テーマ:美術館・博物館(1556)
カテゴリ:歴史全般
~大連市・旅順博物館の展示品から~
堂々たる双耳形の青銅製壺。肩の部分に施された円形の文様は、一体何を象(かたど)ったのか。 異形の青銅器の用途は祭祀用か。何やらたくさんの聖獣が刻まれています。透明のビニールひもで吊るされ宙に浮いているのが愉快です。 これも実に不思議な形でしょ。まるで翼を持つ霊亀のような。それとも怪獣? ズームアップすると、海獣ガメラかギメラ。 聖獣の透かし彫りのある装飾品は、文鎮か。 甘粛省張家川ウイグル族自治区の墳墓から出土した「戦車」の原図 中国ではかなり古い時代から戦車が使用されていたことが分かります。2頭の馬が戦車を牽いたみたいです。車軸の鋭い突起は武器で、近寄って来た敵を撃退するのに役立ったことでしょう。 これも不思議な形をした物体です。もしも文鎮なら「紙」が発明された後のものですからね。 博物館の一角に、明治期に日本の大谷探検隊が発掘した敦煌遺跡の人骨がありました。残念ながら撮影禁止だったため、写真はネットから借用したものです。大谷光瑞は東本願寺出身の学者で、当時流行していた西欧列強の西域探検に触発されて、探検に行ったのです。彼が発掘して持ち帰った人骨は完全なもので、現代中国によって容貌と衣装が再現され、まるで生きているように展示されていました。撮影出来なかったのがとても残念なほど、素晴らしい出来でした。以下は彼の探検隊のものです。 かなり大掛かりな探検隊だったことが分かります。相当の奥地ですから、旅程も経費も大変だったことでしょう。 砂漠を行くラクダの隊列。 敦煌莫高窟(とんこう・ばっこうくつ)だろうか。仏像に西洋の影響が感じられる。光背が天使の翼みたいですね。 壁画の一部。いずれも「大谷探検隊」で検索し、ヒットした画像です。旅先で素晴らしい博物館やその展示物を観られて良かったです。台湾では故宮博物館を、オーストラリアでは各種の博物館と美術館を20近く観ましたが、「本物」を見るとやはりどこかが違って勉強になりますね。 今日から2月。心なしか少しずつ昼の時間が増えて来たような。皆様もどうぞお元気で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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