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カテゴリ:旦那の事
夕飯の支度中、旦那の携帯が鳴った。
旦那「うん…うん…。判った…。うん?送ってくれるの?…うん…」 ・ ・ ・ そんな感じで電話が終わり。 旦那「一郎兄からだった」 私「あっそう?会社からじゃなかったんだ?」 旦那「うん。服送ってくれるんだって」 私「そっか~。助かるねぇ」 旦那「あと、一月にお袋の誕生祝で全員参加の旅行に行くってさ」 私「ふうん…。行ってらっしゃい」 旦那、みるみる機嫌が悪くなる。 旦那「お前さ、いつまで意地張ってるつもりなんだよ? こんな時くらい参加してくれたって良いだろ?」 私「でも駄目」 旦那「あっそう!じゃ、ようとひなは連れて行くからな!俺が面倒看るから!!」 私「駄目よ~」 旦那「いつまでも根に持ってウジウジウジウジ…。 お前がそんなんなら、俺はもうお前の親に会わないからな!!」 …他の人に言われるならともかく、共犯者である旦那に 『いつまでも根に持ってウジウジウジウジ…』 等と言われたくないものだ。 私「はぁ?問題起こしたのはあなたの親。私の親は何も悪い事してないでしょ? …可哀想。うちの親」 別にうちの親が旦那と顔を合わせなくなったとしても構わないのだが…。 とりあえず、旦那の親に原因がある事をハッキリさせる為にも言わせて貰った。 旦那は不貞腐れてソファにどっかりと腰を下ろし、 旦那「いつまでも気にしてんなよ!」 …他の人に言われるならともかく、共犯者である旦那に 『いつまでも気にしてんなよ!』 等と言われたくないものだ。 私「あのさ?あなた、うちの親と言い争いした事ある?無いでしょ? 私はあなたの親と言い争いした事あるよ。何度も何度も。 何で私だけ相手の親と言い争いしなきゃいけない訳? 何で自分の家庭の事であなたの親に干渉されなきゃいけないのよ! 私はあなたの親、許す気無いから!!」 旦那「だから、今別居してるじゃないか!」 私「遅すぎるでしょ!私は結婚前から同居は1年って言ってたのに、3年も掛かったじゃない! しかも、反対する理由が 『俺が友達と遊べなくなる』とか、 『お袋への親孝行で子供達をあてがってるのに、それが出来なくなる』とか、 バッカじゃないの!?」 旦那は黙り込み、夕飯も食べなかった。 イライラしてように当り散らしているので、さっさとようとひなをお風呂に入れて寝かしつける。 子供達が寝静まった後、旦那がやって来た。 旦那「ちょっと、下に来い」 二人で階下に降り、話し合いが始まった。 旦那「あのさ、俺はどうしたら良い?」 私「…え?」 旦那「俺がどうすれば、お前は納得する訳?」 私「…うー…ん。難しいねぇ。 …時間を3年前に戻してくれたら…なんて出来る訳無いしねぇ」 旦那「俺が死ねば良いのか?」 私「は?」 旦那「俺が死ねば、良いんだろ?」 私「いや、そんな事思ってないよ?」 旦那「俺が死ねば保険金だって下りるしさ、お前らだってちゃんと暮らしていけるだろ。 世の中金だもんな」 私「そんな事無いってば」 実際、保険金が下りると言ったって、旦那がこれから定年まで稼ぐであろう 金額の方が多い訳だし、母子家庭は色々と大変だろう。 旦那に死なれては困るのだ。 旦那「よし、じゃあ、ひこ達引き取るぞ。4月位、お前が働き始めてから」 私「…それは構わないけど、私達共働きになったら、 義母さんがやってるような世話は出来ないよ?どうするの?」 旦那「俺がやるよ」 私「でも、学校の準備とか、毎日の事だし、仕事が忙しい時期に出来るの?」 …なんだか、小学5年生と3年生の子供に対して心配するような事では無いのだが、 義母に甘やかされた継子達には難しい作業なのは事実。 とりあえず、手の掛かる継子達の面倒を旦那はどこまで看る積りなのだろうか? 旦那「学校の準備はあいつら、もう自分でやってるよ。それ位ならあいつらで出来るよ」 私「そりゃ、時間割くらいは自分で揃えられるだろうけど、 特別な持ち物とか、体操着とか、いつも義母さんに準備してもらって 出かけ際に渡してもらってたじゃない」 旦那「今はもう自分でやってるって。お袋がさせてるんだろう。 俺が子供達に聞いた。あいつら、嘘は言ってない。俺はあいつらを信じる」 私「…私がその話を聞いて最初に思ったのはさ、あなたのお母さん、セコイなって事。 私が家にいた頃、私が子供達に自分でやらせようとしたら 『これ位親がやってあげたって良いじゃない』『まだ無理よ』とか言って 良いカッコって言うか…子供達へのゴマ磨りって言うか…してたのに、 私がいなくなった途端に躾け始めるって、ずるくない?」 旦那「…いや、本当はあいつらは自分で準備してないのかもしれない。 俺が聞いたから、そう答えたのかも」 …おい!言ってる事がコロッと変わったな!!! ・ ・ ・ 旦那「俺、明日から3ヶ月位、ここには帰らないわ。 親父達と子供達を引き取るって話してくる」 私「うん。良いんじゃない?」 旦那「実家に帰る気もないから、しばらく夜は車で寝泊りとかになるだろうけど…」 私「はぁ?何でよ?実家に帰って寝れば良いじゃない」 旦那「もう良いよ。俺の好きにさせろ」 私「…じゃあ、良いけどさ…。 でも、ひこ君達引き取る積りだったら、せめて朝御飯だけでも一緒に摂ったりして、 …義母さんに朝御飯用意させるのが悪いと思うんなら、あなたが朝御飯作るなりしてさ、 ちゃんとひこ君達との時間を持ってよ?」 旦那「お前のするべき仕事までする気はない」 私「はぁ?とにかく、朝だけでも一緒に食べなって言ってるの!! 例えひこ君達がこっちに来たって、今のままじゃ、 あの子達居候みたいな気分になって居辛いでしょ? だからあなただけでもあの子達と今のうちからコミュニケーション取りなって話!!」 旦那「ああ、そういう事?でも良いよ。お前には関係ない。口出しするな」 (゚Д゚)ハァ? 継子を引き取る事になったら私だって無関係じゃいられないでしょ? 大体、朝食作るのは私の仕事だからやらない??? そんなに役割分担に拘って、担当外の仕事を(継子の為であっても)嫌うような状態で、 継子の世話、本当にする気有るのかなぁ? なんか、引き取る事が目的になってて、その後の生活が全然見えて無さそう…。 旦那がポツポツと、 自分が周囲の人間に継子を置いて引越した事を責められている、 という話をし始める。 はぁ。成程ね。 責められるから、継子を引き取りたいのね。納得。 この、駄目男!!! ・ ・ ・ 旦那「お袋だって、俺みたいないい加減な人間を育てた事で色々反省して子育てしてる。 ひこやきぬを、俺よりも下みたいな目で見るのは止めてくれ」 私「はぁ?だってさ、あなたも義母さんも、 あなたを育てていた時よりもひこ君達を甘やかして育ててるって認めてるでしょ? で、どうやったらあなたよりもしっかりした子に育つわけ?」 旦那「…」 ・ ・ ・ 旦那「でもさ、お前もいつになったらうちの親にようやひなを見せるんだよ? 俺が実家に帰りたくないのも、うちの親が『ようとひなをどうして連れてこないんだ』 って言うからなんだぞ! ひなが歩いている姿、うちの親はまだ見ていないんだぞ!! 別居する時、俺は週1位で実家に帰って、お前らも連れて帰って、 ちゃんと良い関係を作ろうと思ってたのに…」 私「悪いけど、私が次あの家の敷居を跨ぐのは、誰かが結婚する…とか、死んだ…とか、 そういう時だけだから」 旦那「何でそういう事言うんだよ!!何で見せてやらないんだよ!!」 私「嫌いだから。憎いから」 旦那「…」 私「あなたの義母さんが要らぬ干渉をし続けたから、今があるんでしょ? 私、許す気無いから」 旦那「俺が悪いんだよ。お袋を責めるんなら、俺を責めろ!」 私「勿論、あなたが一番悪いんだよ。 私が義母さんの干渉を凄い嫌がってるの知ってたよね? 凄い嫌がってるの知ってるのに3年も無視し続けたよね?? あなたの事だって、許してないよ!!」 私は旦那を睨みつけた。 今までした事が無い表情筋の動きだった。 ああ、私って、本気で怒るとこういう表情を出すんだ…。 なんか、鏡見て、今、私がどういう顔をしているのか見てみたいな…。 等と妙に冷静な私もいたりして。 旦那は無言。 私は立ち上がり、二階へ行く事にした。 私「私の家庭をぶち壊して。一生、許さないからね」 と捨て台詞を残して。 で、2階の私の勉強部屋兼・子供達の遊び部屋で勉強をしていると。 旦那がやって来た。 無言で歩み寄り、胸倉を掴み、床に投げつけ、腕を捻ったり。 顔を引っ掻いてきたり。髪を引っ張られたり。 その物音を聞きつけて、ようが目を覚まし、泣き出した。 旦那は最後に私を床に叩きつけるとようの所へ歩いていった。 しばし呆然としている私だったが、急に怒りがこみ上げてきて、ようのいる寝室へ向かう。 旦那はようを慰めているようだったが、ようは泣き止む様子を見せない。 私「触らないでよ!私の子供よ!」 旦那を乱暴に押しのけ、寝ながら泣いているように覆いかぶさる。 旦那「うるせえな!何が私の子供だよ!俺の子供でもあるんだぞ!」 旦那は私を張り飛ばす。 …頬骨痛い…。 ひなも泣き出した。 私はようとひなに駆け寄り、二人を抱きしめながら旦那に「出て行って!!」と叫び続けた。 旦那は今度は大人しく部屋を出て行き… 階段の手前で 旦那「俺ってなんなんだよ…」 と情け無さそうに呟いた。 無言の私に、再び「俺ってなんなんだよ…」と繰り返す。 言わなければ良いのに、そこで私も怒りに任せて 「モラハラDV夫」 と答える。 旦那、怒って私の後頭部を蹴る。 髪を引っ張る。 私は感情に任せて 全部、あのババァが人の躾に難癖つけて、可哀想だのなんだの継子に言って、 継子と私の関係を壊すような事したのが原因でしょ? Cさんも言ってたよ! ばあさんには犬でも世話させてりゃ良いんだよって! 何で人間の子供を任せる必要があるの?? 躾出来ないって判ってるのに! 今のままでは継子達は大人になった時帰る実家もないだろう。 その事を私が心配した時に、あんたの母親は、フンって笑って、 「いいじゃない。それで」 って言ったんだよ! あいつは自分さえ良ければ、将来のひこ君達がどうなろうとどうでも良いと思っているんだよ! きぬちゃんは出産後、のんびりと体を休める事の出来る実家も無い。 変な男に捕まって離婚って時にも、頼れる実家も無い。 あなたの前の奥さんも頼れる実家が無かったから、 人の道に外れるような事して、あなたから逃げる為のお金(男)を準備したんじゃないの? きぬちゃんにも同じような事をさせる気? 等と喚いた。 旦那はそれまで私を痛めつけていたが、帰る実家…の件で大人しくなり、 旦那「ふうん…。そういう風に考えるんだ…」 と言って部屋を出て行った。 とりあえず、私が痛い思いをしている間に旦那は離婚だ離婚だ!と騒いでいたので離婚で良いよ。 今はちょっと困るけど、再来年くらいなら離婚してやる。 それまでは旦那の事、私が自立する為に最大限利用してやる。 痛む腕と頬と後頭部に悩ませられながら、私はそう誓った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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