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寝れない夜は、いろいろなことを考える。
同じホームから別々の電車を待った。 私たちは、お互いに肝心な言葉を胸に閉じ込めながら、「バイバイ、ありがとう」と言い合った。 ほぼ同時に上下線とも、電車がホームに入り込んだ。 私は、無性に悲しくなって泣いた。 彼は「泣かないで。最後くらい笑って。」と言った。 私は泣きながら、昔の彼を思い出した。 恋愛を素直に行える感覚の持ち主なら、こんなシチュエーションで昔の恋人など思い出さないだろう。 彼は、最後の最後で自分との別れがツラくて泣いているのかと思ったかもしれない。 「今でも好きだよ」そう言って彼は電車に乗った。 私は頷いて、目の前の開いたドアに足早に進んだ。 今さっき別れた彼が恋しくて泣いている訳ではない。 昔の彼に未練があって泣いている訳ではない。 恋しくなるくらいなら、未練を残すくらいなら、私は別れは選ばない。 また、私は失った。 私が欲しくて、欲しくてたまらないもの。 私を愛してくれて、大切にしてくれる、なくならない恋愛。 自分から捨てておいて、何を言ってるのかと思うけど、恋愛が終わってしまったことが悲しかった。 またダメだったと思うことが悲しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.04.28 03:23:09
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