|
カテゴリ:針仕事
父の遺した物を片付けてしまう前に、それらを見せてくれると、
体調回復まで待っていてくれたので、八月初めに見に行った。 色々な物を見ながら、処分する物、保存する物を仕分けしつつ、貰いたい物を決めた。 貰いたいものはほとんど無いけど、昔、父の日にあげた甚平とかガラスの文鎮とか、 大島の着物とか貰った。 本当は、父が生前に、漆塗りの硯箱(本当は何の箱か良く知らない)をもらっていて、 仮名用の硯などを入れているから、それを形見と思っている。 貰った大島の着物をワンピースにしようと思っていたが、 少し涼しくなってくると羽織るものが欲しくなって、ワンピースから羽織ものに変更した。 まず着物をほどいて洗って、裁断、印付けして縫い始める。 これを二週間くらいでやるつもりだったのに、 ほどこうとすると、黒っぽい布地と糸が何十年も経っているから絡み合ったようになっていて、 なかなかほどけなくて、結局十一月初めまでかかってしまった。 それから縫ったので、出来上がった時にはもう寒くなっていて、 一重の羽織りものでは間に合わなくなっていた。 ちょっと腹立たしかったけど、着物の袖と襟部分が残ったので、 布地をやり繰りしてブラウスを作った。 五分袖だけど、羽織ものと合わせると良い感じ。 その上、頭からすっぽりかぶって着られるから、 レントゲンだってCTだってMRIだって脱がなくて大丈夫な優れもの。 すぐには着られなかったけど、父の着物をリメイクして着ることを、 最初に着物にした母も喜んでくれると思う。 でも正直、母の縫ったものは縫い目が細かすぎるから、ほどくのが大変で、 今後、母の着物もリメイクしようと考えていたけど、くじけそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|