テーマ:★人生論★(325)
カテゴリ:人生論
~万物は流転する~
横山大観作 <「生々流転」の一部> 横山大観 横山大観は慶応4年/明治元年(1868年)現在の茨城県水戸市生まれの日本画家。昭和33年(1958年)没。ほぼ自己流で絵筆を握り、東京美術学校(現在の東京芸術大学)を受験し合格。後に助教授を勤めるも校長の岡倉天心が追放後はフェノロサなどの同志と共に、日本近代美術の在り方を目指して奔走。日本近代美術の父と呼ばれる。第1回文化勲章受章。 <横山大観作 「生々流転」の一部> 「生々流転」彼の代表作で1923年に制作。長さは40mを超える日本一長い絵巻物で、重要文化財指定。国立近代美術館所蔵。確か「国立京都博物館」で作品を観、色彩があったはずなのに、ネット検索したら墨絵みたいだ。人生は悠久で、人は絶えず変化すると言う壮大な作品名を、今回のシリーズ名に使わせてもらった。私なりの人生論と雑感を書こうと思う。 未明、テレビを点けたら「おしん特集」をしていた。それもかなりの長時間。一体これは何事と奇異に感じつつ、古い画像に見入っていた。NHKで実際に放送された昭和58年ごろ。私は最も多忙な時期で、ある新設大学の創設に腐心していた。だからこの有名なドラマを、ほとんど観たことはなかったのだ。 石井(左)と橋田(右) この二人脚本家の橋田壽賀子とディレクター石井ふく子の二人が出て来て納得がいった。これは先日97歳で逝去した橋田壽賀子の追悼番組だったのだと。それにしてもまだ当時の日本社会で女性の登用が困難だった時代に、この二人は「出る杭は打たれる」とばかりに叩かれ続けながらも、決して妥協せずに自らの意志と主張を曲げなかった。世界的な評判となった「おしん」は、いわばその象徴となったのだ。 おしんが筏に乗って酒田に奉公に行く場面、母親役の泉ピン子が堕胎のため冬の川に入る場面は、「吹き替え」なしだった由。そしてこの名作は世界中90か国以上で放送され、当時おしんを観たイラン人女性が日本に憧れて日本人男性と結ばれ、現在日本で母となった実話など、この作品が世界の人々に与えた感銘の大きさが分かろう。それにしても戦前の貧しい東北の農家の話が、これほどの感動を呼ぶとは。 朝ドラ「おちょやん」は「松竹新喜劇」の実話を下敷きにしていることは知られている。渋谷天外(ドラマでは一平)と妻浪花千栄子(右=ドラマではおちょやん)の平和な日常に、一平の浮気で女性劇団員が妊娠し、やがて子供が生まれる。そのことを知り、おちょやんは静かに身を引く。それが昔の日本女性の普通の身の処し方だったのだろうか。「オロナイン軟膏」の広告の笑顔が悲しい。 愛ちゃん夫妻 これに対して現代の日本女性は実にたくましい。週刊誌にダブル不倫をすっぱ抜かれた福原愛ちゃんは、「一緒の家には入ったが、一緒の部屋に入ってはいない」と弁明。その後台湾から実母は日本に帰国。今後介護が必要の由。一方の夫君は地元の裁判所に離婚を申請し、弁護士を準備。今後2人のお子さんの親権を争うことになると思われる。もうかつての「大和ナデシコ」の面影はない。<続く> 今後このテーマの合間に、適宜他の話題を挿入することがあり得ます。予めご了承願います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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