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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.06.11
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カテゴリ:生活雑記
~茂る雑草と庭~

  黄金ヒバ

 兄の通夜と葬儀が終わって、再び日常世界へと舞い戻った。とは言え、喪主を務めた義姉と違って、私はとても気楽な立場だった。姪の一人は列席したが、その姉の上の姪っ子は病気のため父の葬儀に列席出来なかった。その姪も50歳を越え、自らの人生と戦っている。残された私も例外ではなく、これからの余生にどんなことが待ち受けているのかは全く不明。その意味でも生も死も隣り合わせのようなものだ。

       夏の通夜姪の一人は病にて

       生も死も隣り合わせや五月闇   *さつきやみ 

          麩入りの葉   

 2日間着た礼服をハンガーに吊るしておいた。ワイシャツは他の汚れものと一緒に洗濯した。礼服をしまおうとして何だか良い香りがすることに気づいた。そこで匂いを嗅ぐと、線香のようだ。斎場の線香はきっと高級品なのだろう。その残り香が漂っていたのだ。黒いネクタイと共にハンガーに掛けて、ファスナーを下ろし、クローゼットに仕舞った。

       残り香や夏の礼服仕舞ひたり

 本当は仕舞ひけりとしたいのだが、そうなると「や」と「けり」と「切れ字」が二つになる。これは俳句の世界では厳禁。そこで「たり」とした。切れ字でもなく「けり」よりはかなり弱めになる。また季語がないため、「夏の礼服」とし、これで季節が分かる。

           青胡桃     

       青胡桃通夜の礼服仕舞ひけり

 青胡桃(あおくるみ)が夏の季語なので、夏の礼服とはしない。黒い礼服は当然だし、青胡桃の青と「黒」の二つの色が交錯するので不可と考えた。そこで通夜のとしたが、当然告別式にも着てるが、そこまで説明しない。この句の場合切れ字は一つなので、「けり」で強めの断定。礼服、黒いネクタイを仕舞って一区切りをつけた。

       生と死は隣り合はせや青胡桃

 死んだ兄と生き残った私。だが生も死も隣り合わせ。それが生物の宿命だ。そして夏の季語の青胡桃は生きているもののシンボルとも言えようか。

  ヨモギ

 月曜日と火曜日の朝、庭と畑の草取りをした。暫くサボっているうちに、あっと言う間に大きくなる雑草。その中でも花が咲いて種が出来るのを優先して抜き、ゴミ袋に詰める。そのまま裏に積むと腐葉土に大量の種が残り、その腐葉土を使うと雑草を増やすことになるためだ。涼しいうちの作業だが、既に何か所も蚊に食われる。ヨモギが種でも増えることを初めて知った。秋口に地味で小さな花を咲かせる由。それでヨモギがはびこる理由が分かった。

       蓬生へ荒れたる庭の雀かな    *よもぎ  *はえ

 よもぎは春の季語だが、やむを得ず使った。季重なり(きがさなり=季語が複数となること)は厳禁なので、ひとまず良しとしたが工夫の価値はある。雀の子となると春の季語で季重なりとなる。俳句は結構面倒。従って一旦公開した作品でも、後刻おかしな箇所を見つけ次第訂正するのが常だ。





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Last updated  2020.06.11 05:05:15
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