マックス爺のエッセイ風日記

～マックス爺の「加齢」なる日常～

　　　　雨空と伸びた梅の枝

　土曜日。初めてのワクチン接種の日。天気予報は雨だが、まだ降っていない。山の上方面行きのバス停で発車時刻を確認。土曜日は毎時２１分と５１分。これならメモを取らなくとも覚えられる。接種の予約時間は午後２時。１３時２１分だとギリギリなので、乗るなら１２時５１分。帰宅後朝食を摂り、新聞を読み、少しテレビを見た後は読書。昼はニュースを観ながら軽めのパン食。

　　　　デスク傍の観葉植物　　

　ではそろそろと家を出る。だが失敗、もうバスは発車した後。幸いにして雨は小ぶり。これなら傘を差しながら歩ける。歩き出して直ぐに息切れ。連日の運動不足のせいで、歩くのもきついのだろう。長く動かないと筋力や心肺機能が直ちに衰えることを実感。坂を上るうち、徐々に体が慣れて来たみたい。だがマスクのせいで眼鏡が曇る。これは危険だ。おまけに長袖で蒸し暑いのが気持ち悪い。

　　　　ゴーヤの蔓と垣根

　裏道に入り、雨宿り出来そうな場所を見つけて長袖シャツを脱いだ。かなり汗ばんだシャツをリュックに押し込む。病院は１０月に麓に移転する由。雪の降る冬や雨の日はかなり助かる。病院に着くと６人ほどが待合室に。土曜日は休診なので、全員ワクチン接種の人だろう。手を消毒し、「予診標」を受付に提出。身分証明書は不要の由。「怪しい男ですけどね」と軽口を言うと、顔見知りの看護師さんが笑った。

　　　　　　　「お帰りモネ」の清原果耶さん　　

　名前を呼ばれ、診察室に入る。ドクターもワクチン接種で急に忙しくなった感じ。もう長い付き合いなので私の顔を見ただけでも体調が分かるのだろう。黙って右腕を出すと「腕が上がらなくなるけど良いですか」とドクター。「頭が上がらないよりはマシですから」と私。特に接種当日以降の禁忌事項はない由。指示に基づいて１５分間ほど待合室で経過を見、時間になって帰宅。

　　　　　庭の梅の木

　外はもう本格的な雨。この日から東北は梅雨入りしたと夕方のニュース。トレパンの裾がびしょ濡れになった。帰宅後着替え。カットに使った「お帰りモネのヒロイン清原さんの似顔絵（上）は近所の歯医者の奥さまの作品。予約日の前日に届く葉書に毎回何らかの「作品」が描かれている。

　　私の優秀な作品　　　　　

　日曜日。少し早めに起きた。ワクチンを接種した右肩が痛い。きっと白血球とコロナウイルスが戦っているのだろう。それに病院から帰宅後、膝に痛みがあった。往復雨の中を歩いたことが原因と何気なく考えていたのだが、後日クマタツさんのブログを読んで、その関節痛もワクチン接種の「副反応」であることを知った。まあ多少の痛みや疲れは、生きている証拠。自分にそう言い聞かせて庭へ出た。

　　　　　枯れて切った椿

　昨夜までの雨は上がっていた。足元が濡れるが、まだ涼しい朝のうちに庭仕事と農作業をやろう。先ず伸び過ぎたピンクのミニバラを先ず剪定しよう。取り掛かったのは良いが、棘が案外堅くて痛い。何度か軍手の上から刺さった。次に畑の奥から順番に草取りを開始。出来るだけ土は落とすが、ゴミ袋に詰めると結構な重さだ。種や根っこが後ではびこらないものは、裏庭に運んで積む。

　　　　　トマトの畝と雨傘　　　　　

　トマトの畝に差しておいた傘が役立ったようで。傘の下は濡れてない。トマトは極端な水分を嫌い、雨が多いと「根腐り病」を起こして茎や実が黒ずみ、腐敗する。そのための対策なのだ。ついでに剪定。トマトは「脇芽」を摘んで「一本立ち」にし、大きな実を育てる。さらに下部の不要な葉を切り落とし、日光が奥まで入るようにするとトマトの発色も良くなる。そして伸びた茎はビニールひもで固定。

　　　

　左は最近のトマトの様子。かなり大きくなったのも「芽欠き」したお陰。花は下から順番に咲き、受粉したものは青い実が生る。８本ある苗の全てが目下２段目まで実が付いている。上手く育てれば５段目までは実が付く。それだけでも結構な収穫量だ。右は「芽欠き」部分を遊びで土に差したもの。水やりすればやがて根が生えて成長する。中には昨年の零れ種の発芽もある。実に不思議な生物の営みだ。＜続く＞