考え方が凝り固まる前に
なんでもそうですが、何年も経つと考え方が凝り固まってしまいます。考え方が凝り固まった人間はその枠の中でしか物事を捉えられなくなってしまいますので、それを強みにしなければなりません。変化に適応しようとしても、若い人には敵わないのです。それを認めて、自分の強みは何か、自分が他の人より優れている投資手法は何かを感じ、それに従いトレードする。流れるように、淡々と、坦々と。逆張りに向いている性格の人が順張りやってもダメです。生粋の順張り派の人には敵いっこない。そんな条件下で順張りやっても株式市場の中で利益を上げ続けていけるわけがない。右肩上がりの市況であれば、単純に順張りやっても大丈夫でしょう。成長銘柄適当に買っておけばいい。でも上昇相場が崩れた後で、自分の性格に合っていないその順張り投資をいつ変えるのか。無理して試行錯誤して傷口を広めないようにしなければならない。日本市場が右肩上がりであれば、自分に向いていなくても順張り派に転向するのも良いでしょう。日本市場が中期的及び長期的(これはいわゆる「中長期的」ではないので注意)に右肩上がりかどうかは各々で考え方が違うだろうし、それを否定するつもりはさらさらありません。ただ、そのような長期展望なしに、時流に合わせて、やれシステムトレードだとか、やれROEは重要だとか、そんなことを流されて言っているならお粗末です。自分に向いていない投資で時流に乗ろうとしても、長い目で見るとパフォーマンスは上がりません。貴方の強みはそこではない。