あーちゃん頑張るよ…

夜遅く、旦那達はスキーから帰ってきた。

継子達は、スキーやソリ遊びに夢中になっていた様子。

旦那「きぬ、今回は全然怖がらないで、『楽しい楽しい』って言ってたよ」

そうでしょう。そうでしょう。

前回のスキーはきぬちゃんが5歳の頃。
海の音に怯え、エスカレーターに怯え、急な坂に怯え、階段に怯え、
遊園地の幼児向けアトラクションに怯えていたあの頃とは違うでしょう。

やっぱり、連れてって正解だったでしょ？


旦那は継子達の様子を話し続ける。

けれど、それを聞く私の心は重かった。

…別に、聞きたくない。

旦那も私の周りの憂鬱な空気に気付き、継子の話を止めた。


深夜。
旦那と話をしていた。
引越しの話に始まり、私の苦手な掃除の話を。

私は掃除が苦手。…って言うか、嫌い？
私が気合を入れて掃除するのは、来客予定がある時くらい。

掃除は本当に苦手なので、この点ばかりは継子達がどんなに酷い状態でも、
私は何も言えなかった…。
せいぜい、一緒に掃除するぐらい。

ようの放牧場なんて、いつもおもちゃが散乱している。

片付けても片付けても、ようが速攻で引っくり返す…のを続けるうち、
すっかり面倒になってしまった。

旦那は、そこを責めてきた。

けど、旦那だって、別にちゃんとしている訳じゃない。
タンスなんか、しょっちゅう開けっ放し。
服も脱ぎ散らかすし。

で、色々話していたのだけど…。

旦那「お前さ、ようを言い訳にしているけど、
　　　あいつは俺が片付けてれば、一緒になって片付けてるぞ。
　　　お前のやり方に問題があるんだよ」
私「えぇ？あなたが片付けると、ようも手伝うの？？？
　　私が片付けてると、その後ろでようは散らかしてるんですけど…」
旦那「それは、お前のひこ達に対する態度と、ように対する態度の違い」

ええええええぇぇぇぇ
ど、どういう事？？？

私が、ようには甘いっていう事？
…そうなのかな？
同じように躾けてるつもりなんだけど…。

旦那がトイレに行っている間、私は考えた。
けれど、よく判らない。

やっぱり、私はように甘いのだろうか…？
継子には厳しくて、実子には甘いって…。そりゃ、嫌な人だよなぁ…。

旦那がトイレから出てきた。

そのまま寝室へ…。

ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁ！！！

私「…ねぇ。私、もっとように厳しくするよ」
旦那「は？何で？」
私「だって私、ように甘いんでしょ？」
旦那「いや？厳しいよ？…俺の方が、ように甘いじゃん」
私「？？？」
旦那「厳しくすれば良いってもんじゃないんだよ」
私「じゃ、どうすれば良いの？
　　私の、ひこ君達とようとの接し方の違いって、何？」
旦那「それは、俺がひこ達の話をしても、
　　　お前はため息吐いたりしてるだろ？
　　　ようの話の時には、『うんうん、それで？』って感じなのに」
私「…それと、ようが私の事舐めてるのと、どう関係が？」
旦那「…ああ。それは、お前さ、ように鬱陶しがられてる時、あるだろ？」
＿|￣|○
痛い所を突かれた…。
旦那「ようが遊んでいる時に、お前がようにチューしようとしたりして、
　　　嫌がられてるじゃん？後、オムツ換えとか。
　　　で、俺は、そういう事しないからだよ」
…よく判らないけど。ようの嫌がることをするなって事？？？
私「…判った。じゃ、オムツ換えとか、やらなきゃならない事はともかく、
　　基本的に、ようの嫌がるような事をしないようにするよ」
旦那「ちょっと違うんだよなー。ま、経験しないと判らない事ってあるからな…」

よくわかんねー！！！

でも、旦那に出来て私に出来ない筈がないし。

ようには綺麗好きになってもらわないと困る
私の代わりに掃除をしてくれるような子になって欲しい
…なんちゃって


しかし、だ。
旦那は私の継子への関心の薄さに不満があるらしい。

でもなー…。

継子を置いて引っ越す事にしたんでしょ？

私の意向を蹴って、私の嫌いな育て方をする義母に
継子達を預ける事にしたんでしょ？

それじゃ、実子と継子を同列に見られないよ…。

今迄の経緯だってあるわけだしさー。

正直、今は継子達の話を聞くの、憂鬱なんだもん。

実子と変わらぬ愛情を継子に注げって言うんなら…。
継子の事で干渉ばっかりしてくる義母を完全に止めてくれれば良かったのに！
自分と同じような育て方をしない私に反感を持って、
継子を自分の下に戻した義母がいるから、私も継子に愛情を注げないんだよ！

実母であっても、嫌いな姑に自分の子供を取られたら、
その子供までをも疎ましく思う人だって珍しくない。
私に期待しすぎ！