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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.10.16
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~開発と地球の仕返し~

  

 ある新聞の連載小説が終わった。タイトルは『流人道中記』で作者は浅田次郎。氏の名前も代表作ともいうべき『ポッポや』が映画化され、高倉健が主役を演じたことも知っていた。話は旗本の某が濡れ衣を弁解せぬまま罪に就き、若い同心に送られながら奥州街道を旅する話。無実の旗本がなぜ一言も抗弁せずに罪を受けるのか。一途な武士の心情が哀れだが、江戸時代の東北の描写にも心打たれた。

       

 韓国のチョ・グク法務長官がついに辞任に追い込まれた。文政権の最期の砦として、人気回復を図った人事だったが、家族と本人の相次ぐ不祥事に国民の批判が集中した。2人は生粋の社会主義者で、北朝鮮との統一を図るべく奔走した。だがその手法が乱暴過ぎ、到底民主国家とは言えない暴政の連続。日米との関係は悪化し、国政も経済もとっくに破綻した感があった。この隣国はこれからどこへ向かうのだろう。

  

 今年のセパCSは盛り上がりに欠けた。パリーグは1位の西武が権利の1勝を保持したものの、実戦ではソフトバンクに4連敗を喫して敢え無く散った。セリーグはリーグ3位の阪神が一矢報いたものの、これまた巨人の圧勝に終わった。日本シリーズはソフトバンクと巨人とで戦うことになったが、今一気分が盛り上がらないのはなぜだろう。わが東北楽天は三木二軍監督の昇格で、新規体制を組むことになった。

        

 ラグビーW杯日本代表チームへの賛辞が絶えない。不可能と思えたリーグ戦を4戦全勝で突破し、決勝トーナメントに進出したことに、世界も驚きそして称賛を惜しまなかった。前回からどれくらいの練習と鍛錬を重ねて来たのだろう。W杯に向けてのHCと各選手の思いの深さに、ただただ敬服するのみだ。台風で試合が中止となった後もカナダチームはボランティア活動のため釜石に残り、黙々と残骸を片付けた由。何と言う気高い精神だろう。

  

 人類はフルマラソンでついに2時間を切った。先日ウイーンで、ケニアのキプチョゲ選手(34歳)が1時間59分40秒の世界記録で完走した由。ただしこれは通常のレースではなく、選手は彼一人だけで40人以上のペースぺーカーが一緒に走る「特別レース」なのだ。日本の村山紘太選手も5km分を担当して疾走。つまり世界のスピードランナー達に導かれた形での快走なのだが、時代は変わった感がある。

       

 台風19号による被害の甚大さに呆然としている。災害の様子が明らかになるにつれ、その異常さに恐怖する。被害地区の広さ、降雨量の異常さ、時間の経過と共に増水の度を増す大小河川。山岳に当たって発生した雨雲が大量の雨を長期に亘って降らせ、下流の地区での決壊を招いた。寸断した鉄道や道路。土砂で埋まった家屋や耕作地。水没した建物や溢れた河川で亡くなった方々。

  

 私は47都道府県の全てを訪問し、そこで走った経験がある。大抵の被害地にも懐かしい思い出があるのだが、その話を書こうとして止めた。そんな個人の思い出などより、被災者の苦しみや悲しみに思いを致すべきと考え直したのだ。それにしてもここ数年の災害は異常。明らかに地球温暖化の影響が大きく作用しているとしか思えない。私たちの地球は、果たしてこの先は無事で過ごせるのだろうか。

              

 先日一人の少女が国連で演説した。名前はグレタ・トウーンベリさんでスェーデンの16歳。アスペルガー症候群など3つの病気に苦しみながらも地球温暖化問題に強い関心を抱き、環境活動家として国連に招かれた。その際もCO2を排出する飛行機に乗らず、ヨットで大西洋を横断してNYへ来たと言う徹底ぶり。中にはそのことを揶揄したマスコミもあった。付き添いの人が飛行機に数人乗ったことに対してだ。

  

 彼女の舌鋒は鋭い。「私はあなたたちの裏切りに気づき始めています」。「あなたたちが話しているのはお金のことと、経済発展がいつまで続くというおとぎ話ばかり。恥ずかしくないんでしょうか」。

 今、北極海の氷もアルプスの氷河も融け、アマゾンやインドネシアなどの島々では密林に火を放ち、CO2は確実に増加している。海水温の上昇は著しく、サンゴの繁殖地は北上する一方で、魚類の生態にも大きな変化が生じている。そして超巨大なサイズの台風が、異常なほど発生するほどまでになった。果たして私たちは、この少女の訴えを単なる杞憂として笑い飛ばすことが出来るのだろうか。





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Last updated  2019.10.16 07:26:43
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