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2024年8月5日の歴史的大暴落から8営業日が経ち、株価が元の水準に戻りました。 強制決裁を経験していない人には分かり難いかもしれませんが、今回の2024年8月5日の大暴落は、信用取引で維持率急減→追証発生→強制決裁、という流れで全ての資産がなくなる、或いは借金だけが残る、ということはまずありません。 鬼の首取ったかのように信用取引を批判している人、貴方は間違っています。貴方は無知なのです。 追証発生してから強制決裁までにはタイムラグがあります。追証入金するまで売買停止されるのです。売買停止中に株価が上がっているので、強制決裁の時にはそれなりに金融資産が回復しています。 被害が大きかったのは、追証回避のために大底で建て玉を返済した全力信用買いの人です。 この人は、大ダメージを受けています。 恐らく、このぬるま湯相場で慣れ切った投資家は、2024年8月6日に株価が大暴騰して維持率に余力が出来た途端に信用建玉を買い増ししたでしょう。暴落前の水準までにはまだまだ届かないものの、ある程度は資産が回復でいるはずです。 最も過剰なリスクを取った人は、2024年8月2日の場中で追証発生、2024年8月6日の寄りで強制決裁、という最悪の流れになったと思います。ただ、ここまでリスクを取っている人は稀でしょう。 今回の暴落は、過剰なレバレッジを取ることの注意喚起でしかなく、個人投資家の信用買い残の減少に繋がっている筈です。とても思いやりのある、優しい相場ですね。 過去何度も追証発生し、2度の強制決裁を受け、資産がゼロになった経験がある投資家から、老婆心ながらアドバイスしますと、追証は入れてはいけません。追証は相場から貴方への最後の優しさです。追証が発生した時点で、ゲームオーバーなのです。貴方の投資手法は時流に合っていなかったのです。挽回しようとするべきではありません。 株価が新たな情報に対して非常に素早く反応する環境において、それを利用して継続的に利益を得ようとしてはいけません。そのような目論見で資産を急減させた投資家は非常に沢山います。 このような大暴落や大暴騰があるから市場は非効率だという人が居るでしょうが、逆です。 このようなセンシティブな相場だからこそ、市場は効率的だと言えるのです。市場を出し抜こうとしても、市場の方が反射神経が早いので、結局振り回されることになるだけなのです。そのような振り回される投資家が多いので、行き過ぎた相場になり、市場は効率的と言われるのです。 これが理解できない人は、もっと市場に謙虚に向かうべきです。 少なくても、市場は市場が非効率だと思う貴方の投資行動よりは効率的なのです。 今回急回復しましたが、急回復するかどうかは暴落時には分からないのです。市場は非効率だと買い下がっても、どこまでリバウンドするのか、その後どこまで下がるのか、市場以外に分からないのです。 市場と対峙してはいけません。 ちなみに、僕は落ちるナイフを右手で掴み、そのナイフが右手を貫通して落ちるのを左手で掴んで、さらに左手も貫通してどんどん落ちるのを見ながら次の投資行動を考えるのが大好きです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.18 10:09:47
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