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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.01.27
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~埼玉古墳群と博物館~

 このシリーズも今日が最終回となった。「古墳の話に・・」シリーズと合わせてもわずか8回。そんな短編なのに苦しんだのは、ひとえに考古学と言う専門分野が関係したのは間違いない。中国からの帰国後の体調の悪さ。家事と日常生活。毎日ブログを更新すると決めた自分のルール。旅の写真の整理と、未公開写真の活用。どれ一つとってもそれはまことに重たい軛(くびき=手かせ足かせ)であった。

           

 それらを同時にこなせたのは、奇跡と言うしかない。実際一度は深夜に倒れ、一度は鼻血を出した。あんまり根を詰め過ぎたせいか、視力が急速に落ちた、それでも作業の手をを止めなかったのは、生真面目さゆえの執念だろう。これでは身がもたないと判断して、最近幾つかのブログを訪れるのを止めた。

  

私は自分の命をかけてブログを書いている。だから私の心に響かないブログ、必要な情報がないブログへは行かないと決心した。ただし気持ちが通じ、長い付き合いのある友は言うまでもなくこれまで通り。命は限られている。私に残された時間は少なく、無駄遣いは出来ない。これからも私らしく生きるにも、何かを切る必要があった。そんな理由のため、あえて謝罪はしない。

          

 いつものことだが、旅や歴史の話は、予め持っている知識、現地で得た情報と自分の目で確認した直感。そしてブログを書くに際してネットで確認した情報。それらのミックスだ。写真も同様に、現地で自分が撮影したもの。補足や参考のため後日ネットで検索した画像。そして現地で入手した印刷物を参考にして総合的な見地から文章と写真とを組み合わせるのがい私のいつもの方法だ。

 今回は現地で、上の冊子を購入した。確か1200円だったはず。これは現地の博物館の学芸員や研究者による情報なので、ネットよりもさらに詳細で最新の情報が得られる。今回の探訪記もこの冊子の説明や掲載された写真を拝借した。この場を借りてお礼を申し上げる。こんな作業の中から、全国的かつ、最新の情報が得られ、客観的な評価や判断が可能になる。さて最終回の画像を以下に乗せたい。

  

 当時、この古墳群の被葬者であるカサヒヨ一族(笠原氏か)と近隣の一族との間で、紛争があったようだ。その諍いを調停したのが安閑天皇だったことが「安閑天皇紀」に記載されてことが博物館内の展示物にあったのを撮った。こんな風に、一つの事実を確認するためには、様々な工夫や努力が必要となる。それはこんな分野をブログのテーマとした者の当然の手続きなのだが、意外にこれが疲れ、目も悪くなる。

          

  

 目が限界に近づいたようだ。説明は↑の解説をお読みいただきたい。

          

 稲荷山古墳の発掘調査。これを見ると登頂部だけでなく、周溝部周辺も発掘調査をした様子が窺える。

  

    器台型の土器(左)とこれに載せための小型の壺(右)が見える。

         

              お椀型の土器。

  

     高坏(たかつき) いずれも高温で焼かれたようには見えないが、実際はどうなのか。

          

            銀環(下)とヒスイ製の勾玉。 いずれも国宝

  

   こちらも上と同様の遺物で国宝だが、文化庁所有と記されている。

        

          
         分解した状態で発掘された 国宝の帯金(ベルトの金属部分)

  

    上の発掘品から想定した復原図。金具の正確な名称は図を参照されたい。

             

 馬の装飾に使われた環鈴(かんれい=国宝)形が雲珠(うず)にも似てるかな。飾りであると同時に、鈴の音もした。それらの形と音を聞いた者たちが驚く様子が目に浮かぶ。当時馬は朝鮮半島経由でもたらされたと考えられ、とても貴重な存在だったために農耕用ではなく、軍馬だったのだろう。そして馬のいななきにもまた、驚く民の様子が想像出来る。

     

 ブログ友の夢穂さんは東京国立博物館で開催中の特別展「出雲と大和」をご覧になったようだが、私はこの時に現地の博物館内に掲示されたこのポスターで知った。前期の展示は終了し、目下展示品の入れ替え中。その後3月末近くまで後期の展示は観られそうだ。(詳細は東京国立博物館のHPでご確認願います。これでこのシリーズを終了します。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。<完>





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Last updated  2020.01.27 07:52:00
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