エリーさんのすね毛

一人娘の雛子（ひなこ）はパニック障害で不自由な生活を強いられています。

３月２８日に右下奥歯の手前の歯が欠け、３度に分けて崩れてしまっても

激痛に耐えて歯医者に行こうとしません。

パニック発作の方が怖いから行きたくても行けないと言います。

神経が死ぬのを待つと言い、

入浴すると血行が良くなるせいで歯痛が酷くなることを知ってからは

入浴もしていません。

生理になる前に一度、入浴しているので、それでも ６日は入っていないでしょう。

あんなに綺麗好きだった雛子が信じられません！

でも仕方ないですよね。痛みを抑えるのは彼女自身しかいないですもん。

雛子は、食べることは「生きるための行為」と考えていた人なので

食べることはあまり好きではなかったようです。

でも、歯の痛みから食べられなくなると、

食べないことと、食べられないことは違うので、食べようと努力します。

でも、食べるものはやわらかいものであって

噛まないもの、噛まなくてもいいものになるため、太れません。

雛子は「痩せる」ことを酷く怖がります。

アメリカの有名女優さんも、１７３ｃｍ で ３９ｋｇ と報道されていましたね。

雛子の体重は知りません。もう何年も量ってないので正確な数値はわかりませんが

毎日のハグ測定で、たぶん、１６６ｃｍ/４１～２ｋｇ ほどだと思います。

「雛、食べる！痩せたくないもん！」

そう言って、自分で食べられるものを頑張って食べている、という毎日です。

『雛と向き合ってくれるのが１０年前だったら雛もこんなことにはなってなかった。』

『ばぁーちゃんが死んで、認知症のジジイとパニック障害の娘を置いて

よく デートなんかに出かけられたよねぇ！　

あのとき、どんなに怖かったか、あんたにわかる！？

ま、わからないから出かけたんだろうけど。』

娘にどう言われようが罵られようが、それは事実なので何も言い返せません。

当時は、ひとり留守番ができることをいいことに

一度、寝たらなかなか起きてこない認知症の父だったので

それを確認してから出かけていました。

週１度のデート、私の息抜きでした。

当時の日記はそのままになっています。削除することはできませんから。

デート中も、それがデートなのか何なのかわからないぐらい 雛子とメールしてました。

心ここに在らず・・・状態が強くなり、また 雛子の病気も悪化し、

元カレと別れたのは何年前でしょうか。

娘の病気と向き合う生活を決意し、今に至ります。

でも、私は彼女に何もしてあげられていません。

２４時間同じ家にいるというだけで、彼女の病気が良くなるわけではない。

むしろ悪化しているように思う。

心療内科、精神科、何度か行こうと思いました。検索し、実際に行ってもみました。

建物内に入ったこともあります。でも、受付に行くことができませんでした。

精神科に行ったところで何になる？ 薬づけの毎日。それで治るの？　

心療内科で処方された薬を服用していた時代、

あの小量の薬を抜くのにどれだけ時間を要し、つらい時間を乗り越えたか、と

雛子は言います。それから薬という薬を怖く思い、服用しなくなりました。

薬を処方しない病院もあると聞きます。が、

いまとなってはもうどこにも行けません。本人が行けなくても親でもいいと言っても

彼女は私を離さないので 一人外出も、ひとり留守番（ひなこ）もできないいまは

何をすることもできない状態にしてしまったという事実だけです。

私は彼女に何もしてあげられない母親です。

そばにいるだけ。見守ってあげるだけ。それ以外は何もしてあげられません。

昨日ね、買物に行った帰り道、いろいろな話しをしながら帰ってきて

　私　『これからも仲良く生きようね』

　雛　『うん♪』

　私　『何でも言い合っていこうね。腹に溜めずにその都度、言い合っていこうね』

　雛　『うん♪　ママもね！』

　私　『うん。雛！』

　雛　『あ！ ママの場合は、腹に溜めずに何でもって言ったら

　　　歯医者に行こう～ってうるさくなるから、ママは腹に溜め込んでいてね！』

　私　『え～～～っ！´・ω・) 』

　雛　『ひなは何でも言うよ。それに、ママの喜ぶことをしてあげる♪』

　私　『ママの喜ぶことをしてくれるの？』

　雛　『歯医者以外でね！！』

堂々巡りな会話は続く。。。。。。。

雛子の希望通りなことができないだろうか。

眠っている間に 歯の治療が終わっている。

家から眠らせて連れて行く。または入院させて歯の治療をする。

歯だけ？

歯だけ！

いまは歯だけ！悪い歯、痛い歯を治療させてあげたい！！！( ´Д｀)！

でもどうやって・・・？

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