:旅、温泉
~列車の旅・故宮博物館・九份の夜景~

   
        <花蓮ー台北間の切符(左)と弁当のふた>

 台湾一周の旅は終盤に近付いた。太魯閣渓谷と現地の石屋さんを見学した後、花蓮駅から特急列車に乗り込む。指定席で私は陳さんと隣り合った。手渡された弁当のふたには、煙を上げて驀進するSLの姿。まだ現役で走っているのか、それとも単なるイラストか。弁当を食べながら陳さんと色んなことを話した。台湾や韓国の政情や中国の本質など。ウイグル族に同情はしても、チベット族に対する彼の反応は鈍い。

                                 
 弁当の上部(下)と下部のおかず(上)     

 弁当は良心的な内容だった。骨付きの大きな肉片を何かと聞く陳さんに「鶏」と答えたが、正解は「豚」。鋭いカッターで骨ごとスライスしてある。おかずは2段になっていて、下には薄味の野菜や煮物が3種類入っていた。途中駅に停車中のイラスト入りの列車。台湾にもそんな遊び心があったのだ。海岸部から次第に山手へと列車は進み、やがて下車する台北駅が近づいた。終着駅はまだ先みたいだ。


      車窓から見た台北

 初めての台北市街をバスの車窓から眺める。台北県を含めると人口は360万人ほどとか。日本統治時代の建物が幾つか散見。旧台湾総督府は改装され、そのまま現政府の建物として使用中。堂々たるその姿に、かつて日本がこの地をこよなく愛し、心を込めて整備したことが窺える。陸海空三軍の本部前を通過。お茶の接待所で休息。私は高級茶には目もくれず、台湾らしいお菓子を土産に選んだ。

        
               <故宮博物館の展示に見入る観客>

 やがてバスは故宮博物館の裏手に到着し、館内に入場。正面には中華民国の恩人である孫文の銅像。堂々たる風格だ。エスカレーターで展示室へ。そこから陳さんの怒涛のような解説が始まる。だが私は単独行動で写真を撮りまくった。折角の美術品。撮影可能なら撮らない手はない。必死になって美術品と向き合う。古代から歴代皇帝が愛した財宝の数々に魂を奪われ、仲間に遅れないよう必死だった。

   
     <「肉片石」(左)と「白菜」共に玉製で重要文化財>

 翡翠(ひすい)の中でも価値が高く、特に珍重されたものを玉(ぎょく)と呼ぶ。これは皇帝の妃となった女性が嫁入り道具として持参した珍品。どちらも翡翠。まるで豚肉の塊(沖縄ではラフティ)だ。本物そっくりの白菜には、イナゴなど3匹の昆虫が刻まれている由。夢中になってカメラを向けている最中、突然バッテリーが切れた。新しく買ったカメラはまだ撮れると思い、すっかり油断していたのだ。

        
          <九份(きゅうふん)の夜景は「千と千尋の神隠し」の舞台>

 陳さんにトランクからバッグを出したいと頼んだがダメ。バスは博物館から郊外の九份市へと向かう。最後の観光地だ。カメラがない私に急速な疲労が訪れた。曲がりくねった山道でバスに酔う。九份は元々鉱山の街。それが廃鉱になった後に売り出したのが夜景。あの「千と千尋の神隠し」の舞台と目されるのがここ。夕食は山上の飯店で台湾ビールも。写真はネットからの借用で、別途特集予定。<続く>





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Last updated  2019.07.22 00:14:24
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