うたつばのおかっぱ日記

仲良くオヤツをもらっています。

右がちよで、左はふくちゃん。

ふくちゃんは、ちよより半年早く産まれた男の子で、

ちよが我が家に来て間もなく、散歩で会った時に仲良くなって、

それからはほぼ毎日、夕方の散歩で神社で一緒に遊んでいた。

時には、一緒に歩いたりもした。

ケンカっ早いちよとは逆に、とても優しい穏やかな子だ。


この時は5月だから元気だけど、

お盆前から神社で会えない日が続いて、

ちよが家まで迎えに行っても「調子が悪くて今寝ている」

と言われて帰るのが二回ほどあったが、

4、5日前に亡くなってしまった。

もうすぐ６歳になるのだったから、早すぎる。

ちよにとっては、誰よりも仲良くできる大切な友達だったので、

とても悲しい。


ちよは、その事が分かっていなくて、

散歩に行くとふくちゃんの家まで呼びに行く。

そして、ふくちゃんが出て来る玄関の前に立って待っている。

「ふくちゃんは居ないから、帰ろう」と言っても

動こうとしない。

ふくちゃんの家のおじいちゃんは、

いつも「ちよちゃんは元気がええのぉ」と笑いながら言っていたが、

今は、その言葉も表情も寂しそうだ。

だからなるべく行かせないようにしているが、

昨日は猛然と引っ張って行かれてしまった。

悲しみの中にあるふくちゃんのご家族に申し訳なく思うが、

おじいちゃんもお姉さんも、ちよに優しく接してくれた。

ちよは、ふくちゃんがニコニコ笑顔で出てきて

一緒に散歩に行けると思っていて、

玄関前でずっと待っていた。

もう会えないのに。