あーちゃん頑張るよ…

旦那と買い物に行く道すがら。

「25日、どうする？」
と旦那。

旦那の友達が、25日に皆でパーティーをしよう！と、旦那携帯にメールしていたのだ。

「良いんじゃない？行こうよ」
と私。
ようと同年代の子も来るだろうし、楽しいだろうなー…。

旦那「ひこときぬは、どうする？」
私「…」
旦那「あいつらも、冬休みだろ？連れてくか」
私「…うん、じゃあ、行ってきなよ。私は、いいや」

旦那は、うんざりしたような顔をした。

旦那「お前、何でそんなにあいつらを嫌うんだよ？」
私「あの子達自体は、悪くないんだけど…」
旦那「お前がそんなんだと、家の中の空気が嫌になって、俺も辛いんだけど」

旦那目線からすると、そういう事になるんだ…。
私は、以前から『いつかは言わなきゃ』と思っていた事を口にする事にした。

私「今までさ。私があの子達を躾けてきたじゃない？
　　あなたも、義母さん達も殆どあの子達を叱ってこなかった」
旦那「まぁ、お袋もあいつらを甘やかしてるからな…」
私「結局、私が叱る役をしてきたじゃない」
旦那「俺だって叱ってるよ」
私「でも、私のほうが、圧倒的にあの子達と過ごす時間は多い。殆ど私が叱ってきた。
　　今迄、ろくに叱られてこなかったあの子達にしたら、私は凄く怖い存在なんだよ。
　　もし、私が一緒に行くって知ったら、あの子達、嫌がるよ。
　　叱るって言ってもさ、この間のゴーグルの件みたいに、あの子達がすぐに義母さんに逃げて、
　　義母さんも甘やかして、結局私達に内緒でゴーグル買ってあげて。
　　で、あの子達もゴーグルの事で嘘言ってさ。
　　最初から私達に言ってくれれば、何てこと無い事だったのに、義母さんが甘やかすせいで、
　　私達もあの子達が嘘付いた事を叱らなきゃいけなくなった。
　　で、ますますあの子達は私を怖がる。
　　あの子達にしたら、叱る人は嫌な人。甘い人は良い人なんだから。
　　私が叱る事も、その必要性を大きくなったら判るようになるかもしれない。
　　でも、今は判らない。…何て言うか、割に合わないよね」
旦那「…」
私「後さ、結婚したての頃、私、食事のマナーの事、結構ガミガミ言ってたよね？
　　で、ようやく治ったんだけど。
　　義母さんにあの子達の食事を任せると、二・三日で元に戻る。
　　それを治す為に、また一・二ヶ月ガミガミ言わなきゃいけない。
　　この間あの子達と一緒に外食した時もさ。元に戻ってたんだ。
　　犬食いするし、肘張って食べるし、そのうち壁に寄りかかって食べたりしてさ。
　　正直、辛くて、見たくない」
旦那「…それならそうと、その時言ってくれれば良かったのに。
　　　もういいよ。誰も連れて行かない。
　　　これからは平等に、俺一人で飲みに行く事にする。
　　　お前も、外食したかったら、お前らだけで行ってくれ」

それっきり、旦那は黙り込んだ。


…結局、自分は中立を保つだけで、私と継子の間を取り持つ気は無いのね。

旦那は、私が本気で別居を考えているとは思ってない。
義両親もいるこの家で、旦那が中立を保つって事は、私が孤立するって事だって。
判ってないんだね。

言ってくれれば…って言ったって、今まで、何度も、その類の話はしてきた。
家出だってした。

でも、結局、旦那は
「家族の悪口言うな！」
って怒るか、義両親に
「…って、ジャンガリアンが言ってたぞ！止めてくれよ！」
って噛み付くだけ。
義両親は何も変わらないし、私への心証が悪くなるだけだった。

旦那に簡単に、言える訳無いじゃん…。

買い物の間、旦那はずっと無言。

家に帰っても、夕飯食べて、お酒を飲んで、さっさと寝てしまった。

やっぱり、この家に居たくない…。