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テーマ:「継母」奮闘記(289)
カテゴリ:今日の継子さん
何日か前、きぬが食事時に唐突に話しかけてきた。
きぬ「Aちゃんね、この間包丁で指切ったんだよ。」 私「あ、そうなんだ。…って、包丁使えるんだー、偉いね、Aちゃんは」 きぬ「違うよ。○○(←特殊学級の事)でやらされるんだよ。」 私「…Aちゃん、○○に通ってるの?」 きぬ「うん。勉強についていけないからなんだよ」 …勉強についていけないのは、お前だろ! Aちゃんは、アスペルガーの診断が下りており、 知的にも少し遅れている事は、Aちゃんの母親に聞いていた。 授業中にパニックを起こして教室を出て行くこともあるそうで、 そんなこんなで通級が決まったのだろう。 しかし、なんつー意地悪な言い方をするんだろう…、きぬは…。 ニコニコと嬉しそうに、言う台詞じゃないでしょ? 「勉強についていけない」 なんて…。 第一、客観的にみて、Aちゃんよりもきぬの方が学力に問題ありなのだ。 きぬは、まだ自分の考えを文章にする事が出来ないが、 Aちゃんはきぬに手紙を書いたりしている。 足し算引き算も、Aちゃんの母親の話を聞く限り、きぬより出来る。 それはともかく、学校内にある特殊学級では、料理をしたりしているらしい。 小学校低学年くらいの勉強は、そういう事で補える気がする。 重さや体積・時間、数の足し算引き算。 これらは材料を正確にそろえたり、調理する為に身に付くだろうし、 レシピ通りに作らないといけないので、読解力も付く。 きぬには、判らない授業に出て、人の話を聞かない癖を助長させるより、 特殊学級で楽しく料理をして勉強する方が良いのではなかろうか? 悩んだ末、旦那に相談した。 学習センターに相談して、国語や算数の時間、通級させてみたらどうか、と。 今日の事だ。 案の定、嫌がる。 旦那「俺は、普通のクラスで勉強させたいんだよ」 私「でも、付いていけてないじゃない」 旦那「それでも、授業を真面目に聞いていれば、何とかなるかもしれないだろ?」 私「授業聞いてないって、先生にも言われてるじゃない。 別にきぬが悪い訳じゃないと思うよ。 私達だって、字幕も吹替えも無い洋画をずっと観てるのは辛いでしょ?」 旦那「お前、きぬの事LDだの何だの言ってるけど、そんなにきぬを障害者にしたいのかよ!」 私「LDかどうかは判らないよ。専門家じゃないし。育った環境が原因かもしれない。 でも、明らかに授業に付いていけてないでしょ?調べてもらうだけでも…。 LDで授業に付いていけないのと、やる気が無くて付いていけないのじゃ、 対策だって全然違ってくるだろうし…」 旦那「相談するにしても、俺は関係ないからな。俺を引っ張り込むなよ」 私「そういう訳にはいかないよ。 現状と共に、これまでの環境なんかも重要な判断材料になるんだから。 あなたと…お義母さんにも協力してもらわないと…」 旦那「俺は取り敢えず様子見ようって、言ったじゃないか」 私「でも、こういう事は、早く判ったほうが良いんだよ」 旦那「いじめられたりするって言うのか?」 私「場の空気が読めなくて、浮いたりする事はあるみたいだね」 旦那「あいつは別に、家で浮いてないし、学校でも友達と仲良くしてるじゃないか」 私「家の中では、皆がきぬより年上だし…。 Aちゃんのお母さんが言ってたけど、 小2の終わりから小3にかけて、子供達も人付き合いとか判ってくるようになるから、 そうなるといじめられやすくなるって、 Aちゃんのお母さん、去年からその事心配してたよ」 旦那「…」 私「風邪と一緒だよ。 なんとも無いって判れば、それで安心できるし、 何かあるのなら、早く対策立てたほうが良いでしょう?」 旦那「…勝手にしろ!」 …勝手にしたくっても、旦那が協力的になってくれないと、どうにもならないんだよ。 義両親も、きぬが知恵遅れだって言ってはいるけど、具体的に何かする気は無いみたいだし。 むしろ、何もしたくないみたいだし。 だからといって、私だけで何とかできる問題じゃない。 ハァ…。 どうしよう…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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