謹賀新年。歴史的大暴落の大発会を終えて
2008年もBRICsなどの新興国の活況を尻目に、日本の株式市場は凄惨たる状況です。相変わらず日本国に強気一辺倒の僕は恥ずかしさの余り死にたくなりますが、恥を忍んで書き込みをしようと思います。昨年一年を通して、本当に多くの知識豊かな日本国民が日本国に対して弱気に転換しました。国内外問わず、多くの投資家が膨大な資本を日本国内から海外へと移転させ続けました。昨年夏からの資本の流出する速度といったら、それはもう目を覆うばかりです。ずっと僕は理不尽さに憤然としていましたが、最近では諦めの心境です。決して悟りの境地なんていう格好の良いものではありません。相変わらず市場は魅力に溢れ、買いたい銘柄がうじゃうじゃしています。現物株投資しかしていない人には、この僕の絶望を分かって頂けないと思います。日本弱気論者の意見は聞き飽きるくらい聞きました。読み飽きるくらい読みました。巷に溢れる日本弱気論は、僕の見解とあまりに大きくズレています。「財政難」「少子高齢化」「経済のグローバル化」「サブプライム問題」「原油高」「円高」…。耳にタコができるほど聞かされてきました。本当に、耳にタコが5,6個できているかもしれません。資本主義社会では資本こそエネルギーだと思っています。資源―天然資源、人材資源、インフラ、等々―が資本を生み、そしてまた資本自体が強力な資源となって更なる資本を生むのです。物事には見方によって随分異なる評価をされるものがあります。日本がまさにそうでしょう。日本は膨大な国債、地方債を発行して、これまで何をやってきたのでしょうか。色々ありますが、主にはインフラの整備や技術力の向上です。これらは間違いなく日本の強力な資本です。僕は負債は額ではなく比率で考えるべきだと思っています。少子高齢化が日本国全体の経済成長率を毎年0.5%程押し下げる圧力だとしても、それ以上の成長率で打ち消してやれば良い。そんな事よりも僕は、日本国の保有している全財産を時価評価して、借金の比率を算出して欲しい。特別会計を含めた全収入に対するプライマリーバランスの比率を算出し、経済成長率と比較して欲しい。僕は資本主義国家は資本を有効に活用しているのであれば借金は返さなくてもいいと思っているし、成長している間は利息でさえ全部は払う必要はないとさえ思っている。ただし、一番の懸念は資本の有効活用が行われない事です。グローバル化が進む中、資本回転率がどんどん速まっている。日本の資産が死産では困るのです。そんな訳で、実は僕は日本がアメリカと一緒に世界の資本主義市場でイカサマレースをやっている事は目を瞑っている。アメリカ国債を買っているだけでも、日本の国債の利払分以上のお金が流入してくる。円高も阻止できるし、悪い事ではない。中国共々、アメリカ主導の資本主義社会に飲み込まれようではないか!