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女子大の生涯学習講座に今年も申し込んだ。
学びたいことが決まっているのではないけれど、 色々な話を聞くのは日頃使わない頭への刺激になるだろうし、 外出が億劫な自分を何とか外へ連れ出し、シャッキリさせる為でもある。 今回は文化講座「老いと人間」を受講することにした。 歳と共に、外見も中身も変化している自分には充分気付いており、 「年を取る」という事を肯定的に、出来ればプラスに捉えたいと思っているからだ。 と言うか、世間にはびこる「年齢より若く美しく見える」とか「元気で若々しい体」とかに 不自然さを感じるし、とても不愉快でさえあり、 「普通に歳とって、あちこち痛くなって面倒になっても、年相応に自分らしく暮らしたい」 と思うのだ。 **こういう事は近所の同年代の人に迂闊には言えない。 大概「まだまだ若いんだから娘さんの結婚とか出産とかあるし、 その後は孫のお守もあるから元気で長生きしなきゃ」と言われる。 その場は「そうねぇ」と誤魔化すが、 ひねくれ者の私は心の中で 「私の今後や、ウチの娘の進路まで決めてくれてありがとう。 でも、ずっとお世話しなきゃいけないの? 今の時代、将来子どもがお世話してくれるかは疑問よ。 親としてすべきことはするけど、 子どものお世話ばかりで生きたくないのよ。」って言っている。 今日の講師は上野千鶴子さんだったので、いつもはまばらな会場も満員だった。 老いについて核心を衝いた話が次々に飛び出し、面白くて、 真昼間の、焼肉になりそうな暑さの中、駅から大学までの徒歩でグッタリしていたのに 全く眠気も起こらないで聞いた。 そして、「いつまでもお若いですね」や「お若くみえますね」は、日常、褒め言葉として使うが、 実は歳を取っていること、古いことを否定し若さを称賛する考えによるものだ・・・・ との話を聞いた時、私が日頃考えていたことを理由づけしてもらった気がした。 それから、今の日本の老人介護の質を上げるためには、 受ける側の希望を引き出していくことが必要だから、 「世話になるから」と遠慮して黙っていてはいけないとの言葉には、目からウロコだった。 やっぱりいくつになっても自分らしくありたいし、「お世話してもらうようになったら、 どうして欲しいのかを周囲の人にハッキリと伝えられるように、自分を訓練しなくては!」 と学んだのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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