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昨年末から分解清掃にチャレンジし、 分解できないフリーボディにパーツクリーナーを噴いてしまい、 何度も軸のパーツを間違え、 玉当たり調整に四苦八苦し、 タイヤは換えたものの、 フリーボディのジョリジョリの異音が治らないまま、 フリーボディだけの交換も出来ない仕様で 半年間、モヤモヤしっぱなしのリアホイール。 でも、今日は決着をつけるべく、 強力な助っ人を用意してあるんです! じゃじゃーん!! 「メーカー不明 自転車ハブ分解工具」!! 見つけた!と急いで買って1700円もしたんですが、 今調べると700円~1000円くらいで色んなところから出ていました。汗 自転車フリーハブボディリムーバーMTBロードバイクハブインストール分解除去ツール ま、でもこれが救世主になるなら安いもんです! そして!! 謎の充電ケーブルのおまけ付き。笑 どうやったらコレが混入するのか意味が分かりませんが、 早く着荷してくれたし、オマケもついてるのでサービスは満点です! この規格の充電コード、もう要らんけど。 何も説明書みたいなものは無いので、 うちのフリーボディに使えるのか確証はありませんが、 これでうまくいけば慌ててホイールを用意しなくても、 しばらくは大丈夫だと思います。だと思いたい! フリーボディを外さない状態で、 フリーの無い方にワッシャーを当てて、 ハブに工具の軸を通してみます。 で、本命の玉受けのところの2つの凹みに、 工具の2つの凸部を当てて装着。 どうやらサイズは合ってるようです。 凸凹が嚙み合った状態で、 蝶ナットでガタが出ないように組み付ける。 そういえば、 こないだラジオペンチでやった時はよく滑りましたよ。 で、ポイントはここ! 唯一参考になったフォーミュラ製のフリーを分解したサイトによると、 ここは「逆ネジ」のようです。 うちの正体不明フリーも同じなのか分かりませんが、 半信半疑、慎重に力を加えながら右に回すと、 ・・・・コクン、と緩みました! よし!! 慌てて玉受けを外してしまわずに、そのまま緩めただけにしておいて、 裏側からいつもの7/16という特殊サイズの六角レンチを使ってフリーボディを取り外します。 で、おもむろに先ほどの工具を使って、 緩んだ玉受けを逆ネジで外していきます。 いよいよ分解非推奨の中身とご対面です! うわわわわわ! わらわらとベアリング球がこぼれ落ちてきます。 もう、後戻りができません。汗 失敗したらホイール買うまで乗れません! 工具を使って外した玉受け、 ギザギザのあるボディ外側、 そして爪のある中身。 グリスまみれでよく分かりません。 このラチェット部分には何枚かワッシャーがありますが、 一番上のは歪んでいますね。 これがシャリシャリ音の原因かもしれませんね。 これが空転機構のラチェットの爪・・・ あれ!? 爪が2個しかない!? 1個欠落したか!? このラチェットの爪が3つのはずだと 落としたのかと何度も探すのですが見当たらず、 じゃあ中で割れて粉々になったのが異音の原因なのかと思ったのですが、 よくこの「ここに3つ目があっただろう」と思われる溝を見てみると、 溝の形も違っていて、ラチェットの爪が入るほどは大きくありません。 じゃあ何だ、というと分かりません。笑 どうやら2枚が正解のようです。 信じにくいのですが正解だと思うことにしました。汗 無数にあるベアリング球はサビていて黒いです。 これはシマノのスモールパーツで手配しているので大丈夫です。 分解非推奨のシマノが中身だけ売ってるっていうのも何かアレですね。笑 スポーツ車だけじゃなくて一般車用の部品でもあるんでしょうね。 フリー用のグリスもあるようです。 とまあ、色々と売っていても、うちのがシマノ製だったらとっくにフリーボディを交換してますよ。 やっとスッキリきれいになりました。 ワッシャーは全部で5枚、一番下のだけ径が太いので覚えておきます。 ペダルを漕ぐと、あの胴体のギザギザにこの2本の爪が噛んでホイールに力を伝え、 足を止めると、ギザギザを逆に滑ってチャリチャリと空転するわけですね。 実際に目で見てよく理解できたのと同時に、 2本爪なのかぁと心細くなったりもします。笑 せめて対極に離れて2本の爪があればよかったんですが。 グリスアップをするのに爪とバネを恐る恐る取り外しました。 このバネはめちゃめちゃ細いです。 直接、力を伝達する部品ではなく、 爪を起こしてギザギザに軽く押し付けているだけなのでしょうが、 その爪にはペダルを踏みこむ力と体重がかかってくるので、 大丈夫なんでしょうけど、よく折れないなぁと少し心配になります。 深く考えるのはやめましょう。笑 バネと爪の組み方に少し手こずった後、 一度、セラミックグリスを爪に使ってみましたが、 パタンと閉じて爪が開かないことがあったので、 一旦グリスをふき取り、 爪のところはフィニッシュラインのドライルブリカントにしてみました。 オイルアップ、というのでしょうか。 ベアリング球には新品のシマノの1/8のスチールボールを使います。 で、ベアリング球のところはちょっと粘度がほしいのでセラミックグリスで。 歪んでいた一番上のワッシャーは、中ほどに入れ替えました。 きれいにしたはずですが写真がすこぶる汚く見えますね。汗 ベアリング球は多分、2箇所とも25個ずつだと思うのですが、 元々何個乗っていたのかは正確には数えていません。 新しい方は50個入りを買って、 ぴっちり乗せたつもりが何故か3個余りました。 おかしいですね。笑 ベアリング球が落ちないうちに、 慎重かつスピーディーに筒の部分を被せます。 スマホがベッタベタです。笑 爪が筒にぶつからないように気を付けながら、 うまいこと合体できました。 この根もとのところには樹脂のパッキンがあるので忘れないうちに装着。 で、今度は上の方のベアリング球を並べます。 このベアリングの玉受けはどうなってるのかと思ったら、 筒の中にギザギザの上の淵に細い玉受けがありました。 で、ここのフタになるパーツの底に、 この小さなベアリング球の玉押しがあります。 で、このワッシャーの枚数の意味はよくわかりませんが、 ベアリングの調整によって枚数が変わるのかもしれません。 専用工具を使って、元通りに組み直していきます。 ここは逆ネジでしたので、間違わないようにネジを締めます。 フリーボディの中の玉当たり調整をするのかどうか、 は分かりませんが、元々は硬く締めてあったし、 どうせ左右のハブナットで締めつけられるので キュッ!と締めておきました。 ハブ本体の玉当たり調整もやり直して、 組み立て完了。回転も良好です。 スプロケットを抑えて、空転させてみると、 ジョリジョリだった異音はゼロにはならないものの、 かすかなソリソリに変わりました。 うちのハブとフリーの組み付け部分には薄いワッシャーが無いので、 ひょっとしたらそれが欠落してるせいかもしれませんね。 次の日、お散歩程度に乗ってみると、 ラチェット音が全くしませんでした! これには驚きました。耳を澄ませてもほとんど聞こえないほどです。 無音、ステルス、プリウスみたいです。 元々静かなフリーでしたが無音とは嬉しい副産物でした。これはいいです。 肝心の2本の爪はきちんと作動していて駆動には問題なさそうだし、 とりあえずベアリング球の交換とオイルアップは成功だったと思います。 レアな専用工具も買ってみてよかったです。 でも、まあ、しかし、 オイル切れが来るだろうし、 ハブもフリーも玉受けはサビてるし、 交換ができない特殊な取り付け方の無名のフリーボディなので、 今のうちに次のホイールの準備をしておかないといけないのは間違いなさそうです。 買うと高いんですよねー。 20インチのリアエンド130ミリって選択肢が無いし。 で、ひと安心のあとは 昨日のタイヤ交換の後片付けをして、 外したシュワルベ・マラソンはもったいない気もするけど、 もう使わないだろうから ワイヤービードは切り取って燃えないゴミに分けて処分。 昔、自動車のタイヤのサンダルってありましたね。 このタイヤがパンクしてくれたことで自転車を大事にするようになりました。 5年間ありがとう!シュワルベ・マラソン! 君と一緒に熊本まで走ったことは忘れないよ! そろそろお昼にしますかね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.02 10:01:47
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