あーちゃん頑張るよ…

お風呂の後、ようは私にバスタオルをドレスのように巻いてもらい、
まだ着替えの終わっていない私を残して二階へ行く。

私が二階に上がると…。

ようは(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬと笑いながら、全裸でベッドにもぐりこんでいる。
布団もきっちりかけて。

オムツを持って布団を引っぺがすと、ようの笑いは最高潮。
体をくねくねさせて、なかなかオムツをさせてくれない。

オムツが終わると、ようは
「う！」
と言いながら、馬油を指差す。

馬油は、…要するに、がまの油ってやつ。
我馬の油って、書くんだって。
父の出身は熊本県。
熊本と言えば、馬刺し…。馬…。
って事で、母が祖母の法要の折、馬油を買ってくれたのだ。

ようは乾燥肌。
最近、お肌がカサカサして、お腹や腕や足に、細かいかさぶたのような物がたくさん出来た。
朝、痒いらしく、服をまくって、お腹を掻く。
私の手をお腹に当て、
「掻いてくれ」
と目で訴える。

で、お風呂上りに馬油を塗ってやる事にした。

馬油はとてもよく伸びるので、少し指に付けるだけで良い。
手のひら全体で、マッサージをするようにお腹、手足、背中の順に塗っていく。

効果は…結構あるかな…？
ベビーオイルや、ハンドクリームを塗るよりは、効く。
最初、私は塗る作業が結構面倒だったのもあり、かさぶたが半減した２～３日で止めようとしていた。

でも、ようが。

催促する。

時には自ら馬油を持ってきて、ベッドに大人しく横になる。

肌の調子が良くなっているのを実感して…というより、スキンシップが心地良いようだ。

今日もようはお風呂上りに馬油をおねだり。

欧米では、サンオイルを親が子供に塗ることでスキンシップをはかり、
子もまた、親に塗ってもらう事で愛情を感じる…って、何かで読んだ。

馬油も、同じ効果があるんだろう。