テーマ:美術館・博物館(1556)
カテゴリ:芸術論
<古代中国青銅器の美(2)>
耳の形などからこれは河馬(かば)でしょうか。古代の中国には生息してなかった動物を鋳造するとは珍品ですね。これもまた皇帝の力を表したのでしょう。 古代中国の青銅器は不思議な形の物が多いのが特徴です。これも頭部に4頭の小さな動物が載っています。取っ手の頑丈さはどうでしょう。3本足の容器は、俗に鼎(かなえ)と呼ばれています。用途は聖なる儀式のための道具だと思われます。 左側は取っ手と注口があるので、恐らくは酒器それも神に捧げるための道具ではないでしょうか。右側は青銅製の花瓶で、これも多分儀式用だと思われます。 四方に取っ手がある重厚な容器。恐らくは儀式用の酒器でしょうが、注口部がないので中の酒は柄杓で汲む方式だったのでしょう。 これもまた極めて重厚な容器。頑丈な取っ手と謎めいた文様が刻まれているため、儀式用の酒器と思われます。しかも脚があるので中の酒を温めた可能性も考えられますね。 花瓶のような容器に複雑な文様が刻まれています。儀式用の花瓶か、液体(恐らくは酒)を保存するためのものと考えられます。 似たような形の祭器。頭部が平らなので何か儀式用の道具を置いたのかも。 形と文様から、共に祭器だったのは確実。左の匧(はこ)状の容器には一体何を入れたのか。右の容器には複数の足があり、重厚かつ複雑な文様がある儀式用で、運搬するための取っ手と穴がある。 摩訶不思議な形の祭器。上部の凹みの中で儀式の際に、何かを燃やしたのだろう。こんな風に、初めて見る古代中国の青銅製祭器の用途を考えるのは楽しい作業ではあった。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[芸術論] カテゴリの最新記事
|
|