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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.03.24
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カテゴリ:俳句

~やもめ暮らしのつれづれに~ <写真はわが家の庭の花>

   ヒマラヤユキノシタ    

 私は3と2と4の組み合わせが好きだ。なぜなら3月24日が私の誕生日だからだ。このブログが公開された日の朝を無事迎えることが出来たら、私は77歳になる。俗に言う「喜寿」で目出度い日になるのだろう。3月下旬が誕生日だと、小学生の時は出席番号が最後になるのが常だった。それで損をしたのか得をしたのかは分からない。4月生まれの同級生とは、ほぼ1歳年が違うのだから。

    ムスカリ

 それでも高校に上がると、出席番号は前の方になった。理由は五十音順だったからだ。確か52名いた3年B組の級友たちも1人欠け2人欠けして、既に10名は黄泉の国に旅立ったはずだ。恩師も卒寿(90歳)となり、新型コロナ感染症と相まって暫くクラス会も開かれてない。きっと永久幹事のAもやきもきしてるだろうが、これだけはどうにもならない。

           梅の花    

 昨日は朝から天気が良かったため、洗濯物と布団を干した。そしてゴムの木ともう一つの観葉樹を外に出して、たっぷりと水を与えた。午後から思いついてこの半年間で詠んだ俳句をノートに清書した。「プレバト」の梅沢永世名人なら駄作は他人がシュレッダーに掛けてくれるが、私のような凡人は自分で取捨選択するしかない。

 その作業もまた良い勉強になる。捨てるべきものを捨て、推敲して生かすものは残す。そしてそのついでにヘボな俳句を詠む。それもまた喜寿の良い思い出となろう。

            梅の香や一服の茶の旨きこと

            欠伸して馬鈴薯植うる日和かな  *あくび *ばれいしょ

 わが家の梅は豊後梅(ぶんごうめ)と言い、アンズと梅の掛け合わせ。花は少しピンク色をし、実はとても大きくて立派。毎年梅雨の頃に実をもいで、梅干しを作るのが恒例行事になっている。「梅」が春の季語だ。

 馬鈴薯(ジャガイモ)は先日男爵を植えたばかり。「馬鈴薯」は秋の季語だが、「馬鈴薯植う」(植えるの意味)が春の季語となっている。俳句は季節と密接な関係があるため、そんなわずかな違いで季節感が異なる。文語や古語が生き、わずか十七音(17文字ではない)しかないため、独特の用法もあり、その分余韻が生まれる世界と言えようか。私は「俳句教室」に通って今年の春で4年目を迎える。

      ヤブツバキ

      藪椿生き長らへて喜寿の朝

      藪椿やもめ男の侘び住まひ    *わび

 私は一人暮らしの寡(やもめ)。50年近く連れ添った妻が家を出て、熟年離婚となった。それでも何とか77歳までは生きることが出来た。その殺伐とした暮らしぶりを句に託した。藪椿が春の季語。

         フキノトウ  

         萌黄色の夢そのままに蕗のとう   *もえぎいろ

         われもついに喜寿の朝ぞ蕗のとう  *あした

         春愁飯の旨さのありがたき   *はるうれい

         喜寿となる寡のゐたり蕗のとう   *やもめ  *いたり

 「蕗のとう」が春の季語。十七音でフキノトウのことだけを詠むのを「一句仕立て」と言う。「フキノトウ」と全く関係のないものを一緒に詠むのを「取り合わせ」と言い、私たちの講師は後者を専らとする。初めは大いに戸惑ったが、3年経ってようやく少し慣れて来た。だが俳句の世界は広くて深い。私も精進していつの日にか、そんな句を詠みたいものだ。4月の俳句教室へは今日の句の中から選ぶ予定だ。






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Last updated  2021.03.24 00:00:09
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