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カテゴリ:読書
【送料無料】小澤征爾さんと、音楽について話をする 村上春樹著 この本、仕事場に来る素敵なお客さんに「面白かったですよ」と勧められて読んだのだけど、 3か月近くかかった。 忙しくしていて本を読む時間がなかったし、 4月頃から心身の疲れが目にも来るようになり、読むのが億劫でもあった。 読み始めて最初は楽しく読んでいたけれど、二人の会話が盛り上がり、 マーラーのシンフォニーについて細かく話されるあたりに至ると、 さーっぱり解らなくなってしまった。 勧めてくれた人に話したら、 「ネットで音源捜して聴きながら読んでるの。そうしたら良くわかりますよ。」 「え?オケや指揮者別に聴いているのですか?」 「そうよ。やってみて」ですと。 後で気づいたけど、この人、クラシック音楽関係の仕事してる人だった。 わーん、ミーハーな私にはムリムリ でも、一応最後まで文字を追ったから読んだ事になるのかなぁ もし死ぬまでに、細かくマーラーを聴くようなことがあれば、もう一度読めるかな
夢枕獏著 必ず読む陽師シリーズの天鼓の巻が、文春文庫の7月の新刊で出たので、買った。 毎回一気に読んでしまうけど、今回もそうだった。 先の本では「目が疲れる」とか言ったばかりだけど、 メガネも一緒に持って回り、寸暇を惜しんで読めるのだから、 「勧められるのと自ら選ぶのに大きなな開きがあるなぁ」と思った。 この中で『器』という話が最も好きだった。 亡くなった子の霊が、小さい笛を持っていることに気付いた笛の名手博雅が、 二葉(ふたつは)を吹くと、その親子の魂は通じ、子は成仏するくだりに とても感動し、次々と涙が出て止まらなかった。 このごろの私は涙もろい。 気持ちが弱いのだろう。 一度でも、このように魂を揺さぶる笛が吹けたら、どんなに素晴らしいだろう。 練習だけでなく、自分の心を磨くしかないのだろうなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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