テーマ:断捨離、実行中!(2836)
カテゴリ:人生論
<氷雨のち晴れ その2>
翌3月3日(火)は、朝から抜けるような青空。前日あれほど降り続いた氷雨が、まるで嘘のように空はからりと晴れ上がっていた。もう春の空そのもの。また生命溢れる春が今年も近づきつつあることを、意識させる暖かい光に溢れていた。 そして3月3日と言えば、ひな祭り。桃の節句でもある。長女が生まれた年、妻の母がはるばる仙台から送ってくれた8段飾りの雛人形セット。あの重たいセットは、娘が弾いていたピアノと共に、筑波、鳴門、沖縄、松山、大阪と転勤に伴って私たちと共に移動し、仙台に自宅を建ててようやく落ち着いたかに見えた。だが妻が家を出たことで、あの大量の飾りもピアノも処分した苦い記憶が蘇る。 ベランダの手すりに布団を干したのも、実に久しぶりの出来事。2階まで布団を運ぶ、階段の途中で腰が悲鳴を上げた。まだ断捨離時の疲労が体の奥底に潜み、こんな時にひょっこり顔を出すのだ。この日は出来るだけ体を休めよう、そう決意し早速2日分の新聞に目を通す。新聞すら読めなかった日々。そして全国版の「俳句欄」は3週間分溜まって、手つかずのままだ。 庭に出て、作業後の様子を観察。確かに今年は春の到来が早そうだ。先日整備したばかりと言うのに、もう雑草が生えて来ている。生物は実に正直で、季節の変化に敏感に反応する。裏庭に回ってアオキの下に何やら青い葉の苗。おお、これは紛れもなく「鳥の落とし物」。鳥の糞に混じっていた種が発芽した、何かの植物だった。これだから面白い。アオキの実を食べに来た野鳥が、枝に止まって糞をしたのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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