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カテゴリ:DV?モラル・ハラスメント?
『前の学校の友達と遊べるよ』
『いつまでも、ここはまにゃまにゃの家なんだから、おいで』 『お寿司を食べに行こう(ムスメの好物)』 そんな言葉で、夫はムスメを泊まりに来させる事に成功した。 でも、実際に行ってみれば、 マンションの部屋は4ヶ月間、一度も掃除機をかけていないのでは?と思うほど酷い汚れとホコリと悪臭で、靴下を履いていても歩きたくない、と思ってしまう程の汚さ。 『お前は片付けられない』 『ちゃんと掃除をしろ』 『こんな所、人間の住める状態じゃない』 と、別居前に夫から投げつけられたあの言葉を、そのまま3倍にして叩きつけてやりたいと思ってしまった。 このままムスメを連れて、夫が仕事から帰ってくる前に帰ろう、と思った。 けれど、ムスメは来る前に友達に電話をかけて遊ぶ約束をしていて、その友達もとてもムスメを歓迎してくれて、すでに遊び始めていたし、翌日遊ぶ約束をしている友達もいる。 "ムスメのために"すべての部屋の窓を開けて回り、掃除機をかけ、ゴミを捨てた。 自分の家を掃除している気持ちには、ならなかった。 ムスメが泊まるホテルが不衛生で嫌だったから、せめてこの臭いとホコリをなんとかしたい、そんな気持ちだった。 案の定、ムスメが翌日の朝ごはんで食べたいからと納豆を買ったのに、朝ごはんはホットケーキとヨーグルト。 昼ごはんは、父親が寝ていて、何を食べたらいいの?とムスメから電話がかかってきた。 ムスメは、友達と遊ぶ約束をしてはいたけれど、その前か後には、父親がきっと何か楽しいおでかけをしてくれると期待していた。 でも、父親は 『花粉症の薬が効いて、眠い』 と寝てしまった。 『近所を散歩するか?』 としか、言ってくれなかった。 夕方、ムスメに電話すると、 『今、友達の家にいるから迎えに来て』 と言う。 『パパはきっと、まだ寝てる』 とも。 行ってみたら、ムスメはホコリで喉の痛みと鼻水を訴えていて、しがみついてきた。 家に行くと、夫は起きていたけれど 『夕飯はどうする?』 とムスメに聞くばかり。 ムスメの表情は、 『どうせ言っても、聞いてくれない』 でも、このまま帰ろうとしても、夫はしきりに夕食を一緒に、と言う。 ムスメに食べたい物を、素直に言ってごらん。と促すと、 『焼く肉屋さんに行きたい』 と、小さな声でつぶやいた。 別居前、1度だけ行った焼き肉屋さんは、たしかにおいしくて、ムスメも念願がかなって(学校の絵日記に、嘘で『家族で焼き肉屋さんに行った』と描いていたくらい)喜んでいたものね。 そうしようか?と、夫に言うと、即、却下。 『焼き肉なら、肉を買ってきて、家で食べよう』 『焼き肉屋に行くなら、回転寿司に2回行けるんだぞ』 。。。ムスメの顔が、さっと変わった。 ああ、やっぱりこの人は自分の事しか考えられないんだ。 ムスメは焼き肉が食べたいんじゃなくて、焼き肉屋さんで食べたいのだと、あの時のうれしかった思い出をもう一度味わいたいのだとは考えもできないんだ。 ムスメも、もう何でもいい、という表情になりつつも、夫が提案したファミレスでいいと言った。 けれど、そのファミレスでは、全然食欲も元気もなかった。 大好きなドリンクバーを、自分の分、頼んでもらえなかったのも、ますますムスメの気持ちを凹ませていた(夫が自分のセットにドリンクバーが付いてきているから、それを一緒に飲めばいいと言ったから)。 帰りは、そのまま車で眠ってしまった。 近くの駅までのはずが、ムスメが寝ているから(起こすのは可哀相だ)と、夫は家の前まできてしまった。 3月にも来ているから、場所はわかる、と。。。 延々と、どんなに会いたい気持ちで来たか、4ヶ月ぶりに家の風呂を使った(別居前もずっとスポーツクラブで済ませていた)、帰ったときにお前とムスメが居て夢を見ているようだった・・・云々・・・可哀相な状況におかれた自分を話す夫に、虚しくて悔しくて、涙が出た。 やっぱりこの人は、自分のことしか考えてない、変わったりしないのだ。 『(ムスメが)昨日の夜、寝る前に泣かれたよ。クリスマスも正月も寂しかったって。ずっと元気振り絞ってたって。あいつはお前が思っているほど、別居していることを理解してないぞ』 と、私を責めた。 8歳の子どもが、生まれ育った家を母親と出ていなかくてはならない、そうするしかない、と感覚でしかわかっていなくても、当然だろう。 突然で、しかも父親にも友達にも引越し日や引越し先を言う事ができないままの引越しを、さびしくて辛いと思っても、それは当たり前。 ムスメにとっては、今までの家庭環境は"普通の事"として育ってきてしまったのだから、形だけとはいえ、親子3人がそろっていないクリスマスやお正月を、寂しかったと思っていたのを私が気が付いていないとでも思っていたのだろうか。 父親が母親に精神的DVを続けていて、母親が別居しないとムスメにもますます悪影響が出て、母親は体とココロの具合が悪くなっていく一方で、父親はますますDVと依存が酷くなる、だから一緒に住むのはもうできないのだと、全部本当の事を説明するよりも、感覚として理解できるようには話して、引越したのだ。 このまま3人で一緒に住んでいたら、パパもママも、あなたまでダメになってしまうから別々に住むのだと。 せっかく仲良くなった学校のお友達と離れさせてしまうのは、本当に申し訳ないと思ってる。 でも、このマンションはパパのマンションだから、ママとあなたが新しい家に引っ越していくしかないの。 でも、別々に暮らしていても、パパはあなたのパパだということに、変わりはないよ。 会いたいなら、会えるってことは、ちゃんと覚えていてね。 そうとしか、言葉では説明できなかった。 でも、私の切羽詰った気持ちと、休日にも寝込まずにムスメと過ごせるようになりたいという、想いは、感情は、伝わっていると信じた。 調停が進んで、離婚の見通しがたったら、夫とムスメが会うことも拒否するつもりなどなかった。 父親に会いたい、とムスメが思うのなら、お互いの都合を考えて会うのは"ムスメの権利"だから。 でも、今回の面会は・・・夫の要求で、夫の都合だったと思い知らされた。 ムスメは、言葉は悪いけれど、釣られて来てしまったようなものだ。 次の調停では、きちんとルールを決めよう。 面会は、あくまでも、ムスメの権利。 物やあいまいな言葉で、父親の気持ちと都合で会うのは違うのだ、と。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.04.12 03:53:26
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