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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.03.24
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カテゴリ:旅、温泉
<プロローグ その1>

  

 今日は私の75歳の誕生日。それを記念したわけでもないが、1月に行った中国大連と旅順への旅の話を始めたいと思う。大層なタイトルを付けた割には中身がないと思う。何せその後に始めた「断捨離」が思いのほか厳しい作業となり、疲労が極限に達していた。その後徐々に回復したものの、今度はPCの不調。画像入力と編集作業が出来ないため、お手上げになっていた。中国発の「新コロナウイルス感染症」騒動も、その気にならなかった原因の一つにはなったかも。

              

 そこで折角撮った大連の写真1日半ほどの分量を思い切って捨てた。そしたら何とか動き出し、編集が可能となった。それで大慌てで深夜まで編集作業に勤しみ、何とかシリーズを開始する目途がついた。ただカメラメーカーの編集ソフトは、マイクロソフト社のプログラム更新の影響を受けやすいことを前から警告されているため、無事にシリーズを終えることが出来るかは不確定。それでも始めた次第。

  

 なぜ大連かと問われたら、仙台から直行便が新たに開設されたからだし、なぜ1月かと問われたら、安かったからと答えるしかない。それに海べりの大連は、寒さもさほど厳しくないと聞いたことも関係しようか。それでも持っている衣装の中で、1月の中国の寒さに耐えられそうなものを、キャリーバッグに詰め込み、3泊4日のツアーに出かけた。が、さほど期待はしてなかったのが正直なところ。

              

だが本当のところ、大連に惹かれた理由に2つのテレビドラマが関係していたことは確か。1つ目は司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」。わが国が明治維新を経て近代国家として世界に打って出た端緒となった「日露戦争」での勝利を扱った歴史小説をドラマ化したもの。司馬遼太郎がなぜあの戦争を取り上げ、主人公に軍人の秋山兄弟(好古、真之)と俳人の正岡子規を選んだのか。

  

 あの戦いの舞台がまさに大連近郊の203高地であり、旅順港だった。兄の秋山好古は陸軍の騎兵隊長として、弟の真之は後にバルチック艦隊を破る殊勲を立てた海軍の将校として、そして子規は病を押して従軍記者として彼の地に渡った。それは大国ロシアを国家的な脅威として捉えていたわが国が、必然的に戦う運命となる端緒であり、後の「満州国建国」につながる重要な手掛かりだった。

            

 「坂の上の雲」がわが国の隆盛の証であれば、山崎豊子原作の「大地の子」は、日本の帝国主義没落の象徴とも言えよう。こちらもNHKのテレビドラマとしてお茶の間に登場し、感動しながら観ていた記憶が新しい。かつての敵地に取り残された残留孤児を扱った意欲作。孤児をわが子同然に育てた中国人教師の人間愛に涙した。一つは当時の大国を相手にした開戦と勝利、そしてもう一つはその結末としての敗戦と戦争の悲惨さを描いた力作だった。

  
    

 清岡卓行(詩人・小説家)の「アカシヤの大連」、五味川純平の「人間の条件」も旧満州国に因む小説だが、名前しか知らない。静かな出だしの紀行文となったが、明日からはあまり気負わずに書ければと思う。気力と体力には限界がある。読者各位にはあまり期待しないで見て欲しい。その方が意外性があって面白いかも。出来ればアッと驚く「仕掛け」を、毎日作れたら楽しいのだが。<続く>





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Last updated  2020.03.24 00:00:16
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