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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.06.01
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カテゴリ:歴史全般
~史実とファンタジー~

  

 TVで映画「ラストエンペラー」を観た。たまたまで途中から。かなりの長編だったが歴史好きにはたまらず、画面に見入った。清王朝最後の第12代皇帝に3歳で即位。遜帝。清国が滅亡後、日本が建国した満州国の執政、皇帝となるが、終戦後はソ連に抑留、中国共産党により収容所に収容され、一般市民となるなど波乱万丈の数奇な運命をたどる。満州族の出身で、名は愛新覚羅溥儀(あいしんかくら・ふぎ)。

                     

 溥儀の自伝「わが半生」を原作に、ベルナルド・ベルトリッチが監督と脚本を担当。アメリカ、イギリス、フランス、イタリア、中国の合作で1987年製作、公開。作曲家の坂本龍一が音楽を担当しつつ、満州国関東軍の甘粕大尉役で出演。中国系アメリカ人の俳優が多く、会話は主に英語。第60回アカデミー賞作品賞受賞。第45回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞受賞。2013年カンヌ映画祭で3D版として公開。

    甘粕大尉役の坂本龍一

 実在した人物を主人公にしてはいるが史実に忠実とは言えず、かなりファンタスティックな要素を秘めている。またストーリーの展開も過去と現実を何度も行き来し、彼と中国が置かれた歴史的な背景の説明も十分とは言えない。合間に挿入される戦争の場面は当然「借り物」。事実とは言えず、極めて恣意的な用い方だ。この映画は大胆な創作であり、歴史に重きを置いていないとも言えよう。

            

 時代の背景を記しておこう。

 日清戦争   1894(明治27)ー1895(明治28)
 義和団事件  1900(明治33)
 日露戦争   1904(明治37)ー1905(明治38)
 

     
               <幼帝と西太后>

 このような状況下で溥儀は皇帝となった。年齢は3歳。彼が皇帝になったのは清朝第11代の光緒帝が崩御したためであり、彼を帝に推戴したのは第9代□豊帝(感の心がない字)の側妃(第二夫人)だった西太后(せいたいこう=満州族)。大変な美人で実力者。「中国三大悪女」の一人として有名で義和団事件にも加担したようだ。清朝末期の中国は先進諸国に蚕食されて疲弊し、彼女は国政を案じどの国と結託すべきか、日夜悩んでいたのだろう。ここではそう解釈しておこう。<続く>





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Last updated  2021.06.01 00:00:10
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