2936750 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2021.06.06
XML
~八戸市「是川縄文館」の秘宝たち~

     
            <「是川縄文館」と展示スペース>

 さて、今日は「是川縄文館」の展示物のうち、特に気になったものを紹介しようね。昨日も書いたように、この博物館には600点以上もの重要文化財があり、そのうえ青森県でも数少ない「国宝」に指定された土偶もあるんだよ。今日は説明よりも実際に発掘された「秘宝」を観てもらうことにしようね。ここで紹介するもののほとんどが重要文化財に指定されていてね、中には国宝もあるんだよ。ちょき大笑い

<土偶> 
 土偶(どぐう)は言って見れば土で出来たお人形さんみたいなものかな。それでもここ是川遺跡ではいろんな型の土偶が発掘されていてね。それがどれも素敵なのさ。ダブルハートぽっ

    

 これが国宝に指定された「合掌土偶」だよ。ほらちゃんと両手を合わせて真剣にお祈りしてるでしょ。縄文人は高い宗教心があってね。人が亡くなればお墓に埋葬したし、長命や子孫の繁栄を祈って、祭祀(さいし=まつり祈ること)もしていたんだ。縄文人の平均寿命は30代半ば。わざわざ土偶を壊すことも、人間に代わって災いを受けてもらうためだったんだよ。後世の「流し雛」と同じだったんだ。

    

 左側はね「頬杖土偶」と呼ばれているんだよ。ちょっと腕がな長過ぎるけど、「ほほづえ」を突いている姿が微笑ましいね。右側は「遮光器(しゃこうき)型土偶」と呼ばれているんだ。遮光器ってのはイヌイット(エスキモー)が雪の眩しさを防ぐための「眼鏡」に似てることからの命名なんだよ。なんだか宇宙人みたいな雰囲気だね。

  

 どっちもまるで宇宙人だね。左の方は「遮光器」がサングラスみたい。そして髪の毛を結ってないね。頭が空いてるからひょっとしてこれは土偶でなく液体を入れる「注口土器」かも。「口」から液体を注ぐんだよ。右側はハート形の顏をした土偶だね。これも髪は結ってないなあ。

       

 左の土偶は髪の毛を結っている。見事に結髪した男性で、顔の刻線は多分「刺青」(いれずみ)だろうね。赤い色の漆(うるし)が塗られているね。右の遮光器型土偶は結髪してない女性みたいだね。

            

 これもかなりユニークだね。宇宙人みたいだけど、腹部の線はひょっとしたら「妊娠線」かな。出産の無事を祈ったのかもよ。それだけ出産は女性にとって大事業だったんだね。縄文時代は出産時に、母子が亡くなることが多かったみたいなんだ。悲しいね。だから宗教心が篤かったんだろうな。ダブルハートドレス

 <香炉型土器>

   

 左側の土器には彩色が施されているよ。そして注ぎ口があるのでどうやら「注口土器」みたいだなあ。そして右側の土器にはとても複雑な装飾が施されているね。

        

 同じ形のが3個もあるよ。なるほど香炉型土器と呼ばれる訳がわかるね。

<その他の土器>

    

 左は「壺型土器」だけど、精巧な装飾が施されてますね。まるで釉薬(うわぐすり)をかけたような光沢があるよ。中央は「鐸型土器」。「鐸」(たく)は弥生時代に青銅製のものが出現しますが、用途は祭祀用で音を鳴らすことも出来たんだ。右は「注口土器」。容器として用い、中の液体を注ぎました。ひょっとしたらもう「お酒」があったかもね。ワイングラス目がハート

    

 左はイヤリング。耳たぶに穴を開けてこれを嵌めました。今でもアフリカには同じようなものがあります。真中は土版(どばん)です。模様が刻まれ、上部に穴が開いているので装身具でしょうね。右は台付きの浅鉢で、赤い漆が施されてるよ。是川遺跡では集落の近辺でウルシを栽培してたんだ。黒と赤の漆を重ね塗りした見事な作品がたくさんありました。いずれも縄文晩期の遺物みたいです。ではまた。ダブルハートバイバイ
<続く>

 ノートえんぴつ 掲載した写真はすべてネットから借用したもので、縮小するなど一部加工してあります。心から感謝し、付記させていただきました。亭主謹白。m(__)m





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.06.06 05:02:19
コメント(2) | コメントを書く
[考古学・日本古代史] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.
X