儲かると思う理由
前回の投稿文章で、金銭感覚が麻痺していないと、執着心が捨てられずに、金銭欲に溺れ、右往左往してしまう。それじゃ投資家としては2流未満、いや3流未満。もはや絶望的だ。ちまちま節約して作った種銭を投資に回す、そんな投資家が大成することはないだろう。投資家たるもの、お金があろうがなかろうが、そんなものは関係ない。投資をするんだよ。何も考えずにただ投資をするんだよ。日々の生活や自分の未来なんて、そんなものは2の次3の次、何の価値もない。投資をする、それで完結するんだよ。豊かな老後を送るために投資をするとか、そんな考えで投資をしているようではお話にならない。アーリーリタイヤ、配当生活、とかいってるようでは失笑されるよ。自分が長期的には儲かるの分かってるんだから。日々の資産変動額なんていちいち気にしても仕方ない。そんなことを書きました。その際に、「自分が儲かるのを分かってるって、どうしてなんだこの野郎。いつも適当なこと言いやがって、儲かりゃ苦労しないんだ。みんな疑心暗鬼でおっかなびっくり投資をしているんだ。損切は大切なんだ。慢心が破滅への最短ルートなんだ。分かったかこの野郎。分かったら返事しろクソが」というコメントを頂きました。とても良い質問でした。その際の僕の回答内容は下記です。自分が儲かると思っているのは、知っているからです。市場を知っている、経済を知っている、今現在何が起きているかを知っている、自分の性格を知っている、自分がやるべきことを知っている、知っていることを知っているだけでなく知らないことを知っている、自分の土俵を知っていてそこから出ると勝ち目がないことを知っている、などです。さて、ここからが本題なんですが僕は今年、実体経済悪化しているのに金融緩和で上昇を続ける株式市場に辟易して、自分の投資手法を変えてしまいました。しかし、こんなのは未熟な投資家のやることです。こんな株価は納得がいかない、暴落して当たり前だ、そういう考えがあるから、暴落した日に待ってました、やっと大暴落の始まりだ、とオプション(ワラント)のプットを買ったり、日経平均ダブルインパースを買ったり、VIX短期指数を買ったりして、結局暴落が一時的なものに終わり株価は急上昇に転じ、小さくない損失を出してしまう。自分で書いていて、なるほどこれじゃ自分の土俵から出てるから儲からんね、と思いました。株価は常に適正価格、それを歪ませた日銀許すまじ、と言っても仕方ない。手の内晒して暴れまわっているクジラの動きを見越しての鉄火場参加者の投資行動が、世界中での超大規模金融緩和で行き場を失ったマネーが、今の株価に表れている。何も考えずにそれにうまく乗れば儲かるだけ。僕はそれに乗れなかった。今年はコロナショックを通じてでさえずっと資産変動がなかったけど、今月の金の暴落もあって、ここ最近、徐々に損失が拡大しています。株式取引は絶好調で、物凄い利益を上げているのに、それを補って余りある『保険代』の損失。自分の土俵から出てしまったがゆえに、今年のパフォーマンスを著しく低下している。自分が正しい側だと思った代償だね。でも、気持ち悪いんだ。どうしても今の市場が面白くない。この株価変動が納得できないんだ。納得して投資できないんだ。今までずっと全力投資してきた。僕の投資手法だ。でもそれが出来ない。どうしてもできない。本当に、今年の値動きが気持ち悪い。本当に、本当に気持ちが悪い。今の株式市場に全力投資している投資家も気持ち悪い。