テーマ:美術館・博物館(1556)
カテゴリ:芸術論
<絵画編>
昨年6月下旬から7月上旬にかけて旅した台湾の旅行記については「私が見た台湾」として全26回のシリーズを掲載して来ました。今回のシリーズはその際紹介しなかった、台北にある国立故宮博物館の美術品をジャンルごとに紹介しようとする試みです。最初の今回は絵画を中心に紹介しますね。では始まります。 ここは故宮博物館の裏側(北側)で、私たちは地下の入り口から入館しましたとても広い博物館で、展示物は原則として自由に撮影することが出来ます。ここで懸命に撮ったお陰でデジカメがバッテリー切れしてしまい。この後に行った九份の夜景が撮れなかったと言う苦い思い出があります。 裏口から入って直ぐの階段下にあるのが孫文(1866-1925)の座像です。孫文は政治家、革命家で中華民国の初代臨時大統領。号は「中山」。台湾では「中山先生と呼ばれ、「国父」として国民から今も慕われている。「三民主義」を唱えたことでも有名。大衆を愛した人であった。 孫文の座像下部にあるレリーフ。国民をこよなく愛した孫文の姿が刻まれている。 隋唐時代の絵画。この時代日本から遣隋使船、遣唐使船が向かい、長安の都で皇帝に謁見しすると共に、先進文化や仏教を学びました。皇帝の信頼が厚かった阿倍仲麻呂はそのまま残り、皇帝に仕え日本へは帰国しませんでした。彼が故国を偲んで詠んだ あまのはらふりさけみれば春日なる三笠の山に出でし月かもの歌はあまりにも有名ですよね。 明(みん)は「元」の後1366-1644に成立した国家。安徽(あんき)省の貧農の末子として生まれた朱元璋(しゅげんしょう)が建国した。 明代の絵画2点です。 元は1271-1635に成立したモンゴル人によって建国された。騎馬民族であるモンゴル人は東アジアからヨーロッパにまたがる広大な領土を持った。元はモンゴル人の子孫であるボルギジンが建国。始祖「世祖」と呼ばれ、鎌倉時代高句麗軍と共に日本と戦ったいわゆる2度の「元寇」の主だ。 世祖の皇后の肖像 これは美術品ではござらぬ。故宮博物館のトイレで撮った爺の顔じゃよ。こりゃ失礼しました。ではこれからもどうぞお楽しみに。明日からはどんな作品が飛び出すやら。ではの諸君。<続く> お口直しにこんな絵はどうじゃ。これは絹の布に描かれた蓮の花みたいじゃなあ。いわゆる帛画(はくが)じゃよ。ふぉおっふぉ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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