Ｙｅｓ！Ｗｅ　Ａｒｅ！　　～Ｒｏａｄ　ｔｏ　ｔｈｅ　ｎｅｘｔ　ｓｔａｇｅ～

前回お知らせしたとおり、これからの「この曲いいね！」は、植村花菜とＳＡＮＩＳＡＩについてしばらく書いていきます。
というのも、昨日、植村花菜とＳＡＮＩＳＡＩのアルバムを手に入れたからでして、それと共に、僕はこれらの２ミュージシャンに注目しているからです。

それでは、今回の特集に参りましょう。
今回は、植村花菜「恋の魔法」をご紹介します。
植村花菜は２００２年にギターと作曲を始め、ストリートで歌っていたところをスカウトされ、大阪で行われた「ストリートミュージシャンコンテスト」で、いきなりグランプリを取ったという、彗星のごとく現れたミュージシャンでした。
その後、２００４年にインディーズでシングルＣＤをリリース、２００５年春にはキングレコードより待望のメジャーデビューを果たしたという、今後に注目のミュージシャンです。

僕が植村花菜を知ったのは、第２弾シングル「ミルクティー」がＦＭ山陰でパワープレイか何かに選ばれたからです。そして、第３弾シングル「キセキ／恋の魔法」は、ＦＭ山陰の「フレッシュ・アップ・トゥデイ！」のエンディングテーマに選ばれ、再び植村花菜のことを思い出しました。
その第３弾シングルのＢ面に入っている曲が、この「恋の魔法」という訳なのです。

さて、この「恋の魔法」という曲、この曲のテーマは題名の通り「恋」です。
恋と言っても、両思いという感じではないんです。片思いという感じがするんです。
なかなか思いを伝えられない、片思いの人。その人とずっと一緒にいられるような、恋の魔法をかけたい、こんな感じの歌詞です。
「瞬きさえ　惜しく感じるほど　ずっと　見つめていたいよ」
「いつまでも　いつまでも　解けることのない呪文　唱えたら　気づいてね　目の前の私に」など、とにかく片思いの人に対する思いが素直に、そしてとても強く表れています。

さらに、この曲のメロディーにも注目すべきです。
さわやかで心地よいテンポとリズムに、覚えやすくて軽快なメロディー。この曲の良さに、歌詞の良さが見事にはまって、とてもすばらしい仕上がりの曲になっています。

この曲は、とても素直な曲です。悪く言えば、単純な曲と言うことになるかも知れません。
ですが、好きな人に対する思い、これは一途な物です。とても強くて、まっすぐな物です。
それを飾ったりせずに、素直に表している、そんな曲のような気がします。

この曲は「好きな人」に対する思いをテーマにしていますが、僕が思うに、これは好きな人だけではなく「好きな物」に対する思いととっても良いと思います。
この曲の歌詞に「ずっと見つめていたいよ」とありますが、好きな物だったら、ずっと見ていても飽きない、いつまでもそうしていたい、そう思いませんか？
例えば、僕はＳＣ鳥取が大好きで、とにかく生で観戦したいです。いくら見ていても飽きません。試合中に、こんな時間がずっと続いていたら嬉しい、と思うこともあります。
それぐらい、人の「好きな物」に対する思いは強くて、まっすぐなのです。そして、とても素直なのです。

人は絶対に、大好きな何かがあるはず。
それに対する思いは、とても強くてまっすぐなもの。
これがこの曲のもう１つのテーマなのかも知れませんね。