カテゴリ:ニュース・社会の動き
~1人の男の狂気が歴史と世界を破壊した~
気化爆弾の閃光か ウクライナ第2の都市ハリコフ周辺での爆発の映像。広範囲に炎が広がっていることから「気化爆弾」と推察される由。空中の大量の酸素を奪って人を窒息させる危険な兵器だ。また「クラスター爆弾」も使用された形跡がある。こちらは爆弾の中から大量の「子爆弾」が飛散し、不発弾の処理も大変な危険を伴う。共に「非人道的武器」だが、ロシアはウクライナを壊滅させるため、非常手段を使った。 サポリージア原発を攻撃するロ軍 ウクライナに侵攻したロ軍は、先ずチェルノブイリ原発を抑えた。ウクライナが核兵器を製造してるとの「偽情報」を流すためだ。次にヨーロッパ最大のサポリージア原発を手中にした。電力を原発に頼るウクライナのインフラ破壊のためだが、運転員を追放し管理不能になった場合はメルトダウンの恐れがある。ロ軍は次に「南ウクライナ原発」に向かうようだ。「核使用」の脅しもかけているので極めて危険。 ロ軍の空爆で地下倉庫に身をひそめる家族。食料や水は確保出来ているのだろうか。キエフ近郊のある村では、女性市民がウクライナ軍に村の様子を連絡していた。彼女はもう5日間もパンを食べていないと言う。薄暗い部屋に隠れ、祖国防衛のために命がけでの行動。最前線の兵士たちにも水や食料は届いているのだろうか。ロ軍の侵攻から12日。兵士たちの疲労は極限に達しているはずだ。 犠牲者の遺影 ある女性の葬儀が執り行われた。写真は飾られていた遺影。彼女は救急救助隊員で、負傷者を救助中にロ軍の攻撃で亡くなったと言う。今私は翌日公開分のブログを編集中だが、初めて邪魔が入った。急に写真が取り込めなくなったのだ。一旦シャットダウンして再開したらいけた。これは妨害か。勇敢に戦うウクライナ国民は英雄だ。それを狙撃するロ軍は最低。この戦争には大義がない。 祖母と共にポーランドへ脱出中の子供。父は病気のため、母はその看病のため祖国に残った。祖母は幼い孫の手を引いて、必死に国外に脱出しようとしていた。涙なしでは見られない映像ばかりだ。右はウクライナ人の国外脱出者数とその脱出先。2つのTV番組から画像を借用した。ロ軍が攻撃の手を緩める気配がない。ウクライナ難民はまだまだ増えそうな気配だ。 不鮮明な画像だが、ロシアがここ20年ほどの間に武力で軍事介入した地域。グルジア(現ジョージア)の2つの地区はその後独立し、ロ軍が駐留している。ウクライナの西隣モルドバにも紛争地。そしてウクライナ東部の2州の一部とクリミア半島。いずれもロシア人保護を理由にロ軍が介入し、実質支配している。今回は東部への介入から一気にウクライナ全土の支配へとプーチンの野望が広まった。 仲介に来たイスラエルのベネット首相(左)と プーチンはフランスのマクロン大統領、トルコのエルドラン大統領、イスラエル首相らの進言を聞き入れなかった。逆に「経済制裁はロシアへの宣戦布告と一緒」と主張。「ウクライナは密かに核兵器を製造している」の妄想も変わらず、ウクライナに全面降伏と中立を要求。最後の仲介者は習近平との見方も。だが中国が果たして「火中の栗」を拾うだろうか。ロシア国内の蜂起を根気強く待つしかないのか。 3度目の「停戦交渉」は7日にある予定だがどうなるか。南部の都市マリウポリからの市民の脱出もまだ実現していない。ゼレンスキー大統領は国民に徹底抗戦を呼びかけ、市民も手作りのバリケードを作ってロ軍の侵攻を防ごうとしている。バリケードに書かれた言葉は「ようこそ地獄へ」。ウクライナの美しい国土はロシアの攻撃によって破壊され、さらに焦土と化す恐れが出だした。まさにジェノサイドだ。 ウクライナ避難民ら さすがにこの戦況を見てドイツもフランスもこれまでの考えを変えたようだ。両国とも軍事費を大幅に増強すると公表。EUの女性委員長は避難するウクライナ国民を励ます。プーチンの狂気が21世紀の歴史を変え、世界の平和と経済を破綻に追い込んだ。まあプーチンを支持し続けて来た中国と習近平の責任は重い。プーチンはオリンピックもパラリンピックも破壊した。世界は今後どこへ向かうのだろうか。8日朝に気づいた変換ミスを修正した。<続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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