51歳　出師の表　（19年目）

昨晩も病院に泊まっていたママは

今朝は家に戻らず病院から直接仕事に向かいました。

子どもたちにはあまり事情を伝えていませんが、

「今日は学校から帰ったら、

　治療にがんばっているあんちゃんおじちゃんにお手紙を書こうね」

と言って学校に送り出しました。



今日もママが忙しいだろうから

今のうちに晩ごはんを作っておこうと思い、

次男くんと一緒に家を出て、スーパーに買い物に行きました。



いつでもパっと食べられるように、

今日はカレーをつくります。

次男くんには懐かしのバーモント。



在宅勤務とはいえ、

料理をしながら仕事をするわけにはいかないので、

始業時間前までに、根菜は圧力鍋で一気にやっつけます。



本当は肉を鍋で焼くのが一番最初ですけど、

ジャガイモの皮をむいていたら

順序通りにやってる暇がなくなったというだけです。笑

焼いた肉と肉汁はあとで鍋に合体します。



ジャワ鍋とバーモント鍋。

肉と野菜を合体させてから２つの鍋に分けて、

それぞれにルウを割り入れ、どうにかカレーになりました。

丸ごとのジャガイモとブロック肉は、

お昼にもう一度火を入れれば柔らかくなるでしょう。



今日は電源コードもあるし、

始業時間前に間に合いました。

さてＰＣを開いて在宅勤務開始の連絡を入れて・・・

と

ちょうどその時、義理の兄の危篤の連絡がありました。

ごめん！やっぱり休みます！



ママの職場に電話を入れながらタクシーに飛び乗って病院に行きました。

なんとかお昼には親戚全員揃いましたが、

その直後、

全員が揃ったのを見届けるようにして息を引き取りました。

最後のひと呼吸まで、みんなが揃うまで、

あんちゃんは、すごくがんばっていました。

たくさん動いて、たくさん涙が出ていました。

話せませんでしたが、みんなの声は届いていました。

話しかけるとたくさん動いて反応していました。

夕方、子どもたちが学校から帰ってきたので、

あんちゃんおじちゃんのことを話しました。

次男くんはその場で泣き出しました。

長男は、ここ最近の電話のやり取りや、

ママが病院から帰って来ないことで良くないことは察していましたが、

子どもたちに優しかったおじさんでしたので、とても悲しんでいました。



子どもたちを連れて夜、

もう一度みんなであんちゃんおじちゃんのところに集まりました。

一昨日のお見舞いの時の様子から「ひょっとしたら」と思って

病院にママが泊まった方が良いと決めましたが、

まさかこんなに早いとは思いませんでした。

つい先日、大好きなプロ野球の選手年鑑を差し入れして、

開幕戦が楽しみですねという話をしたばっかりでした。

色々我慢してギリギリまでがんばっていたんだと思いました。