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カテゴリ:旅行
インドネシア2日目 午前4時。ホテルを出発。
暗い街をワゴン車は走る。信号がほとんどないのには驚かせられた。スピードを落としたのは市場のところだけだった。1時間少しでボロブドゥールに到着した。 8~9世紀に建てられたこの仏教寺院は、世界最大にして最古の建造物で、オランダ統治下時代に探検隊がジャングルの中で発見したらしい。 ゲストハウスで、ガイドさんに更紗(サラサ)という腰巻きを巻いてもらい、懐中電灯を持って遺跡へ歩く。大きな建物が見えた。 これがボロブドゥール遺跡だ。石の階段を登っていく。建物の中程でガイドさんの説明を聞きながら夜明けを待った。 暗闇の中をバタバタと飛ぶものがいる。鳥? いや、こうもりだ。小さなこうもりがいっぱい飛んでいるのが見えた。 ここから前方のムラピ山から出てくる朝日を眺めるのだが このムラピ山というのがインドネシアでも最も活動的な火山で、ほぼ1年中噴煙を上げている。 過去にも幾度と大噴火を起こし、その度に多くの死者と被害を出していて 去年(2010年)11月の噴火では200名以上の死者を出し、このボロブドゥール遺跡も火山灰による被害を受けた。 2ヶ月間の閉鎖後、大勢の近隣住民やボランティアによって大掃除されて再公開されたが 観光の目玉、ユニセフ世界遺産であるこの遺跡を訪れる観光客は激減している。 特に日本人観光客は東北大地震後、とても少なくなっているそうだ。 標高2,914mのメラピ火山。 ※使用した画像はインドネシアのWEBサイトより引用 ムラピ山噴火を報じるナショナルジオグラフィックのニュース http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010102901&expand#title Mt.Merapiムラピ山 2924m活火山 、 左が Mt.Merubabu 3142m休火山 よって噴火前は10階まで上がれたが、今は7階までしか上がれない。 次第に空が赤く染まってきた。地上はもやがかかって幻想的な風景だ。 左のムルバム山は霧が上がって見えなくなってしまったけど、お日さまの上がるムラピ火山はくっきり。噴火しているせいか山の影が長く見える。 なにかとても心が洗われて、神聖な気分になった。 夜が明けて、ガイドさんに説明してもらいながら遺跡を歩いた。廻廊には仏教説話にもとずいた1460面のレリーフがある。登場人物は1万体に及ぶ。 そのひとつひとつの表情が面白く楽しい。人物だけではなく、動物たちも生き生き描かれている。デザインも洗練されていた。 素晴らしい!遺跡にあまり興味のないひとも(うちのよめさんみたいにw)楽しめると思う。 ガイドさんの説明も上手だった。聞いて見ると、元々は英語のガイドをやっていて、その後日本語を3年勉強したそうだ。 まだ日本へは一度も行ったことはないのだった。 3年でそんなに喋れるのか。すごい。 僕なんか6年英語勉強しても全く使えないぞい。 ちなみにガイドさんの年齢は「わからない」そうだ。小さい頃に出生記録がなくなったそうだ。そういうことは、よくあることらしい。 「多分アラウンド50でしょう」て言ってた。子供は4人いるんだって。 そんな話もしながら、遺跡の外側を回った。古い部分は沈んでいるが、一部分だけ見れるところがある。ここにも同じようなレリーフが彫られていた。 遺跡を出て、車で20分程走ったところの「ホテル・アマンジオ」にあるレストランに行く。ここで朝食を取るのだ。大理石造りの豪華なレストランだ。前方には、先程行って来たボロブドゥール遺跡が真正面に見える。 食事は、インドネシアンかアメリカンかを選ぶということなので、インドネシアンにした。よめさんと娘はアメリカン。 メインディッシュは目玉焼きの乗ったナシゴレン。朝なのにすごい量だったが、ガーリックがきいてて、とても美味しかったので完食! ただ、先に出てきたのがヨーグルトとフルーツ(これもすごい量)だったのが、ちょっと、なんやこの順番て感じだった。 ここからホテルに戻る。信号のない田舎道を走る。次第にバイクが増えてきた。町の所々に火山灰が山のように積まれているのが見える。 この辺りも去年の火砕流で被害を受けているようだ。 ただ、それを処理するための大型設備はないらしい。労務費が安いせいか、そうした設備を作ると多くの地元住民が現金収入の源である人力採取という仕事を失うことになるのだ。 鋪装された道路に入った。車も多いが、バイクはもっと多い。一台に夫婦と子供ふたり乗っているバイクもいる。 ホテルに戻り、荷物をまとめて休憩した後 午前11時チェックアウト。再び車に乗ってジョグジャカルタ市内を行く。 午後からは 水の宮殿(タマン・サリ)に行き、昼食(インドネシア料理)そしてプランバナン寺院へ行く。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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