テーマ:写真俳句ブログ(37606)
カテゴリ:俳句
~最近の習作と俳句教室~
姫女苑たそがれ迫る通学路 *ヒメジョオン 黒南風や眩暈に耐へてあらを炊く *くろはえ *めまい *たく 朝風やカサブランカに翳りあり *かげり 天然アユ 鮎喰らふ寡の天下取りしごと *やもめ 夕風やとにもかくにも鮎を焼く 来る人の無き夕暮や鮎を焼く 風止みて夕餉の鮎を焼く寡 *ゆうげ 私が買った鮎は当然天然ものではなく、徳島県で生産した養殖鮎。それも売れ残った見切り品で、半額だった。だから天然鮎特有の良い香りなどはせず、ぬめりもあった。それを水で洗い流し、塩を振って焼いた。七輪のような風情があるものではなく、IHの魚焼き器。それでも独り者の男にとっては十分に美味しいと感じ、幾つかの作句を試みたのだった。 スダチ 鮎を焼く寡に風の止まりけり 鮎焼ける寡夕風も止まりけり 鮎焼きし寡夕風の止まりけり 鮎を焼く夕の風の止まりけり *ゆうべ 夕風や鮎俎に化粧塩 *まないた *けしょうじお 夕風や俎上の鮎に化粧塩 *そじょう 夕風や焼けたる鮎の化粧塩 夕風や鮎の勢ひ化粧塩 〇夕風や鮎に勢ひ化粧塩 8月の俳句教室は15日(木)。お盆のせいか出席者はわずか8名。私は〇の句を提出し、句の背景を説明。ようやく俳句らしくなったと講師の評。だが「夕風や鮎に施す化粧塩」の方が良いと一言。そうか、そんな単純な言葉でも良いのか。私は常日頃感じていたことを質問し、時間が余らずに済んだ。俳句の基本とは何かを、改めて認識させられた一日だった。いつまでも素人のままの私だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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