アッババジャノホイ

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• 323日目

  リフレッシュもしたし、今日から2週間、朝から晩まで生徒に付きっ切りで授業するぞーっと張り切って学校に行ってみたが、生徒はゼロ。寮にも誰もいない。。かなりの肩透かしを食らわされ、ふて寝。

  2007.05.21

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• 319日目

  朝9:00のフライトでアクスムへ。疲れが溜まっていたようで、空港に着いた辺りから高熱が出る。39度は行ってる寒気だった。アクスム～メケレのフライトはチケットが取れなかったので、ここからはバス。アクスム→アドワ→アディグラット→メケレと熱にうなされながら何とか12時間かけ移動し、Y隊員宅で療養。

  2007.05.17

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  318日目

  再度谷越え。既に通った道だし、目標も達成済みなので、モチベーションが全然上がらない。中腹の村"チェロレバ"からは、ミュール(父：ロバ、母：馬)で登ることにする。昨日の雨で増水した小川を裸足で渡り、チェロレバからは予定通りミュール。5頭手配できなかったので、高山病のNY隊員以外は、歩き半分、ミュール半分。初めて動物に乗って長時間移動したけど、かなり良い。ミュールでこれだけ良いと言う事は、馬はさらに良いはず。車で来れるギリギリまで迎えに来てもらって、一気にゴンダールに戻る。当然、ダッシェンビールで祝杯。ラスダッシェン登頂後に、ゴンダール(ダッシェンビールの産地)で飲むダッシェンビールは最高！！！ちなみに現地語では、ラスダッシェンではなく、ラスデジェン。ラスは、"ラスタファリアン"の"ラス"と一緒で、王位継承者に与えられるタイトル。デジェンは山を意味し、ラスデジェンで"山の王"という意味になる。

  2007.05.16

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  317日目

  アタック当日。4時起床、5時出発。4,630mのピークまで1,500m程登り、降りる。道は急で、アップダウンが多く、登山初心者の自分には簡単じゃない。特に4,000m辺りから4,400m辺りのかなり急な斜面がきつかった。難所を越えると、見晴らしの良い岩場。もう植物は、コケとかしかない。最後は岩壁をよじ登り、午前11:00、登頂成功。幸運なことに、全く高山病無しでここまで来れた。ラスダッシェンには3つピークがあり、今回登ったのは2番目に高く、1番目より3m低いとの事だが、まあ問題ない。とにかくエチオピアで1番高く、アフリカで4番目に高い所に来た。と感慨に浸っていると、岩場を駆け寄ってくる2つの影が。。ガキの2人組みらしい。。。羊の毛皮をそのまんま着てる。。。しかも、はだしだ。。。なんと、ラスダッシェンで放牧を営む羊飼いの少年2人で、なんか貰おうと思って来たらしい。エチオピア最高峰にも物乞いがいるとは。。エチオピア恐るべし。1時間程、山頂で過ごした後、下山開始。天気が崩れ、雨が降り始める。地面がかなりぬかるみ、帰路は泥との格闘。予定の倍近い時間をかけ、午後4:00アンビコ到着。雨も止み、青空が広がり、達成感に浸っていると、綺麗な虹が。写真にはっきり取れてなくて残念だが、本当に綺麗だった。

  2007.05.15

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  316日目

  今日は谷越え。一旦、高度4,200mのバーウィット峰の付近まで登り、そこから高度2,800mまで一気に降り、再度300m程登り、ラスダッシェンアタックの拠点となる集落"アンビコ"でキャンプを張る。登る前にいきなり1,200mの急な降りなので、足への負担をちょっと心配したが、眺めは最高で天気にも恵まれ、久しぶりに味わう、何も考えず山道を黙々と歩く時間を楽しむ。こういう時の、どんどん解放されていく感覚が自分は好きだ。午後2時、特にトラブルなくアンビコ到着。電気・水道等、当然何も無い山奥の集落。幸運な事に、デバルクからはるばる運ばれてきたビールを買うことができた。一本10Birr (普通は3.5Birr)。運ばれてきた道のりを考えれば、全然高くない。

  2007.05.14

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  315日目

  早朝、シェミエン国立公園の入り口となる町"デバルク"に向かう。最終目的地は、車で行ける最奥地"チェネック キャンプ"(標高3,600m)今日は身体はあまり動かさず、高度に慣らすだけ。デバルクで入園手続きを済ませ、ガイド、スカウト(=レンジャー)と合流し出発。いきなりの絶景の連続に驚きつつ、何度も森林限界を行ったり来たりして、午後2時、キャンプに到着。肌寒く、空気が薄いのが分かる。普段高度2,600mで生活していなければ、きっときつかっただろう。かなり着込んで寒さ対策をし、不思議な高山植物が群生するキャンプ周辺を散策していると、突然スタッフが"Walia!! Walia!!"と大声を上げる。声のする方に向かってみると、まるで自分たちを出迎えに来たかのように、一匹の大きな角を持った若い雄のニャラが悠然と草を食んでいた。隊員一同大興奮で、カメラ片手に忍び寄り写真を取りまくった。自分のカメラはズームの調子が良くなくて、ちゃんと取ることができなかったが、こんなに直ぐニャラに遇えるとは！その後もいろいろありつつ、明日からの強行日程に備え、さっさと就寝。

  2007.05.13

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• 314日目

  今日は遅れず、午前11:00のフライトでラリベラを経由し、古都ゴンダールへ。旅行会社"Explorer"で今回一緒に登るKY隊員、NY隊員、T隊員、N隊員と合流。"Explorer"の社長は過去の隊員の教え子で、エチオピアでは珍しく"顧客満足度"を重要視する、頭の良さそうな感じの良い人。ちなみに今回の登山の料金は、フルセットで、一人2,250Birr。まあ、納得できる範囲。前回街を見て回っているので特に外出せず、楽しみにしていたバハルダール産のチャットとアズマリベット(民族音楽が楽しめる飲み屋)を満喫し、明日に備える。やっぱり、生ドラムのアズマリは一味違う。ちなみに今回泊まった"サークルホテル"は、中心部にあり概観はパッと見いいが、お勧めしない。同じ価格帯(一泊80Birr)で泊まるなら、ファシレデスの裏にある"バラガスペンション"がお勧め。

  2007.05.12

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  313日目

  朝9:00のフライトに乗る為、空港に向かう。目的地ゴンダールまでの直行便はなく、今日はソロモン王朝発祥の地"アクスム"まで。たった20分のフライトだが、バスだと山道を8時間の行程なので文句は言えない。ちなみにメケレ～アクスムで200Birr(3,000円)程度。が。。。待っても待っても飛行機が来ない。。。5時間遅れの午後2時、やっと飛行機到着。この程度の遅れは予定の内。快適なフライトの後、いつも滞在するアフリカホテル(一泊50Birr。お勧め！)にチェックイン！時間をつぶそうと町をブラブラしていたら、MTCの生徒に偶然であったので、彼に案内してもらう。ラクダに石臼を引かせてゴマから油を搾り出している伝統的な工場を見てから、前回行けなかった、町外れにあるシバの女王の宮殿(と言われている)と、隣接するオベリスクの石切り場に向かったが、観光案内所でチケットを買ってなかったので入れず。。外から眺めるだけで満足することにした。石切り場に残る、オベリスクに成り切れなかった石には、獲物に飛び掛る雌ライオンのダイナミックなレリーフが残っている。カレブ王の宮殿には象のレリーフもあり、共に1,600年前にはティグライ地方にそれらの動物が生存していた証とされている。今いる野生動物は、鳥を除くとハイエナ、ヒヒ、猿、イボイノシシ(かなりレア)だけ。。これがエチオピアが誇る、他のアフリカでは見られない2,000年に渡る文化の副作用かどうかは分からないが、もうちょっといて欲しかった。

  2007.05.11

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• 312日目

  ついにエチオピア最高峰ラスダッシェン登山に出発！午後のメケレ行きのバスに乗り込んでみると、何故かかなり大勢の同僚が。国勢調査のトレーニングをメケレで受けるようだ。今年は10年に一度の国勢調査が行われる。かなり広い地域に渡って人が生活しているので、調査は大変だ。家族単位があやふやで、都市部を除いて、親戚と家族の境がはっきりしていない点も調査の支障に来たすだろう。様々な障害があるにしても、2004年のFAOの調査で、7,106万人になっているこの国の人口が、現在どの程度になっているのか非常に興味深い。急激に増えていることだけは間違いないだろう。個人的には家畜の調査も是非行って欲しい。この国には人口の約1.5倍の家畜(牛、羊、山羊、ラクダ、ロバ、馬)が飼育されていると言われていて、その殆どは放牧。途上国の問題の1つとしてよく上げられる"家畜の過放牧"って、日本にいるときは全くピンと来なかったけど、今はよく分かる。自然資源管理を行っても、土壌管理を行っても家畜に好きに荒らされてる(他人の土地にも自由に放牧してよい権利が、法で定められている！)し、近くにあるほぼ全く手付かずの観光資源"ハシェンゲ湖"なんかは、開発前から家畜の糞尿で汚染され始めてる。家畜の品質でなく頭数が富の証だから、餌が足りてないアバラ骨の浮き出た家畜が大半を占めていて、政府が計画するような食肉の輸出も夢のまた夢だろう。畜産管理システムの整備はエチオピアが早急に対処しなくてはいけない問題の1つだ。で、同僚達の役目は小行政地区単位での調査監督。調査監督の為のトレーニング - 1週間調査員への作業指示期間 - 1週間調査期間 - 2週間で、計1ヶ月学校閉鎖となる。国勢調査は、教育省とは違う省の管轄で行われるはずだから、なんで教員が借り出されるのか全く腑に落ちないけど、政府のご意向なのでしょうがない。メケレ到着後、スニッカーズを大量に買い込み、登山に備える。

  2007.05.10

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  305日目

  朝の授業を、寝過ごしてすっぽかしてしまう。疲れが大分溜まっているみたいだ。考えてみると赴任以来、まとまった休暇をほとんど取ってない。取ったのは正月と、おたふく風邪の時だけ。どちらも体力を消耗したけど、回復はしなかったなぁ。ちょうど来週から1ヶ月間、国勢調査で学校が閉まるので、最初の2週間は休むことにした。最初の数日は、残り2週間の授業と9月にアジスで開催予定の広域研修の準備。で、残りはシェミエン国立公園内のラスダッシェン登山。エチオピアに2つある自然遺産の内の1つだ。去年11月にシェミエンの遠景を眺めてから、ずっと行きたかった場所なので、かなり楽しみ。親に送ってもらったバックが間に合えばいいんだけど。シェミエン国立公園では、固有種の｢ニャラ｣を是非見たい。ニャラは、湾曲した綺麗な角を持つ大型のヤギ。｢幻の。。｣と言われる位なので、運が良くないと会えないだろう。写真は最近ゲットした、エチオピア物産品。手前は、布4品。カラフルなのは、アムハラ族 - ウォンロー地域のパターンで、頭に巻いたりする。残りは、部族・地域に関係ない一般的なもので、身体にまとう布で名前は｢ボッフェ｣。｢ガビ｣ってのもあって、4重になっているのが｢ボッフェ｣、8重になっているのが｢ガビ｣らしい。勿論、全部手編み・コットン100%。ちょっと青みがかった布は、綿をエチオピアのバター｢ケベ｣で染めたもの。後ろは、左から、・パンをしまう入れ物・木製の十字架・お香炊き・蜂蜜を入れる壺・コーヒーセレモニー用の椅子タンザニアのマコンデ(だったっけ？)のような、奇妙なお面や彫り物があったら色々買いたいのだけど、エチオピア産のは中々ない。これまでゲットしたものの中で、唯一奇妙と呼べるのは、ゴンダール付近のファラシャ(黒いユダヤ人)村で見つけた焼き物くらい。ソロモン王と、シバの女王(多分。。)

  2007.05.03

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• 300日目

  朝9:00にTVETオフィスに資料を提出する事になっているので、7:00に起き、一度Y隊員宅に戻り、終わっていない小さな修正を済ませる。30分ほど遅刻でオフィスに。が。。。肝心の役人が来ない。。。彼らが時間を指定したのに。。。。結局1時間半遅れの10:30に役人登場。｢ふざけるなーっ！！！！！｣と言いたいところだが、That's African life。しょうがない。ちょうど、旅行から帰ってきたY隊員と昼食を済ませてから、マイチョウに戻る。やっぱり、自分の町は落ち着く。ウィリーと酒を飲んでから早めに就寝。

  2007.04.28

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• 299日目

  大量のチャットとコーヒーを摂取して、朝6:00過ぎに資料を完成させる。15時間もPCで仕事したので、頭が痛い。疲れすぎて直ぐに寝れそうになかったので、30分ほどワインを飲んでからベットに。朝10:00、学長からの電話で起こされる。頭痛いし、疲れてるし、酔いも少し残っているので、体調最悪。マイチョウの涼しくて、緑が多くて、静かで、空気が綺麗な環境で生活しているので、メケレの暑くて、乾燥していて、騒がしくて、埃っぽい環境は合わない。と言っても仕事は仕事なので、修正作業に取り掛かる。夕方ほぼ完成させて、シニア隊員O氏宅で夕食をご馳走になる。日本から持ってくる道中故障してしまったTimeDomainのスピーカーを直して貰った！！疲れきっていたので、そのまま泊めてもらう。

  2007.04.27

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• 298日目

  昼、アントニオとメケレで一番のホテル、Axumホテルで食事。アファール州で誘拐され、つい先日開放された、エチオピア人のグループに会う。噂では、エリトリア、ジブチ、エチオピアにまたがって生活するアファール人の独立を目指すグループによる犯行らしい。エチオピアは多民族国家なので、民族の独立を目指すグループが沢山ある。・TPLF (ティグライ人民解放戦線)・OLF(オロモ解放戦線)・ONLF(オガデン国家解放戦線)等々。最近、北に向かう重車両と兵隊の数が増えている。国境地帯に国連部隊が配置されている限りまずないと思うが、エリトリア侵攻の日は近いとエチオピア人の間では噂になっている。学長の滞在しているホテルには、ウクライナの軍人10名位が、軍事訓練のトレーナーとして滞在している。彼らは国連部隊とは関係なさそうな雰囲気だ。午後、学長から｢土曜日の朝に資料をTVETオフィスに提出したい｣と言われる。と言う事は、｢今日中に資料を完成→明日、学長と修正→明後日の朝、提出｣って流れになる。これは徹夜になりそうだ。。

  2007.04.26

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• 297日目

  滞在延長が決まったせいで気が抜けたのか、作業しなくちゃいけないのに、昼まで寝た上に、午後の大半をゲームに費やしてしまう。。。。こんな裏腹な自分がよく分からん。

  2007.04.25

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  296日目

  朝から、ティグライTVETオフィスに学長と向かい、プレゼン用の写真等素材をもらう。学長以外のメンバーの適当ぶりが目に付く。昼食とちょっとした買い物を済ませた後、滞在先に戻り作業に取り掛かる。大体の流れと構成を決めたところで、学長と再度打ち合わせ。特に問題なく、気に入って貰えたのだが、この進み具合だと今週は潰れてしまいそう。授業をミスしたくないので、学長に｢水曜に一度マイチョウに帰って、土曜にまたメケレに来たい｣と提案してみたが、｢状況が良く分からないので、このままメケレに滞在し、授業は再スケジュールして欲しい｣と言われる。サアボンがOKならと答え、彼に電話したところ｢OK｣との返事が。この｢OK｣がうまく働かないし、再スケジュールは機能しない事が多いから無理してでもマイチョウに帰りたいのだが、こうなってしまってはしょうがない。メケレ滞在延長を決める。夜は、道中に聴いたサンタナの｢Black magic woman｣を探しにウィリーと街へ。

  2007.04.24

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• 295日目

  先々月エチオピア東部・南部で同行した、ティグライ州の技術学校建設に関する調査の報告書が学長らの手によってまとめられたので、調査結果を州上層部向けに報告する為のプレゼン資料を作りに、メケレに向かう。授業があるので、できるだけ早く完成させてマイチョウに戻りたい。ちょうど別件でメケレに行くことになっていたウィリーの車に乗せてもらい、不在のY隊員宅に滞在する事にする。昼過ぎにメケレ到着。毎回恒例のピザを食べる。来月のラスダッシェン登山(エチオピアで一番、アフリカで四番目に高い山)の為の航空券購入後、学長に会い、チャットを噛みつつプレゼン概要を教えてもらい、印刷した資料をもらう。64ページのレポート。プレゼンは45分程度。参加者はみな博士又は修士のお偉方。だそうだ。他人のプレゼン資料を作った経験は無いし、量的にも2～3日で完成させられるかどうか分からないが、恥ずかしくない資料をつくらないといかんなぁ。夜は、資料全部に目を通し、プレゼン資料のデザイン案を作る。

  2007.04.23

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  288日目

  今日あった事を全部、ダラダラ書いてみる。昨夜遅く、ベトナム戦争を含む60's～70'sの生々しいドキュメンタリーを見てしまい、快眠のためにかなり深酒したので、大寝坊の9時半に目が覚める。慌てて学校に向かい、サアボンと今学期の打ち合わせ。先々週に決めた受け持ちが変更した。自分の受け持ちは、IT学部生のDB及びNWの実践クラス。各回の授業は4時間と長丁場だが、週3日のみ。しかも内2日は午前のみなので、他の事に回せる時間が随分できて嬉しい。今学期から始める、課外授業の概要も決定。優秀な学生向けと、残念ながら高望みはしない方が良い学生向けの2種類を開講する事にした。優秀な学生には週に2日、ハードウェアの管理・修理、マルチメディア関連、プランニング、インターネット関連のトレーニングを夜間行う。このクラスには、こちらで選出した生徒のみ参加可能とした。で、抽象概念を理解する又は応用方法を思いつける適性がちょっと見当たらないけど真面目な生徒には、最低限、秘書としての仕事が見つかるよう、MS Officeのトレーニングを自主学習テキストを使って行う。自分は、毎日進み具合を確認して、アドバイスするのみ。脱落者のサポートはしない。6月第1週に予定していた、ITセミナーの開催は、どうやら延期する必要があるようだ。今年は、10年に1度の国勢調査があり、教員が調査員として借り出されるので、5月が丸々休校になると聞いていたが、延期され5月中旬から6月中旬になったようだ。それでもまだ本決まりではないらしい。。。さらに、ここ1ヶ月以内に25台の新しいPCが来るとの情報が。。嬉しい話だが、今の管理状況を考えると恐ろしい。最低限、XP proをインストールして、Group Policy設定をしないと、アッシャーかブリトニー又はサッカー選手の壁紙と大量のウィルスに悩まされることになる。DBの授業はアクセスを使う。ちゃんと理解できる生徒がもし多くて、時間的な余裕もあれば、SQLサーバーを使って2階層化→3階層化してみたいけど、多分無理だろうな。NWはどう理論と実践の配分をするのか未定。そもそも、NW構造とプロトコル両方の仕組みを最低限理解していないと実践は無理なので、どちらかの理論を授業で担当すると思う。その後、副学長にあるお願いをしに行ったが不在。秘書に｢副学長は、どこにいるの？｣と聞くと、｢He went to duplicate｣と言われ、｢何を複製しに行ったんだ？？｣と思って帰ろうとしたら、隣のコピー機がある部屋で彼を発見。確かに｢duplicate｣で間違ってないけど、かなり虚を付かれた。で、副学長に、｢掲示板に張り出される学校からのお知らせを、英語でも書いて欲しい。特に学生が政府からのお金を受け取る日時の通知。前期は授業と重なって、数回授業をキャンセルした。｣とお願いすると、｢英語でも書くようにするけど、授業をキャンセルしなくても、他のタイミングで生徒はお金を受けとれるよ｣との返事が。。。又もや生徒に一杯食わされていた。。。筋トレ後、昼飯はマーケットで発見したローズマリーとダナキル砂漠の岩塩で、先日捌き冷凍してあった子牛の肉を焼肉に。子牛は臭くないし、軟らかいので美味い！キャベツと、庭で取れた大根、近くの山で買った人参の浅漬けもいい感じに漬かってて美味かった。ここ1ヶ月で、子牛1頭、山羊2頭、鶏5羽を締めたので、肉事情はかなりいい。午後は同僚の中国人ボランティアのラップトップを修理。直らなかったので、家にもって帰ってきた。色んな人から修理を頼まれるが、修理中、｢ちょっと調べたいことがあるから、2～3日待ってて｣と言って数日後にまた行くと、待ちきれずに訳の分からない事を色々試した後で酷い状況になってる上、かなり大胆な仮説を素人から長々と聞かされることが良くあるので、家で仕事したくないけど持ち帰り。直ったら御礼として、自分とウィリー、ハツァイ一家に中華料理を振舞ってもらうことにした。3時頃から何もやることが無くなったので家路に着く。途中、何度も一緒にチャットを噛んだことのあるモスリムの人達に偶然会い、車で送ってもらう。気付くとアラビア語の挨拶はできるようになったなぁ。帰宅後、最近ハツァイの奥さんマーザが、ハツァイの妹と始めたビューティーサロン｢私の可愛いエレニーちゃん、サロン｣でトリートメント。シャンプー、タオル、お湯(！)持参で15ブル。人に髪を洗ってもらうと気持ちいし、髪の状態も良くなるのだが、毎回洗髪中に洗髪台がどんどん下がって行くので、首が痛い。その後、家庭菜園の手入れ。この辺は、棘のある雑草が多いので苦戦。何で雑草って伸びるのが速いのかな？？やっとの事で芽が出たんだけど、思いのほか大きくならない状態で実をつけ始めたスィートコーンの実の中で、ヒゲが白いのと茶色いのがあったので、開けて確かめてみる。白いのはまだ全然中の実が大きくなってなくて、芯ごと食べられる。結構いける味。多分、これはこれで料理で使われていると思う。茶色いのはいわゆるトウモロコシになってきてるけど、まだ全然小さい。芯は駄目だけど、中の実は生で食べても甘くて美味い。日が暮れる前にウィリー、ハツァイと3人で始めた庭改革の一環の花壇作りを一人で始める。とりあえず岩で仕切りを作った。花壇ができたら、リンゴ、コーヒー、パパイヤなんかを中心に育てる予定。個人的には紫色の花がとっても綺麗なジャカランタを植えたいが、根っこがどれだけ伸びるか分からないので保留。重たい岩を運んで、色んな形を組み合わせて作業するのは楽しい。日も暮れたので、夕食の準備。今度は山羊の肉を解凍し、アジスで買った中華麺とソースで焼きそばに挑戦。まー、不味くは無かったが、日本のソースじゃない上、ウスターソースなので酸味がキツイ。焼きそば好きとしては、なんとかうまい方法を考えたいな。夕食後、腹いっぱいで動けなくなったので、ソファーに寝転がりながら、アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センの｢貧困の克服｣を読破。言ってる事は素晴らしいし良く分かるけど、こういうアカデミックでマクロな話は、プラクティカルでミクロな活動をしている自分には、直接的にはあんまり役に立ちそうにないなー。。。かなり長くなったけど、こういう一日の後、このブログを書いてます。これをUPしたら、明日の授業準備をして、レイ・チャールズの生涯を描いた映画｢RAY｣を観て寝ます。

  2007.04.16

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• 286日目

  同じ敷地に、もう1人別の外国人が住むことになった。ペルー出身で、チリに長いこと住んでいた、アントニオという人だ。彼はボランティアではなく、隣町のマホーニ周辺で農場を経営する為に、この国にやってきた。名前を忘れてしまったけど、この辺りに大量に生えてるサボテンを使って、小さな虫を育てるらしい。その虫からは、赤の染料が作れるらしく、カンパリの色はこの染料で染められているそうだ。英語のとっても上手な、ちょっとの毒気とユーモアのセンスがある老紳士と言った雰囲気。今回は事業開始の準備でこの国に来ているので、再来月の頭から同じ敷地内に住む事になる。エチオピア人、ドイツ人、ペルー人、日本人の同居という来る前には想像もしていなかった状況になったが、かなり楽しく有意義な時間を一緒に過ごせそうだ。

  2007.04.14

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  279日目

  イースター前日。今晩から始まるお祝いの為に、町中買出しの人で溢れてる。ティムカット(キリストが洗礼を受けた日だっけ？)、アジス・アマット(新年)、マスカラム(何だっけ？)の3つが大きな祝日だと聞いていたが、イースターの盛り上がりは、そのどれよりも大きい感じがする。同居人一同で、山羊2頭、鶏4羽を購入。断食明けに備える。夜9時位から女性陣が、鶏を絞め(アリなのかな～？)、ドロワットを作り始める。この時、ウィリーと自分は、ハム・チーズ・サラミをつまみに、15年物ジョニーウォーカーで既にベロベロ。この辺りで、ハツァイがおかしくなる。何を見ても笑い出し、｢後ちょっとで、何でも、何でも食べれる。食べられる。。。ムフフフフー｣と言い続ける。最後は、3人でこじんまりとカウントダウンし、ウィリーがドイツから持参した銅鑼を打ち鳴らし断食終了。この後数十分、ハツァイは、チーズ・干し肉・ハム・サラミ等々を口いっぱいにほお張って食べ続けた。ちなみに、エチオピアは独自の暦と時間を使っている。一日は、午前6:00から始まる。で、その午前6:00を、0時又は12時と呼ぶ。AM、PMと言った表現は無い。なので、｢ヨーロピアンタイムだと7amで、ローカルタイムだと朝1時｣と言った表現を良く使う。断食明けの区切りだけは何で0:00amなんだろうなｰ。。。

  2007.04.07

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  276日目

  前期の最終試験～成績発表までが昨日で終わり、一息つきたいところだが、自分の遅れのせいでそうする訳にも行かず、今日から後期開始となった。学部内での話し合いの結果、後期の受け持ちは、・DBMS (IT学部生向け)・Network 基礎 (他学部生向け)となった。前期に比べ、授業時間は週17時間と減ったが、やる気のある生徒向けの課外授業(クラブ活動?)を始める上、セミナーの実施や生徒の就職支援も行う予定なので、夏まではかなり忙しい時期になりそう。前期の経験から、高度な抽象概念を理解できるだけの英語力が、IT学部生には無い事が分かっているので、DBMSの基礎理論説明は他の教員にやってもらう事にした。NW基礎はほぼ講義のみになる上、1学年下のさらに英語力が低い生徒を、今までの倍近い50人も相手にしなければいけないので、全く先が見えていない。なので、コースアウトラインの作成が中々できない。今日の午後、そのNW基礎クラスの第1回目が予定されていたので、｢ま、とりあえずオリエンテーションでもしながら、色んな点のレベルを確認するかー｣と学校に向かったのだが、待てども待てども生徒が来ない。。。殆どの生徒が、今日から地元に戻っているそうだ。週末の日曜はエチオピアン・イースターで、2月から続く断食の終わりとなり、皆盛大にお祝いする。自分も、ハツァイ一家、ウィリーと山羊1頭、羊1頭、鶏2羽買うつもり。金曜と週明けの月曜は、まあ休みかなと思っていたが、こんなに早くから居なくなってしまうとは。。。という訳で、急遽一息つけることに。写真は、庭で採れたセクシー大根。

  2007.04.04

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• 273日目

  久しぶりに泣いた。久しぶりに、哀しくて、虚しくて一人で泣いた。根本的には、この町に来てからずっと続くことだが、今の顕著な状況は昨日から始まっている。昨日、簡単な買い物を済ませ家に帰る途中、暇を持て余してブラブラしている若い連中から人種差別的な言葉を浴びせられた。そのただ暇つぶしの為だけの、相手の気持ちを全く考えていない態度に我慢できず抗議したところ、｢冗談だよ、冗談｣と言われ、自分の我慢の限界を超えてしまい、その内の一人をぶん殴ってしまった。暴力は良くない。正しい暴力なんて無い。自分の行為が事態を悪化させるであろう事も分かっている。でも自分は、マハトマ・ガンジーでは無いし、マザー・テレサでも無い。一人の小さな人間として、話しても理解しあえない以上、自分の尊厳を守る為に、その場ではそれしか今の自分には方法が無かった。とにかく、その場は通りがかりの人に止められ、それ以上の大事には至らなかったのだが、きっと彼らが腹いせに仲間や子供たちに吹聴しているのであろう。今日、ただテラスで読書をしていただけなのに、通りがかりの人達から同じような言葉を浴びせられた。その後、それを知ったハツァイを初め、一緒に暮らしているみんなが自分を慰めに来てくれ、結局、このような事を2度と起こさない為に、明後日警察に報告しに行くことになった。虚しい。。虚しくて、そして哀しい。確かに自分の中に、偏見や差別はある。他の人の中に、そのような感情があることも分かっている。自分は無意識の内に、他のアジアの国の人々を遅れているだろうと思う節がある。無意味に白人を凄いと思う自分もいた。中国や韓国の一部の人達が、日本人を嫌っていることも分かっている。でもそこには、何らかの背景があり、継続的な自己反省を行いながら、それをベースに相互理解を図るつもりだし、そうするよう勤めてきたつもりだ。でも、肌の色だけはどうにもできない。変えられないし、変えるつもりも無い。何故、白は黒より勝っているのか、何故、黄色は黒より劣っているのか、自分には理解できない。そんな所に何も本質は無いのに、そこに優越感を感じる人の気持ちを自分には理解できない。何故こんな事の為に、人が真剣に話し合わなくてはいけないのか、悲しまなくてはいけないのか、警察に行かなくてはならないのか。今日、自分はマザー・テレサの有名な発言を、心から理解した。｢愛の反対は、無関心である｣

  2007.04.01

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• 268日目

  ここ数日、雲の様子がおかしいなーっと思っていたら、夜からどしゃぶりの雨になった。訓練では7, 8, 9の大雨季と、12, 1の小雨季があり、あとは乾燥した快晴が続くと聞いていたし、地元の人達もそういっていたが、最近は変なようだ。日本の気候変化も含め、世界中で異常気象が発生しているのかもしれない。

  2007.03.27

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  263日目

  ついに明日で、前期の授業は終わり。来週の試験で前期終了だ。振り返ってみると、トライ＆エラーの繰り返しで、ずっとバタバタしてたな。今の学生の習熟度を見ると、これまでのセオリー中心の授業と、自分が進めている実作業中心の授業は、どっちが本当にここの学生にマッチしているのかな？と思わされる点はいくつかあるし、思ったほどは多くの事ができなかったけど、大枠ではいい効果を生み出せていると思う。現時点での問題はそれより、相棒のサアボンだ。ここ2週間ほど冷戦状態になってしまっている。事の発端は2週間程前、共通の友人で管理職経験のある学校スタッフに、マネージャーとしてサアボンが直したほうが良い点を話したことだ。たとえば、情報の共有化をしない事が多いとか、行き先や、戻ってくるかどうかすら伝えずにいなくなることがあるとか。次の日オフィスに行ってみると、何故か嫌ーな雰囲気が立ち込めていて、サアボン初め、同僚から丸一日ほぼ無視され続ける。｢何なんだ、これは？？？｣と思ながら帰宅すると、ハツァイから｢シェグ、サアボンと何か問題があるんじゃないのか？｣と聞かれたので、｢まあ、アジスに仕事で行って授業に穴を空けまくった事とか、サアボンの書類を無断でまとめちゃったとかあるけど｣と答えると、｢その共通の友人が、昨日サアボンに、シェグがサアボンにはマネージャーとしての資格 / 能力がないと言っていると話したらしく、それでサアボンは激怒している｣と教えられた。そんな事は全く意図してないし、もし誤解してても、それを直接サアボンにペラペラ話す共通の友人にはがっかりするし、言われた事を真に受けて、俺に確認せず激怒するサアボンにも驚かされた。翌日、サアボンには｢誰かが自分の発言を、間違って伝えたと聞いて驚いている。落ち着いたら2人で話そう｣と伝え、今は待ちの状態。よくよく色んな人の話を聞いてみると、この件には大きく2つの要素があるようだ。1. 俺の周りの人達は、どっかで俺の事をエチオピア人と同じと捉え始めていて、｢文化が違うから、行き違いもあるよ｣と思わなくなってきている。自分は確かに、できるだけエチオピアの文化を受け入れようとしてきたので、外国人扱いがほぼ無くなったのはいい事なんだけど、こういう副作用があったのかーっと痛感されられた。2.自分は、なんだかんだ言って、妬み嫉みの対象になっている可能性がある。まあ、今は静観する事しかできない。話は変わるが、今晩、ウィリーと買った子牛が届いた。生後8ヶ月。明後日さばいて、干し肉を作る予定。うまそう。

  2007.03.22

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• 259日目

  Y隊員との昨日の深酒のお陰で、昼前まで起きれず。ウィリーと、のんびりマイチョウへの帰路につく。ティグライ州には、むき出しの地層がいたるところにある。赤、黒、黄、緑と色様々。立てに走ったり、横に走ったりと地形も複雑で、アフリカ大地溝帯が作られたときの地球のダイナミックな活動の後が楽しめる。そんな中に、貝の化石が沢山あるところがあり、ちょっと散策。数十センチつもった貝が、幾つもの地層を形成している。今、標高2000mのここが、数万年?数十万年?前には、見渡す限り海のそこだったんだなーっと思うと、壮大な気持ちになる。ハツァイ、ウィリーと敷地のガーデニングをすることになったので、途中の村で石を購入。庭に通り道を作る予定。購入と言っても、広野のど真ん中の石が出るところに行って、散らばっている石を拾い集めるといった感じ。両手で抱える位の石1つ3ブルで40個くらい買ったのだが、帰ってハツァイに聞いてみると、1つ10サンティムくらいだったみたい。かなり高く買わされちゃったけど、楽しかったからまあ良し。家に帰ると、買っておいてもらった鶏をちょうどマーザが料理するところだった。その後は、ドロワット(鶏のシチュー。今、断食期なので、食べたのは自分とウィリーだけ)、コーヒー、ウィスキー等々を、風に当たりながら、みんなでかこみ、団欒の一時。

  2007.03.18

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• 235日目

  友達のひとりがLaptopを持っている。エチオピアでは、かなり珍しい。3年くらい前のモデルで、3オーナー目。8,000Birr(約10万円)で、1年前に購入したらしい。月1,000Birrで生活できるここでは、かなりの高級品だ。それが先日、別の友達が触っている時に動かなくなった。直接の原因か分からないけど、そいつは起動時に"Enter"キーをバカみたいに押しまくってた。それから、そのIBMのPCは、｢認められていないPCIカードが刺さってるから起動できない｣と、毎回エラーを出すのだが、そんなカードは刺さっていない。持ち主はひどく落ち込んでいるし、触ってた奴は自分は悪くないでしょーって感じで振舞っている。このままだと、人間関係がやな感じになりそうなので、何とか直したいなーっと、ここ数日色々試してみたが、全く好転せず。IBMのサポートからは、ボード故障の可能性大との返事が返ってきたし。。。保障期間も終わってるし、部品交換だと、USに送料・修理費全額負担で送らないといけない。PCIカードが2枚あれば、カードが実際刺さってたらどうなるのか試せるんだけど、そんなものは試しで買える値段で売ってないし、アジスでしか手に入らない。こういう時、コンピュータエンジニアはあんまり力になれないんだよな～ちなみに自分の電子辞書とカメラも、色んな人が触るので調子よくないし、Flashメモリはキャップをなくされた上、オフィス内で紛失。多分誰かのポケットの中なんだろう。

  2007.02.20

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  233日目

  ウィリーの車で、ハツァイが購入予定の木を見に郊外へ。そこで｢はぁ～｣っとなる光景を発見。田舎の外れに、ソーラー発電のポンプを使用した井戸が。でも何故か動いている様子は無く、裏手に回ると、手動の井戸で水を汲む子供たちがいた。ソーラー発電の井戸は、作ったのは良いけど、手入れ・修理できる人が居らず、ほったらかしになっている。良く聞く話だけど、実際に見ると、やっぱり｢はぁ～｣っとなる。写真は、その井戸と、ハツァイが家においていったバナナ。こんなに食べれましぇん！

  2007.02.18

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• 229日目

  アジスアベバには、マザーテレサの家という孤児院がある。かなり大きな施設で、HIVポジティブの子や、精神/身体に障害のある子も生活している。多分、あいのりエチオピア編で紹介されたのも、この施設だと思う。エチオピア隊員は、だいたい半年に1度、ここで音楽会をしていて、次回は2週間後の土曜日。慰安というか、まあ、みんなに楽しんでもらおうというイベントだ。前回は同期N隊員の指導の下、笛を吹いたのだが、今回はなんと、大役の司会を担当することになった。もちろん全部アムハラ語。そろそろ日も近づいてきたので、今日からその練習を、ハブタムに助けてもらって少しずつ始めた。発音が悪くて通じないとマズイから、そういうところも直していって、楽しい時間にしたいな。

  2007.02.14

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• 227日目

  今日から、プログラミングの集中講義。と言っても1日4時間なのだが、早退者が続出。29人出席中、6人が早退。ついて来れないみたいだ。だが、集中講義はとにかく前に進むことが目的なので、授業中、落伍者のケアはしないことにした。2ヵ月後のファシガ(キリストが十字架にかけられた日)まで、正教徒の多くは今日からツォム。今回のはかなり大規模で、人によって時間はまちまちだが、朝から昼過ぎ辺りまで食事を取らず、動物性のものは食べない。熱心な人は、酒・タバコ、異性との接触も控えるようだ。で、毎日、十字を切って跪く祈りを42回するとの事。友達の中には、｢エチオピアに住んでいること自体がツォムみたいなものだから、俺はしないよー｣って言う奴もいる。お陰で、牛・ヒツジ・山羊の肉が殆ど手に入らなくなってしまう。鶏と卵の値段は下がるみたいだが、さばくのがめんどくさい。

  2007.02.12

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• 226日目

  朝一のバスで、帰宅。ハツァイに、これから一緒の敷地内で住むことになるドイツ人を紹介された。40代半ばくらいのノリのいい人で、名前はウィリー。農業関係の技術者で、この辺りでの技術指導が仕事。エチオピアの前はガーナで数年仕事をしていたらしい。英語も問題ないし、エチオピアに対しての姿勢もいい感じ。いいご近所さんになれそうだ。やっとまともな、外国人が来てくれた！！

  2007.02.11

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• 225日目

  航空券購入と、その他雑用をこなしに朝からメケレ行きのバスに乗車。メケレ在住の同期Y隊員と昼食後、エチオピア航空へ。エチオピア航空は、外国人料金とエチオピア人料金がある。隊員に発行されている居住者IDがあれば外国人でもエチオピア人価格でチケットが買えるのだが、ID紛失中の為、大金を払うはめになった。2倍くらいかなーっと高をくくっていた代金が実際は3倍弱(メケレ To アジス、片道で1500Birr[2万円])。持ち金が足りず、片道しか買えなかった。。

  2007.02.10

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  223日目

  おたふく風邪から、完全復活し、おとといマイチョウに帰ってきた。色んな後遺症があると聞いていたが、問題なく綺麗に直ったので嬉しい。最初の一週間は、39度の熱が4～5日続き、食事もまともに取れず大変だったけど、後の一週間は体力回復が目的だったので、ドミでのんびり本を読んで過ごした。かなり暇だったので、ショルバに初挑戦。気に入ってたんだけど、髪を洗えないので、1週間がやっぱり限界。また今度時間のあるときにやってみよう。2週間半も授業を休んでしまった上、来週末からJICA連絡協議会のため再度アジスに1週間程行く為、授業スケジュールが完全崩壊状態。来週は、かなり詰め込んで授業をしなくては。。。自分の写真ばっかで申し訳ないが、写真は、- ショルバ- ショルバをとった後- 授業風景

  2007.02.08

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• 211日目

  3日前から、何故かここアフリカで｢おたふく風邪｣になって寝込んでる。顔腫れすぎ、熱上がりすぎで、良いことなし。お陰で予定を延長し、後1週間ここで療養することになった。ちなみに、よく言われる｢大人になってからの、おたふくは。。。数減っちゃうからねー。。。｣というのはレアケースで、ほぼ起きないらしい。

  2007.01.27

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• 209日目

  朝起きると、右のリンパ腺が腫れすぎで顔が変形してた。熱もかなり高いらしく、寒気が酷い。強い日差しの下、セーターにフリースでまだ寒い。学長と、｢これはヤバイ｣と言う話になり、急遽アジス帰京。ジブチから帰国されたばかりの健康管理委員Sさんと病院に行くと、｢う～ん、これは、おたふく風邪だね～｣と診断され、1週間の療養を宣告される。アフリカで、おたふく風邪って。。。。まったくカッコが付かん。

  2007.01.25

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  208日目

  昨日の朝、扁桃腺がちょっと腫れてるなと思っていたのだが、今朝、右耳の下のリンパ腺まで腫れてきた。しかも身体がかなりダルイ。午前中、ランガノ湖畔のリゾート地でのんびりすることはしたのだが、その後は車の中でずっとダウン。楽しみにしていたシャシャマネ探索もキャンセル。夜からは高熱も出始め、これはヤバイと思う。

  2007.01.24

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  207日目

  朝8:30、運転手が迎えに来て、南部に出発。昼に、アジスから160km離れたズワイ湖畔の町、ズワイに到着。旅行中は、ここを拠点とする予定。ホテルはかなり綺麗で、一泊30Birr。外国人料金なし。部屋を押さえた後、さらに南下。ランガノ湖や、その他数々の湖、平原に巻き起こる竜巻などを眺めつつウトウトしていると、ハイレセラシエが、ラスタファリアンに土地を与えたことで有名なシャシャマネに到着。運転手曰く、｢エチオピアで一番不良な町｣だそうだ。明日もここには来ると言うことで、あまりゆっくりせず、すぐに15km離れたウォンドガネットに向かう。ここには温泉がある。湯船に浸かれるわけではなく打たせ湯で、パンツをはいたまま、お湯と戯れるといった感じだが、温泉は温泉。かーなりくつろいでズワイに帰った。

  2007.01.23

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• 206日目

  朝10時から、JICAエチオピア事務所で、学長、JICA調整員と打ち合わせ。期待していた有力情報をあまり得ることができなかったが、情報を定期的に流してもらうことと、このような打ち合わせを定期的に持ち続けることで合意。まあ、最低限の成果はあげられたと思う。午後は、明日からの予定を学長と決める。最近仕事を頑張っているご褒美として、明日から3日かけて、南部旅行に連れて行ってもらえることになった。ラッキー！[今日のチャット]産地：バラチェ値段：20ブル(1/2ゾルバ)品質：高効き目：フレッシュで、効きも良し！

  2007.01.22

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• 205日目

  大使館の某氏宅で、昼食をご馳走になる。最近結婚された某氏のエチオピア人の奥さんは、とっても綺麗。彼女は、美人で有名なデッセ出身。数ヵ月後から、日本で生活されるらしい。お邪魔した目的は、水ろ過プロジェクトの打ち合わせ。かなり好意的な助言を多々いただいたので、速く形にせねば。夜は、アジスに唯一あるタイマッサージ屋へ。1時間150Birr(約2,000YEN)。延長して1時間半やってもらった。ライセンスを持ってる人をタイから呼んでるので、かーなり気持ちいい。マッサージしてもらっている間は、エチオピアにいなかった。

  2007.01.21

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• 204日目

  予想外なことに全く虫に噛まれず、気持ちよく起床。途中のデブレブラハンで、同期Y隊員をひろいアジスへ。同期某隊員を空港まで送り、就寝。[今日のチャット]産地：ウォンド値段：10ブル(1/4ゾルバ)品質：中効き目：まあまあ産地：グラゲ値段：10ブル(1/4ゾルバ)品質：中効き目：まあまあ

  2007.01.20

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• 203日目

  朝7:00起床朝8:30、朝食に、メケレのY隊員が、食べすぎでコレステロールが増えてしまったという｢ウンコラルシッシ｣(マジで美味い！！)を初めて食べた後、約350km離れた、デブレブラハンへ。途中、ティムカットのイベントにぶつかりまくり、中々先に進めず。結局、目的地を変更し、100km程手前の低地の町、ショワロビットに泊まる事にする。小さいが、綺麗で、暖かく居心地のいい町。ここでもティムカットのせいでホテルが埋まっており、初めて、一晩15Birrのホテルに泊まる。当然、トイレ共同、水シャワー共同。低地なので、蚊帳あり。どれだけ虫がいるのか、明日の朝が楽しみ。[今日のチャット]産地：ハイク値段：40ブル(1/2ゾルバ)品質：低(硬い葉っぱが多かった)効き目：まあ普通。評判ほどでは無い

  2007.01.19

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• 202日目

  朝10:00からテストを予定していたが、同じ時間に重要な会議があると聞いて、どうしようかなーと思いつつ出勤。学校の門付近で、多くの学校関係者が車で出て行くところに出会う。｢あれー、こんな朝からどうしたのー？｣と聞くと、｢昨晩、悪いことが起きた。戻ってきたら話すよ。｣と言われる。｢テストは11:00からにする｣と生徒に伝えて、会議に出るかーっと思ったが、全く始まる気配なし。ハブタムに聞くと、｢今まで校内に、色んな問題を起こし続けていた2人が、昨夜学校関係者に暴力沙汰を起こし、今警察に捕まっている。会議どころではなくなった｣との返事が。。。大体の事情は分かっているので、2人(経理監査官と、ゲタチョウって奴)の起こした問題について、ここでまとめると。[経理監査官]1. 経理の学位が無いのに、なんとなく流れで監査官の職についていた2. 上司が気に食わないから、書類を隠してた3. 問題が発覚すると、その問題をうやむやにするため、学校が不正を働いていると何度も州に訴えた[ゲタチョウ]1. 権威が欲しくて、今ポストについているメンバーの悪い噂を流しまくった2. 地域の権力者の親戚という立場を利用し、学校に圧力をかけた3. 監査官と組んで、学校に不正があると訴えた彼らの訴えの為、職場は3回も州に監査された。そして無実の管理職が、5人も捕まって尋問された。で、10人近くの有能な人材が職場から去った。州の監査の結果、学校には問題ないことが証明され、訳の分からない訴えをしまくった2人は州の命令で、学校から追放となった。ジリ貧になった2人は、所属する政治グループ(エチオピアでは、力を得る為、有力な政治グループに属している人がいる)に協力を求めた。その政治グループは、2人の訴えは個人の利益の為だから、(当然)何もできないと突っぱねた。で、行き場の無くなった2人は、何故か良く分からないが、学校関係者の1人を暴力で脅しに行った。幸いにも、彼は大きな被害を受けなかったが、公衆の面前で暴力行為が働かれ、目撃者も大勢いる為、今まで被害を被りまくっていた学校は、2人を訴える決断を下した。以上が、赴任当初の8月から今まで続く、下らないイザコザの概要。本当に下らない。でも、こういう自己利益の為に、権力を欲しがる人は沢山いる。まあ、これで終わりになって欲しい。みんな、本当にうんざりしてる。で、11:00からテスト。最初は、普段自分が使っている教室でやるつもりだったが、数人の頑張ってる生徒から、｢カンニングの仕込みをしてる奴らが何人かいるから、別の場所でテストして欲しい｣とのメールが来ていたので、場所を変更した。仕込んでた生徒達の落胆ぶりは、中々面白かった。テスト中に学長からTEL。午後アジスに出発しようと、言われる。午後3時に出発。ティムカット前日なので、教会から水場に向かうタボット(アークのレプリカ)に何度も出会う。午後6時半、約100km離れたウォルディヤ着。デッセ方面と、バハルダール方面の分岐点にあるホテルで一泊。凄くきれいなホテル(お湯シャワー有、ダニ無し)で、75Birr(アベシャは、40birr)。まあ許容範囲。悪くなかった。[今日のチャット]産地：ミノラ値段：20ブル(1/2ゾルバ)品質：高効き目：いい感じ

  2007.01.18

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• 200日目

  今週末は、エチオピア最大のイベントの1つティムカット(キリストの洗礼日)。かなり楽しみにしていたのだが、金曜日から仕事で学長とアジスに出張することになり、来年にお預けとなった。出張の主な目的は、要請できる支援について、JICAスタッフと顔を突き合わせて話すこと。自分の要請が決まったのも、学長が数回、700km離れたJICAオフィスを訪問し、熱烈に要請を希望してくれたから。凄い人だ。自分の後任派遣についても話すつもり。最初は、｢マイチョウみたいな小さな町だと、合わない日本人が多そうだし、後任は止めようかなー｣っと思っていたが、最近は考えが変わり、｢応募して同意した以上、JOCVはどこに送られても頑張るよう覚悟しているはず。上手くやれる可能性に賭け、ニーズがあるなら要請するべき｣と思うようになってきた。他のJOCV派遣についてと、トレーニング等JICAから受けられる支援の可能性についても話す予定。その他、大使館の某氏にも会って、水プロジェクトの打ち合わせもするつもり。今週はパワポを使わず、しゃべりと黒板だけの授業をしているが、生徒のバカさ加減を再度痛感している。綺麗な絵とアニメーションを自分が作らないと、約半分が英語と内容の抽象さで訳わからなくなり、寝たり早退する。まあ、絵があっても分かってる気持ちになってるだけだと思うけど。。。その反面、半分弱のやる気のある生徒は、建設的な質問を多くし、｢先生、どんどん先に行こう｣と意欲満々。今の授業内容は、その寝ちゃってる生徒達中心に、しくこく同意を取った、低めに合わせたレベルなんだけど。。。酷い話だが、｢まあ、バカを救えないのは、ある程度しょうがないかな｣と思い始めている自分がいる。何度も｢大丈夫か？｣、｢これでいいか？｣、｢言葉も分かってるか？｣と聞かれ、チャンスも与えられたのに、特に頑張らず、よく授業を休み、諦めがにじみ出始めている生徒の救い方を、自分は知らない。極論だけど、1人のバカを根気強く時間をかけて励ますよりも、10人のやる気のある生徒を伸ばしてやった方が良いと思う。勿論全部やるのが理想だろうが、そうしたら自分の時間を持つのは(精神的に)不可能に近い。留年させられない以上、後は社会に任せます。やっぱり、ある程度の基礎知識がある教員相手のトレーニングを中心に行い、そこから実際の授業に反映してもらうのが、成功の確率は高いのかな。

  2007.01.16

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• 196日目

  最近、ここの暮らしに慣れてきたせいもあって、特に仕事の場で、細々したことが気になってきてしまっている。今日あったのは、出勤したら、何故か自分の教室が他学部に使われている。IT学部長ハブタムに聞くと、｢ああ、テストだよ｣だけで、代わりの部屋のアレンジがしてない。しょうがないので自分で、他の部屋を見つける。ハブタムに聞きたいことがあったので来るよう頼むと、｢行く行く｣と返事されたが、全く来ない。呼びに行くと、遊びに来ていた友達とお茶に行くところだった。｢おいおい、こっちは仕事の要件なんだけど｣と言うと、｢戻ってくるから心配するな｣と言われる。授業終了後、｢あれ？で、ハブタムは？｣と思い電話すると、｢今、外！今日は戻らない！｣と上機嫌で言われる。半ギレで、｢戻ってくるって言ったじゃん！｣と言うと、｢授業を邪魔して入れないじゃないか！ここまで来てくれれば教えるよ！何怒ってんだ！｣と言われる。正直、最初は｢途上国の人だから、ちゃんとできないのはしょうがない。俺が許容していかないと｣と思っていたが、そーゆー見下した認識も如何なものかと感じるようになってきている。でもやっぱり俺が許容しないといけないんだけど。我慢我慢。ちなみにハブタム君、その場でやることはちゃんとやるんだけど、それ以外は、- 頼んだ仕事、2週間ほったらかし- 貸した金(彼の1ヶ月の給料分)、2ヶ月半ほったらかし- 貸した物、返す返すと言っていたが、最近ぽろっと｢どこにあるか忘れた｣とゆう刹那主義者です。

  2007.01.12

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  195日目

  徹夜で教材作りをしていたので、朝6:00に就寝。まさかアフリカで、完徹するとは思わなかった。。午後の授業では、最近目に余りまくっていた生徒の英語に関する時間をとった。アムハラ語・ティグレ語では、丁寧表現がほぼ無い。くれ (日本語)Give it to me (英語)Steyin (アムハラ語)Habini (ティグレ語)だが、日本語の｢ください｣とか英語の｢Could you give it to me?｣にあたる表現がない。一応、｢Ibaku｣という英語の｢Please｣にあたる言葉があるが、殆ど使っているのを聞いた事がない。飯屋で店員に｢すみません、お水いただけますか？｣という日本語は、なんて丁寧なんだろうと思う。まあ、へりくだり過ぎという意見もあると思うが。ちなみに、アムハラ語では、｢スマ、ウハ アムタリン｣。直訳すると、｢聞け、水持って来い｣。なので、そんな彼らが英語を話すと、誰に対しても、Give meDo itOpen itBuy itになってしまう。言語の違いによる表現の違いというのを、英語教師は教えていない(分かってない？)みたい。生徒に命令されるのは、分かっていてもイラつくし、他の外国人も絶対いい気持ちにはならないと思うので、自分の授業で教えといた。まさか、自分が人様に言葉使いを教えることになるとは。。。。

  2007.01.11

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  194日目

  授業終了後、あるプロジェクトの件で学長宅へ。マイチョウ近辺の低地は、慢性的な水不足を抱えている。井戸・水道は少なく、家畜と人が、同じ溜池の水を使うのが普通だ。しかも、池の水はかなりの泥水。MTCは水質衛生学部があり、地域貢献の一環として、UN(WHOかな?)が推奨する水ろ過機の開発研究を一年前からしている。試作・実験段階はほぼ終わりに近づき、普及プロジェクトのスポンサーを探す段階。日本の外務省には、｢草の根無償援助｣と言う、上限1,000万円程度までの援助スキームがあるので、それを利用できないかと数日前学長に聞かれ、情報収集をしていた。大使館職員の某氏から、スキームの概要及び助言を頂けたので、その報告兼打ち合わせ。大使館からの情報を伝え、大使館に伝えるプロジェクト概要の確認をした。もし上手く資金を入手できれば、秋辺りから校内に工房を建設し、周辺地域へのろ過機普及を図れる。ろ過機は、風呂桶位の大きさで、コンクリート製。3層に分かれていて、それぞれ物理フィルター、化学(薬品)フィルター、生物(バクテリア)フィルターになっている。水質検査結果をまだ見てないけど、ろ過後の水は飲めるらしい。原価及び多少のランニングコストのみの価格設定で、1台350ブル(約4,000円)程度。水不足の現状を知っているだけに、できるだけ協力したい。今週中にプロジェクト概要をまとめて、大使館に出してみるつもり。写真は、エチオピアの地酒(？)タッラベットのサインと、そこの子供。空き缶が棒にかぶせてあると、｢タッラあります｣という意味。これと同じような缶一杯で、50サンティム(7円)。

  2007.01.10

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  192日目

  昨日、ヒツジのレバ刺しを食べた。肝臓はヒツジの方がヤギより濃厚でウマイと判明。今日はID紛失の証明書(クライムリポート)を貰いに、朝から警察へ。ここの警察システムは、入組んでいて、目的の警察署にたどり着くまで随分かかったが、たどり着いた後も長かった。自分の外国人IDはエチオピア外務省発行で、JICAオフィスから紛失証明書と一緒に再発行申請してもらうのだが、エチオピア人用のIDを地方警察が発行している為、話がこんがらがって最終的に手に入ったのは、｢これで良いのかなー？｣っという書類。まず、ワレダ(町みたいなもの)警察所に行き、調書を取ってもらい、それをもとに、一応紛失証明らしき書類(手書き)を作ってもらう。で、何故かその後、ゾーン(群みたいなもの)警察署に書類を持って行かされる。｢絶対、エチオピア人IDと勘違いしてる！｣と思い、何度も(俺の拙いアムハラ語で)説明したのだが、｢大丈夫！何も心配しなくて良い！｣の一点張りで聞いてもらえず。色々お偉いさんのサインを貰って、事務員のお姉ちゃんに書いてもらって、最後に｢これで大丈夫！｣と帰された。クライムリポート発行なら50ブルくらいかかるはずなんだが。。。最初に作ってもらった書類のコピーを取っておいたので、とりあえずこれをオフィスに送ってみるつもりだけど、ティグレ語で書かれている上に、俺の名前が、カワチャ　シェッグルになってるらしい。大丈夫かな。。。。メケレでは、警察に行き、｢クライムリポートが欲しいんだけど｣と言えば調書を取って、お金払って終わりらしいが、地方はこんなもんです。写真は、低地の町マホーニからマイチョウ方面を撮った写真。マイチョウはこの山の上にあります。

  2007.01.08

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  191日目

  昨夜仕事をだいたい済ませたので、今日はのんびり。11:00大家のハツァイに起こされ、｢シェグ！明日食べるために買う羊は、赤毛か黒毛かどっちがいい？｣と突然聞かれる。よく分からんが、｢赤毛｣と言っといた。11:30のんびり起き、大家の息子マイケル(7歳)＆その友達と、ストレッチ＆筋トレ。毎週末恒例のイベントになってきてる。みんなジェット・リーのアクション映画が大好きだから、アジア人の俺と運動するのが楽しいみたい。変な動きしながら、｢カラテ、カラテ｣ってよく言ってる。12:30皆で手をつないでガベヤ(市場)へ。ジャガイモ 1kg(3ブル)トマト 1/2kg(1.5ブル)玉ねぎ 1/2kg(2ブル)キャベツ 1個(1ブル)バナナ 2kg(7ブル)卵 6個(4ブル)ニンジン 1/2kg(3ブル)にんにく 3個(1ブル)スパイス 適当(1ブル)パン 4個(1ブル)揚げパン 4個(2ブル)計26.5ブル(約400円)を購入。これと牛肉10ブル分(2kgくらいかな？)を買って、一週間弱で食べつくす感じ。今日買った野菜以外は、基本的にここでは手に入らない。13:30子供たちと、最近発見したオチョロニーケベ(ピーナッツバター)を揚げパンに付け食べてみる。ヤ　バ　イ。これはウ　マ　イ　！年甲斐も無く、ピーナッツバターごときで大騒ぎしてしまった。。14:00家庭菜園の手入れ。一ヶ月ほど前に、大根・長ネギ・みずな・青じそ・とうもろこしの種を蒔いたのだが、大根・みずなが、かなり順調に育っている。今日は苗の間引き。いくつか別の場所に植え替えしたので、うまく定着してくれるといいな。16:00庭仕事中に、お手伝いのフレワインが来て床の水拭きをしてくれたので、外に干してたマットに寝転んで日向ぼっこしながらテストの点付け。うん。勉強してる奴としてない奴がはっきり分かる。16:30気付くと、赤毛の羊が庭につながれている。うまそう。17:00夕食の準備。今日買った野菜で、浅漬けとポテトサラダを作ってみる。18:00炊き立てのご飯と浅漬け最高！！！調子にのって、卵ご飯までしてしまう。やっぱりウマイ！でもちょっと、明日の朝が心配。19:00ワインを飲みながら、このブログを書いていると、再度マイケル登場。何故か、アメリカ人らしい女性飛行士が写ったグラビアを、｢アメリカの大統領だ｣と、プレゼントされる。壁に貼ることを進められたが、却下しといた。マイケルは最近、デジカメ、電子辞書、ヘッドフォン等、電気機器に興味津々で、無茶苦茶に触りながら、｢シェグ！イへ、ミンディンノウ？(これは何？)｣といつも聞いてくる。可愛いんだが、いつか何かが壊されるのでは？と思い、偶に扱いに困る。20:00｢明日はクリスマスだから！｣と大家一家のコーヒーセレモニーへ。今晩はこのまま、最近お気に入りのBootsy Collinsを聴きながら、一人飲んだくれます。

  2007.01.06

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  190日目

  日曜日がエチオピアンクリスマスで、生徒の多くが帰郷すると言っていたので、今日は授業なし。オフィスワークでもするかーっと学校に行くと、いるはずのない生徒達がキャンパスをブラブラしてた。｢あれ？帰ったんじゃないの？？｣と聞くと、｢先生、帰ったのは金のある奴らだけだよー｣との返事が。。。この学校で、生徒は授業料等払わず、逆に生活費をもらっている。額は月に150ブル(約2,000円)。寮があるので住居の出費は無いが、単純計算で一日5ブル(約75円)生活。一番安いシロワット(豆の煮込みとインジェラ)でも、安い飯屋で3ブルなので、親からの仕送りを貰えない生徒はかなり寂しい暮らしになる。自分は2,400ブルの家に住み、3,600ブルの生活費を貰っているので生活レベルは雲泥の差。月に一回は生徒全員に昼飯をゴチってるのだが、今日も特別にその辺にいた生徒を連れ昼飯に。飯屋に入って気付いたが、今日はツォム(断食日)。水曜日と金曜日、正教徒は肉を食べない。｢今日は肉駄目かー。また今度な。ところでツォム以外の日は何食べてるのー？｣と聞いたら、生徒が恥ずかしそうに、｢シロ。。。。｣毎日ツォムじゃん！！話は変わるが、いまだに生徒たちとメールのやり取りを頻繁にしてる。ほぼ毎日10通近くメールの返事を書かなくてはいけないので大変だが、お陰でコミュニケーションが大分深まってきた。HIVの事将来の事勉強の事日本の事エチオピアの事等々、色々聞かれる。文章でのコミュニケーションって、なかなか良いかも。写真は、大晦日のひと時。髪ボーボーで、かなり小汚くなってきた。

  2007.01.05

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  189日目

  明けましてオメデトウございます。2007年も、素晴らしい一年になることを願ってます。新年早々、早速今日から仕事。授業は午後の2時間のみ。朝は、今後の授業準備をしようと思っていたが、長旅の疲れが溜まり起きれず。。。結局ぎりぎりの午後1時まで寝てた。今日の授業は、｢CMOSセットアップ｣。週末のエチオピアンクリスマスのせいで、生徒が半分くらいしか来なかったが、いい感じだった。最近、やっと自分の意図を分かってくれたのか、みんなかなり積極的で、がっつく様に授業に参加してくれる。嬉しい。しかも、ハブタムが俺の休み中に、新しく来たPentiumu D搭載のPCを配置してくれてた。これで生徒全員をPCに触らせながら授業ができる。ついでに1台は自分用に貰えた。ラッキー！授業後は、前々から楽しみにしていた、Raya地区のモスリム指導者｢シャカデン｣宅に招かれチャットパーティー。彼は40歳くらいで、老若男女から尊敬を集めている。会ってみると、確かに魅力的な人。話題が豊富で、ユーモアのセンスがあり、否定的/攻撃的なところは全く無く、包み込むような話し方をする。常に信者が、彼との時間を求めて集るようで、入れ替わり立ち代り、ずっと15人くらいは彼の周りにいた。モスリムの集会には、初めて参加したがかなり居心地良かった。指導者の家だからということもあると思うが、皆とっても礼儀正しく紳士的。人の話を遮るということはない。とっても丁寧に挨拶を交し合い、常に心地よく気を使ってもらった。あまりに居心地よく、結局4時間もいてしまった。最後にシャカデンと他のモスリム信者の方々に、随分長く祝福してもらい、幸せな気持ちで帰宅。写真は、悪名高いエチオピアの乗り合いバスの中。とにかく狭くて、暑くて、臭い。

  2007.01.04

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• 183日目

  いよいよ年末。年末年始は休暇を取って、約500km離れたデブレブラハンに友達に会いに行く。今日が今年中に更新できる、最後の機会だと思うので、今年2006年を振り返ってみたいと思う。[2006年の出来事]・会社を辞める・JOCVのトレーニングを受けに、福島の山奥に行く・エチオピアに来る・先生になるかなり大きな決断だったと思うけど、振り返ってみて、良い決断だったと思う。20歳の頃に過ごしたロンドンでの2年間と違い、30代での外国生活では本当に色々な事を深く気付かされる。そんな中で、一番感謝しているのは、自分の過去。子供の頃、少年の頃、大人になりかけている頃、本当に色々あった。一時はそんな境遇を呪った事もあった。自分を嫌いになった事も、沢山あった。でも、そんな境遇を経ているせいで、今、様々な厳しい状況にあるエチオピアの人達を理解することができる。同じような境遇を経ているせいで、言葉があまり通じなくても理解しあえる。励ますことができる。こういう事に気付けただけでも、2006年は素晴らしい一年だったなと思う。2007年は、自分にとっても、みんなにとっても素晴らしい一年になることを、遠いアフリカから祈っています。Happy new year!!I hope all your wishes come true.

  2006.12.29

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• 181日目

  今日は葬式に参加した。亡くなったのは、学校関係者の一人娘。15歳で、突然死だったらしい。去年奥さんも亡くなっているらしく、彼のことを考えると心が痛む。不謹慎かもしれないが、ここでエチオピア(正教)の葬式を紹介しておく。場所は教会で、かなりの人(200人はいたと思う)が集まっていた。宗教上の理由で女性は教会の敷地には入れず、埋葬にも立ち会えない。なので、まずは教会前の広場で女性たちが、遺体を囲み、嘆き悲しみ、泣きながら歌を歌う。彼女に捧げる即興の歌で、代わる代わる、小1時間は続いただろうか。男たちは周りで、ずっと遠くを見つめたり、壁にうつむきながら目に涙を浮かべている。ひと段落すると、男たちが棺桶を担ぎ、教会を一周し、墓地に向かう。エチオピアは土葬で、基本的に墓標は無い。ここでは男も皆泣き叫びながら、随分時間をかけ棺桶を土に埋め、その上にサボテンを立てた。前から、教会の墓地には随分立派なサボテンがいっぱい生えてるなーっと思ってたが、それが全て死んだ人の上に生えてると気付き、複雑な気持ちになった。

  2006.12.27

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