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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.04.04
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<春の雪、新型コロナウイルスなど>

  

 過日、東京などで雪が降った。3月末の関東の雪は珍しいだろう。仙台では3月28日にソメイヨシノの開花宣言が出た。例年より14日も早く、仙台気象台で観測を始めて以来の新記録だったとか。その夜から急激に冷え込み、翌日は朝から霙(みぞれ)になった。この日は走友会から、札幌に転勤する方を送別するための練習会があるとメールがあったが、もちろん行くのも走るのも私には到底無理だ。

 立春後に降る雪のことを俳句の世界では、「春の雪」、「淡雪」、「雪の果」(ゆきのはて)などと表現し、いすれも季語になっている。走るのは無理でも、俳句なら詠める。そこで、

     訪ね来る人の無きまま雪の果
     訪ね来る人なきままに春の雪
     転勤の友を惜しむか春の雪
     淡雪や尾灯遠のく終電車

              

 朝ドラ「スカーレット」が終わった。滋賀県の信楽で陶芸に生涯を捧げた女性の話。丸きりの創作ではなく、モデルになった陶芸家がいたと聞いた。信楽の地名も陶芸の里であることも知っていた。かつてあった「信楽鉄道事故」も記憶に残っている。ヒロインの息子「武志」が白血病にかかる中、彼を愛した女性の心情に涙したのだが、26歳であの世に旅立つところで終わった。だが不快ではなかった。

  

 その2日後には、新たな朝ドラ「エール」が始まった。作曲家古関裕而夫妻の物語。夫は「甲子園の行進曲」や「六甲おろし」、「長崎の鐘」など6千曲あまりを作曲。妻は当時珍しい声楽家だったようだ。珍しく第1回から観たが、冒頭に園山とおるの漫画「ギャートルズ」もどきの原始人が、音楽を楽しんでいたのには驚いた。あれはやり過ぎ。物静かな古関裕而に似つかわしくないと私は感じたがどうだろう。

              

 その「エール」に作曲家山田耕筰役として出るはずだったのが志村けんが、新型コロナウイルス肺炎で亡くなった。まだ70歳の若さ。彼の感染を知ってから、あんな有名人が死ぬことはないと信じていた。「人工心肺」を付けるなど、最新医学による治療も受けていたが、それでも帰らぬ人となった。気の毒だが彼の死が多くの日本人にとって、警告になったのは確かだ。

  

 だが彼が1日60本も吸うヘビースモーカーだったことや、夕方から翌日の朝まで飲み、その足でTV局へ行く繰り返しだったことを知り、感染後間もなくの死の理由が分かった気がした。そんな不摂生を長年続けていたら免疫力が落ち、いずれ重篤な成人病になるはず。病気を舐めてはいけない。特に今回は未知のウイルスが相手。かなりの長期戦を強いられよう。

                

 中国起源の疾病があっという間に世界に拡散し、今では177国(地域)で63万人がり患し、3万人が死亡するに至った(3月25日現在)。イタリアやスペインでの大量死、イギリス、ドイツ、カナダの政府首脳の感染。ニューヨークやパリなどで外出禁止令や市民の移動制限、さらには国家間の移動禁止措置にまで至った。東京オリンピックの延期も当然で、結論を出すのが遅過ぎたくらいだ。

  

 国内でもほとんどの府県で陽性患者が発生し、死者も急増中。最近では院内感染や、施設内、コンサート会場、ナイトクラブなどでの集団感染が出始めた、り患しても比較的症状は軽いとされる若年層が、外出禁止などを守らない「ジェネレーションギャップ」が問題化している。この調子だと都市全体を閉鎖する「ロックダウン」の実施も心配だ。

          

 今回の騒動で注目していたのが阪神の藤浪投手ら3選手の感染。これが阪神だけでなく中日の2選手へ、さらに一般市民の女性3人などにもと次々に広がった。阪神球団の危機管理体制が本当に機能していたのかが疑問。健康に人一番気を遣う立場のプロ選手がこうでは、制限の少ない一般市民のルール無視など当然か。「自分は大丈夫」との甘えが、医療崩壊につながることを恐れる。

  

 わが走友会のお花見は中止と、5日前にメールがあった。当然だろう。自分の身を自分で守るのもそうだが、他人に迷惑をかけないことも大切。今はじっと辛抱だ。目下パリで許されているのは、自宅の周辺1kmを1時間ほど散歩やジョギングする程度とか。それでも十分免疫力の向上につながるはずだ。不要不急の外出は控えよう。そんな簡単なことが、少しでも感染を防ぐ一助になるのだから。





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Last updated  2020.04.04 00:00:14
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