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母が結婚直後から使っていた足踏みミシンを、母が亡くなってからは父が持っていた。 母と一緒に使って洋裁を教えてもらった思い入れの深いミシンだから、 何年も「ちょーだい、ちょーだい」と言っていた。 先日の娘の結婚式の後、我が家に泊まっていた父が、 「ミシンやる」と言うから喜んだが、 「私が使っていたのに、この前壊れて動かなくなった。 色々修理してみたけど、もうダメみたいだから、やる」と父が言った。 「え?何?壊れてからくれるの?」 壊れて縫えなくなったのを貰ってもあまり意味がない。 あの、踏んだらカタカタと自分のリズムで動く感じが良いのだから。 でも、足踏みミシンの姿は美しくて好きだし、 母と一緒に使った思い出もいっぱいだから迷う。 悩んだ挙げ句諦めて、さっき「使えないなら要らない」と連絡した。 「きっと父も捨てられないから私にくれるのだろうなぁ。 機械好きでもあるから、処分は辛かろうなぁ~」と思う。 ちょっと切ない。 もう自分の身の回りを片付けなくてはならない年齢になってきたから、 母の思い出は着物だけにしようと決めた。 あっ、糠味噌もあった! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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