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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.08.03
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<計画の狂いは旅の初日から>

  

 準備は簡単だった。リュックサックに入れたのは、着替え、洗面具、折り畳み傘、新聞、俳句の本、そして毎日の服薬数種。バスは比較的スムーズにJRの最寄り駅に到着。駅のコンビニでお握りとお茶を買ってリュックへ。空港行きの電車もスムーズ。ここまでは何の問題もなかった。

            

 少し早めに搭乗手続きをして待合室へ。そこでお握り3個をぺろりと平らげた。何と貧しい食事だ。それでもこれから贅沢な旅をするのだからと、自分に言い聞かせた。もちろんご馳走をたらふく食べようとする旅ではない。自分が好きな日本の古代史と考古学を十分に堪能するのが今回の目的。趣味にお金をかけるのが贅沢と言う訳。時間になっていよいよ機内へと向かう。機体はこんなピンク色。

  

 航空会社は「フジドリームエアライン」と言う名前。静岡に本社があり、JALの系列会社みたい。仙台ーいずも縁結び空港への直行便は2年前の就航らしいが、初めて聞く名前。横4席の小さな機体だった。機内でのサービスは小さな飴と、これまた特別に小さめの飲み物パック、そしてミニチョコレート。飛び立った機は直ぐに雨雲の中に突っ込んだ。読書灯を点けて新聞を読んだ。

          

 会社のパンフを開いて航路を確かめた。仙台空港から新潟上空へ出、ほぼ日本海の海岸に沿って南西方向に飛ぶ。私には初めてのコースだが、窓の外に見えるのは分厚い雨雲だけ。高度は1万1千メートルほどで、時速は800kmと機長のアナウンス。偏西風に逆らうため若干時間がかかる。でも1時間半ほどのフライトなら楽なもの。退屈もせず、無事出雲空港に着陸。直ぐ横は宍道湖(しんじこ)だ。

  

 ところがバスに乗ろうとしてビックリ。なんと空港からは松江方面に向かう便しかないのだ。出雲大社への便や、その夜泊まる予定の玉造温泉行の連絡バスはコロナ騒動で運休中のようだ。仕方なくバスの運転手さんに尋ねた。玉造温泉へはどうやって行くのか。途中玉造温泉駅で下車出来ないかと聞いたら無理とのこと。一旦JR松江駅まで行き、そこから玉造温泉行きのバスに乗るのが一番と。あれまあ。ショック?

                       

 当初この日は出雲大社周辺をうろつこうと考えていたのだ。だがそれだと宿泊地に着くのが遅くなる恐れがある。それに出雲大社付近は翌日の第2日目の「島根県立古代出雲歴史博物館」の見学と合わせたら良いと考え直したのだ。松江から今度は路線バスに乗って玉造温泉へ向かった。ここは40年前にも一度泊まったことがあった。だがバスから降りた私はホテルへは向かわずに、山の上へ上って行った。またチェックインまでは時間があるため、急遽ある場所を訪ねる気になったのだ。<続く>





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Last updated  2020.08.03 00:00:10
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