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とりあえず、公衆電話から(自宅や携帯からだと、発信履歴が残ってしまうので)役所の代表番号に電話をかけてみた。

「夫から言葉の暴力を受けて困っている。別居したいので、そういった相談を受けてくれる窓口を教えて下さい」
と。

２箇所くらい、やっぱりたらい回しされてしまったが、なんとか担当者に電話をつないでもらうことができた。

近所の公衆電話だし、電話ボックスではないので、近くを知り合いが通らないか、ヒヤヒヤしながら話す。

「夫からの言葉の暴力と、夫の家族関係の問題で何年もメンタルクリニックに通っているが、もう限界になっている。子どもも被害にあっているので、一緒に別居したい。メンタルクリニックの担当医に話したところ、そちらへ相談するように言われたので、今から伺いたいのですが」

ムスメが学校へ行って帰ってくるまでの間に役所の窓口へ行って、帰ってくるには、あまり時間はなかったけれど、とりあえず役所へ。

担当者にはすぐに取り次いでもらえたので、結婚してから今までのことをざっと話す。

「あなたは、亡くなったお姑さんの役割をしようと頑張りすぎてしまったのね」
「あなたが"私はお嫁さんだから、お義母さんのようにはできません！"って、突っぱねられる性格だったら良かったのにね」

ああ、やっぱりそうなんだなー。初対面の人にでさえ、わかるくらい、このワタシの"性格"がクセモノだったんだ。。。

でも、ここで凹んでいるわけにはいかないので、どうやって別居するか、という具体的な方法について相談。

その１．自分で不動産屋さんに行って、部屋を借りる。
→ただし、現在働いてない状態のワタシが借りられる確率は、ほぼゼロに近い。

その２．身の回りのものだけを持って、ムスメと一緒に女性シェルターに逃げる。
そこからは、ＤＶ法が適用されるので、生活保護も受けられるし、部屋を貸してくれる不動産屋さんの斡旋もしてもらえる。
→ただし、その後自宅に荷物を取りに戻ったりはできなくなるので、かばんに詰め切れなかったワタシやムスメの物は手放すことになってしまう。

その３．夫に、担当医から別居することによって病気が良くなることを説明してもらい、別居に協力してもらう。
→今まで『クリニックに行ったって、医者から説教されるだけだろう」と言って来なかった夫を連れて行くのはほぼ無理。
　別居する費用や部屋を借りるのに協力する筈がない。

結局は・・・今のワタシの状態では、その２しか選べない。となるらしい。

「今すぐ離婚したいとか、そこまで切羽詰まっていないんでしょう？」
と、何度も言われた。

「できるものなら、したいです」
と、何度も答えた。

長い沈黙。。。もう帰らないと、ムスメが学校から戻ってきてしまう時間。

帰り道、タクシーで逃げ出したとして・・・母の形見のミシンや、母のアルバム、ムスメのアルバム、ムスメのビデオテープ、ランドセル、衣類と、貴重品、離婚調停に使いそうな書類やＣＤデータが持って逃げられる限界かなぁ、と悲しくなった。

思い出の品物、本(かなりの量)、ムスメの本(これも結構な量)、ムスメの机、洋裁用具(かなりの量)、ロックミシン、ＣＤやＤＶＤ・・・逃げ出して捨てられてしまうことと、このまま我慢し続けて、ワタシもムスメも被害を受け続けるのとどっちが辛いか・・・

もちろん、後者だ。

ムスメは、何て言うだろうか？