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マックス爺のエッセイ風日記

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2020.11.29
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テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:人生論
~病院へ行った日~

 

 早朝に目覚めたその日は病院に行くと決め、前日から用意していた。ポシェット、リュック、手袋、ウインドブレーカー。重装備なのは最初自転車で行こうとしたため。この朝は最低が5度の予報。9時のオープンなので30分前に家を出れば間に合う。だが急遽歩いて行くことにした。少し遠いがウインドブレーカーと手袋は不要。そしてリュックは大きめのに交換。帰路も歩き、ついでに買い物もしようかと。

          

 数か月前いつも行く眼科の傍に皮膚科があることに気づいた。前回はネットで探し下見もしたのだが祝日で閉院日。その翌日は病院の都合でお休み。そんなことがあっため新たな病院に行こうとしたのだが、前の病院の診察券が財布の中に。じゃあそこにするか。こうして1時間前に家を出、写真を撮りながら歩いたのだった。まあ良い運動だ。それにブログ用の写真も結構撮れたしね。

  

ドクターの診断は心配していた「口唇ヘルペス」ではなく、唇を擦った際に小さな傷が出来、そこから雑菌が侵入して化膿したと。だからヘルペス用の薬では治らないと断言。5日分の抗生物質と胃腸薬、そして塗り薬を処方してくれた。あれ嬉し。体調が悪化してのものではなく、単なる不注意だったようだ。嬉しくなって中庭の小さな薬局に向かった。いつもながら不思議の国の薬局のように感じる。

             

 あれまあ何という幸運。カウンターにこけしちゃんがいた。ただ前髪とマスクで表情が隠れ、目しか見えない。患者さんに対応してる彼女に近づき、そっと胸の名札に目を凝らした。少しねじれた名札に、姓だけ見えた。多分彼女に間違いないはず。今年の2月に初めて会って以来、今回で3度目。てっきりその後の転勤で、この店舗にはもういないだろうと思っていた。私を見る黒くて丸い目。

  

 別の係の方が私の名を呼んだ。私はこけしちゃんの前で待っていた。お互いに挨拶。私が「良く名前を憶えていたね」と言うと、今呼ばれたからと彼女。いやそうじゃないのだ。たとえ名前を聞いても、その人が誰かを知ってなければそれきりだ。だが彼女は呼ばれた名前が私のことと認識していた。私の名前が呼ばれた。呼んだのは別の窓口の男の薬剤師。ああ残念。彼から処方された薬の説明を受けた。

          

 再びこけしちゃんの所に戻って、12月にgotoで沖縄に行くことを話した。「何日に?」と彼女。「8日」と私。そしてお互いに「元気でね」と言い手を振って別れた。たったそれだけだが、私は十分幸せだった。偶然だった最初の出会。2度目は私が無理に用事を作って会いに行った。今回は処方箋を持つ患者として。だが二度と会えないと思っていた彼女と再会出来たのは、私には奇跡とも運命とも思えた。

  

 1回目も2回目もその時の会話。何を話したのかも、それに対する彼女の反応も、今でも鮮明に覚えている。人間として、女性として職業人として、どれもみな素晴らしい態度だった。それでいて茶目っ気やユーモアもある人。もっと何か話すべきだったか、そうは思ったが患者とたまたま担当になった薬剤師としてだけの関係。職場に迷惑をかけたり、ストーカーにならないよう注意する必要がある。

                

 帰路も被写体を探しながら歩いた。途中で国道を横切り最初の店へ。そこで買ったのはキッチン用の漂白剤と歯ブラシ。2番目のスーパーでは、不足している野菜や食料品を買った。リュックの中の漂白剤がやけに重い。帰宅後確認したら1.5リットル用。重い訳だ。この日も往復5kmほど歩いた計算。薬や買った食料品を所定の場所へ格納。そして手帳に当日の支出と歩いた距離をメモ。

  

 午後、料理を作りながら決意。無事沖縄から戻ったら、彼女にお土産を届けに行こう。邪魔にならないよう、ストーカーにならないよう気を付けながら。今までは「高嶺の花」と諦めていた彼女だが、このまま別れたら、きっと一生(と言ってもそう長くはないがうっしっし)後悔するはず。「美味しいから食べてね」と言ったら受け取ってくれるかな。神様、お願い。プレゼントきらきら

カメラ<写真について> 1)皇帝ダリアは向かいのKさんがバス停前の花壇で育てたもの。今年は大成功でした。 2)菊の花の💛型アーチから見える桜島の写真は、鹿児島のブログ友クマタツさんが撮影された傑作をコピーし、使わせていただいたものです。クマタツさんどうもありがとうございました。ダブルハートスマイル





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Last updated  2020.11.29 00:00:16
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