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マックス爺のエッセイ風日記

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2021.09.25
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カテゴリ:俳句
~床屋と2つの公園~

  

 秋の彼岸。兄に線香を上げに行った際義姉が言った。「健康のため、1日4千歩は歩くようにしてる」と。それを聞いて甚(いた)く反省した私だった。元気だった頃は40km走っても疲れを知らなかったのに、喜寿を過ぎた今では一日中パソコンに向かい、腰も痛む。俺も少しは歩いてみようか。ああそうだ。2つの公園を通って床屋へ行こう。そうすれば運動にもなるし、何かブログネタもみつかるだろう。

               

 そんな訳で、首にデジカメをぶら下げて家を出た。だが立秋を過ぎてもまだ暑い。いわゆる残暑だが、その日の仙台は26度の夏日になると言う。腰にはタオルハンカチ、頭には帽子。そして半袖、半ズボンのスタイルで。足元は安物のズック。これがぶかぶかで歩きにくい。写真は結構撮れ、その夜のうちに整理。翌日写真中心のブログを書こうとし、途中で気が変わった。折角なので俳句も載せようと。

                コスモスの頼りなげなる空の碧    *あお

                コスモスや寡婦となりたる女の庭   *かふ  *ひと

            

           秋暑しイヌサフランのフラダンス   *あきあつし=残暑(季語)
      

   

     散髪へ休み休みの残暑かな

                       

                          散髪へ急ぐ小径や萩の花   *こみち

     

        秋の沼番の鳥の動かざる     *つがい

               

                 沼の水静まり映す秋の雲

     

       秋めくや風に諾ふ桂の木   *うべなう=したがう

                   

                    田舎道歩み疲れて男郎花  *オトコエシ

          ミズヒキソウ(細い赤い花)

 床屋の待ち時間を利用して「旧かな入門」を読んだ。有名な俳人も古語の文法を間違って句を詠むことがあると知って驚いた。文学部の国文科で勉強した人ならいざ知らず、俳人も知らずに間違うと聞いて、少し安心した。床屋の後、裏道を通ってM公園に行った。5か月ぶり。赤いミズヒキソウが咲いていた。

          水引の花の揺れをり丘の径

    ツリガネニンジン

 公園の広い芝生は全て造園業者が草刈をして、すっかりきれいになっていて、とても残念。本来ならツリガネニンジン(上)などの野草がたくさんの花をつけているのだ。中には貴重な野生植物もあるのだが。

      草の花岡にも迫る住宅地   *くさのはな=野草の花=秋の季語

      踏まれたり折られたりして草の花

                   

                 いわし雲蔵王は遠き西の果て

       オミナエシ

       女郎花少しはなれて男郎花

  <おみなえしすこしはなれておとこえし> 星野立子(ほしのたつこ 高浜虚子の次女で初の女性主宰誌「玉藻」を創刊 1903-1984)

             

                 晩秋や思案有り気な樹下の人

  

    邸宅に取り残されて秋の薔薇

 大きな庭園のあったお宅。今ではその大部分から花が消えていました。きっと高齢になってお世話が出来なくなったのでしょう。ピンクのバラがたった一輪だけ咲いていました。薔薇(バラ)な夏の季語ですが、「秋の薔薇」や「冬薔薇」(ふゆそうび)とすると、他の季節の季語になります。最初の意図とは違った散歩でしたが、ブログネタと作句の良い機会を得ることが出来たことに、感謝しています。





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Last updated  2021.09.25 06:12:15
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