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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.10.25
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~恐れながら写真をお借りして~

     

 10月22日火曜日。午後1時から即位礼正殿の儀が執り行われた。天皇陛下が即位したことを天下に宣言する日だ。詔(みことのり)を読み上げる天皇の声は、少し緊張しているように感じた。それはそうだろう。日本国民に対し、天皇としての務めを果たす責任感をひしひしと感じられていたのだと思う。父上皇陛下の思いにも触れ、平和な世の中の実現を強く希求されている気持ちが、詔には満ち溢れていた。

  

 上皇陛下の第一子として誕生して浩宮親王となられ、やがて皇太子となられた。オックスフォード大学に留学され、この度初めて外国に留学された天皇となった。ライフワークは水の研究。水運に始まって、水利の研究、そして世界の水資源問題にまで心を砕かれている。父上皇に続いて、民間人を妃とされた。そして全力で妃を守ると宣言されたことも麗しいことだ。

         

 皇后となられた雅子様は、外務省職員として外交の経験がある。実父小和田氏が長く外交官を務め、外国生活にも慣れ、名門ハーバード大学を卒業された才媛。強く望まれて皇太子妃となり、長女愛子内親王を生まれたが男子には恵まれず、女性週刊誌などのバッシングにあって適応障害を発症。長く治療を受けられていた。それに耐えて、目出度くこのたび皇后陛下になられた。

  

 直系男子によって継承される天皇制は、世界でも例がない長い歴史を持つ家系。男系皇族が極端に少ない今は、皇位継承第1位が弟の秋篠宮殿下で、第2位がその長男である悠宮親王。あとは独身の内親王が数名しかおらず、このままでは天皇制の維持が困難と危惧されている。女系天皇の承認や、旧宮家の皇族復帰などが取り沙汰されているが、早急に検討すべき課題だ。

        

 振り返れば上皇后殿下美智子様もバッシングに遭って、声が出なくなった時期があった。今は秋篠宮長女の眞子さまが婚約者問題で週刊誌に取り上げられている。国民の関心が高いとは言え、皇族のプライバシーに関わることをあからさまにすることはいかがなものかと思わずにはいられない。戦後の皇室は、象徴天皇に代表される平和の担い手。外交をはじめ、内政に関しても皇室の果たす意義は大きい。

  

 即位礼正殿の儀には世界の180か国・地域が参列してくれた。また国内外から約2千名が祝賀の宴に招かれた。そして皇居付近には、両陛下の姿を拝見して共にお祝いしようと、大勢の国民が各地からやって来て手を振り声を上げる姿があった。正殿の儀では、安倍総理の衷心からの祝辞と万歳三唱に、胸が熱くなるものがあった。外国からの賓客たちは、この儀式をどんな風に感じたのだろう。

          

 あの日、私は長時間テレビに釘付けだった。実は天皇陛下が詔を発せられた高御座(たかみくら)を私は観たことがある。場所は奈良市の平城京跡地に復元された大極殿の中。そこに高御座が置かれていた。もちろん複製品だが、それでもその大きさと立派さに驚いたものだ。今回雨でなければ幡(ばん)が並ぶ前庭に、平安時代の衣装に身を包んだ宮内庁職員が立ち並ぶ予定だった由。

  

 次の正殿の儀を、私が観ることはないだろう。そして次の年号を知ることもないだろう。だが今回の式典をテレビで観て、令和時代が令(うる)わしく和(やわら)ぎに満ちた世の中であることを切に願っている。正殿の儀に参集された世界各国の首脳と安倍総理との会談が、引きも切らずに行われた由。その中には大統領の親書を持って来られた韓国の李首相もいるが、果たしてどんな対談が出来たのだろう。





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Last updated  2019.10.25 01:00:52
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