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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.11.11
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カテゴリ:旅、温泉
~鳥取砂丘・砂の美術館(1)~

  

 さんざん迷った挙句、鳥取砂丘の「砂の美術館」から紹介することにした。単純に旅の順番通り紹介するのでは詰まらない。かと言ってどんな方法が良いか。折角シリーズのタイトルを「旅・歴史と美を訪ねて」としたのだから、それに従って見よう。そして実質的に第1回の今日は大胆に砂の芸術を紹介することにした。美術館の入口は砂で出来ていた。モチーフは「ジャングルブック」だ。

  

 入館してすぐ外へ出た。建物の外にも順路があったのだ。鑑賞する時間が心配だが、まあ何とかなるだろう。出迎えてくれたのはカッパとフクロウ。「なんだこんな物か。それが第1の感想。素人が作ったようなちゃちな作品。おまけに砂が乾いて、所々剥げ落ちている。でも焦るまい。これは歓迎の印と思えば良いだけの話。先ずはお手並み拝見だ。

  

 屋根付きの作品は、とても異国情緒あるもの。その時は分からなかったのだが、この作品はモルディブを表現したものの由。モルディブはインド洋に浮かぶ島嶼国家。確か「インド洋の真珠」とか呼ばれて、ヨーロッパのお金持ちがバカンスにやって来るので有名らしい。奥の方には椰子に囲まれたホテルのような建物が見えた。

         

 もう少し行くと今度はマザーテレサの像。カトリック信者の彼女は、確かインドの施設で恵まれない人々のため献身的に奉仕した方。それにしてもモルディブと言い、マザーテレサと言い、どうしてこんなモチーフを選んだのか謎だ。丘の上の小さな鐘から引き返し、ようやく美術館へ入った。

          

 中ではこんな可愛らしいキャラクターがお出迎えしてくれた。スマイルマークかはたまたハロウィンの仮装なのか。
            
  

 最後に上った3階には、こんな作りかけの像があった。これは紛れもなくカウボーイ。なぜ西部劇がこんなところで?謎が謎を呼ぶのだが、あんまり細かいことは言うまい。

 

  ええい、面倒だ。こうなったら3階からの眺めを見せよう。これが砂の美術館の館内。超巨大な砂の像が幾つも並び、来館者はそれらを鑑賞しながら館内を一巡する仕組み。像の巨大さは入館者と比較したら分かると思う。

 

 板が敷いてあるのが観覧のルート。何せ像が巨大過ぎて、どう撮影したら良いのかまごつくばかりだ。

    

 3階から見たガンジー像。彼はインド独立の父。無抵抗主義で名高い彼は、民衆にあくまでも平和を訴えてイギリスからの独立を勝ち取った英雄。後にネール首相など、身内から3代にわたってインドの指導者を出す名家となった。

  

 2階に降りて像の目の前に立つと、こんな風にガンジー翁の表情までがすっかり分かる。さてそろそろ種明かしをしよう。モルディブ、マザーテレサ、ガンジーと砂の像は続いた。一連のテーマはインド亜大陸など「南アジア」なのだ。同じテーマの像をそのままずっと使うと客が呼べない。そこで世界の各地域をテーマに砂の像を制作して順繰りに紹介し、入館者を呼ぼうと言う考えだ。

      

 これが入館時にもらったパンフレット。確かに南アジアがテーマの作品。これで入口の砂像が「ジャングルブック」だったのも頷ける。実はあのお話の舞台も、アフリカではなくインドのジャングルなのだ。

          

 舞台裏の話をもう一つしておこう。実はこれらの巨大な砂の像を造ったのは、世界の砂像芸術家20名で、パンフレットにはその顔写真と出身国、名前、所属などが明記されている。そして総合プロデュサーは日本人の茶圓克彦(ちゃえん・かつひこ)氏。鹿児島県出身で武蔵野美術大学を卒業し、砂の彫刻を専門にしている芸術家。道理で素晴らしい作品ばかりだ。明日からは大きな作品を紹介したい。<続く>





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Last updated  2019.11.11 00:00:25
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