テーマ:ブログは文学たりえるのか(74)
カテゴリ:俳句
~新年の習作/俳句と川柳など~
東雲の少し明かりて年始む しののめ 初日仰ぎ老残未だ生きむとす ろうざん 老残や初日は死出の一里塚 しで 妻去りぬ寓居に眩しき初日かな ぐうきょ=仮住まい 雲間より皇居へ急ぐ初日かな ビル街を抜け皇居へと初日の出 臭き息吐きてなまはげ退散す 「なまはげ}は「新春」の季語 村はずれ酔ひ潰れたる生身剥 なまみはぎ=なまはげの別名 結界や酔ひしなまはげ人もまた 初春のみ目美しき女人かな うるわし にょにん 初春やシンビジウムに日の光 子も孫も七草粥を持て余し ななくさがゆ グルメにも七草粥の優しくて 七草や笑ひ広がる奥座敷 寅年の七草を食ふ佳き日かな とらどし 七草を無用と笑う健啖家 けんたんか=食欲旺盛な人 <川柳は現代語を口語で表現するのが原則> 大根葉十把ばかりを煮たりけり じゅっぱ 大根は冬の季語 テーブルの上にも注ぐ初日かな 一杯の熱きコーヒー初読書 <どんと、とんど、松焚祭、左義長などの名称がある「小正月」の行事> 今日のブログに載せたのは習作のごく一部。俳句の季節には「春夏秋冬」のほかに「新年」があり、それぞれの季語があります。ここでは主として「新年」を詠み、季語のない川柳も楽しみました。「俳句教室」の兼題(宿題)句を30句以上詠み、うち3句を提出しました。 次回から別のシリーズを始めます。今回「クチコミテーマ」に選んだ「ブログは文学たりえるのか」ですが、書き手が文学を意識し、内容と形式を備えていれば十分文学になり得るでしょう。ジャンルとしての「日記文学」もありますが、すべてが該当する訳ではありません。無論ブログは有意義で、尊い作業です。当シリーズを閉じるに際し、ご来訪いただいた皆さまに、厚く御礼申し上げます。<完> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.01.21 00:00:13
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