テーマ:写真俳句ブログ(37597)
カテゴリ:俳句
~ヘボ俳句との付き合い~
通っている俳句教室の10月の兼題(宿題のテーマ)は「10月や」。そして11月の兼題は「初冬や」と「立冬や」。いずれも季語だが、宿題を出されたのは自分にとって初の経験だった。悪戦苦闘しながら作句に挑戦したのだが、その全容を載せるのが今回の趣旨。それ以外に詠んだ句なども若干交えたのでご笑覧あれ。 歳時記に触れずに秋の一句かな 十月や句評厳しき師の眼 *まなこ 〇十月や峠の下に城下町 ⇒ 十月や山の麓に城下町 と修正さる 十月や峠より見る城下町 十月や山の端遥か田舎道 *やまのは 十月や山の端翳りゆくばかり *かげり 十月や川は光りて海に入る *いる 十月や雲映しつつ川流る 十月や野の草揺らし風の過ぐ *すぐ 十月や揺れつつ草の実を結ぶ 十月や山は憂ひを秘めしごと 十月や郷愁はいま野に満ちて 十月や悔恨空を彷徨へる *さまよう 十月や未だ黙すること多し 十月や祷は悔恨と共にあり *いのり 十月や懺悔と祈り交錯す *ざんげ 十月や懺悔は潮の満つるごと 十月や憂ひ果てなき風の丘 十月や山は哀しみ語るごと 十月や日は落ち鳥は塒へと *ねぐら 十月や塒は鎮守の森ならむ *とや=鳥のねぐら 十月や泣きて寝転ぶ風の丘 十月や泣き伏した日よ風の丘 十月や狂ひしままのハーモニカ 十月や酒の肴はなけれども *さかな 〇十月や粗酒粗肴とふ通夜の膳 *そしゅそこう 十月や従兄弟集ひし通夜の膳 *いとこ 〇は10月の提出句 初冬や夕餉支度の独り者 *ゆうげ 初冬や眩暈こらへて丘に立つ *めまい 初冬や会津の人の無口なる △初冬や濠に小波三の丸 *ほり *さざなみ 初冬や人影もなき三の丸 立冬や尾灯遠のく最終便 立冬や天の一角隅櫓 *すみやぐら 立冬や坂を登れば隅櫓 立冬や会津の人は寡黙にて △立冬や新聞を読む父の背 *せな 立冬や天地の音絶へしごと *あめつち 立冬や街に子供の姿なく △初冬や句評鋭き師の眼 *まなこ 新旧の暦に惑ふ十九社 *十九社は全国から集う神が泊る出雲大社の摂社 △は11月の提出予定句 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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